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生まれながらにして絵本と音楽が嫌いな子はいない?!


むかし幼稚園教諭・保育士をしていました。
みなさん、本や音楽は好きですか?


幼い頃に歌った童謡、
幼い頃に大好きでよく読んだ絵本、


誰でも思い出の絵本や歌があるのではないでしょうか。
今日はそんな絵本や歌のお話をしたいと思います。


「生まれながらにして
絵本と音楽が嫌いな子どもはいない」


幼児教育の学びの中でわたしはこの言葉が
忘れられません。


子育て真っ只中にいるおかあさんは特に
日常生活の中で絵本や歌は切り離せませんね。



子育てをするようになって
「うわぁ、懐かしい!これ、子どもの頃大好きだった絵本だ!」
って
昔の記憶が蘇ったりすることもたくさんあります。


親子で絵本と向き合う時間や
子どもがたどたどしい口調で一生懸命ひらがなを拾っていく姿や
かわいらしい読み間違いも


季節の歌を元気にうるさいくらいに歌う
そんな時間や
何ならそこに振り付けを加えて見せてくれる姿も


子どもが感性豊かに育つためにとても大切なこと。
そしてそれは「そのとき」にしか触れられない
とても貴重な子育ての時間。


なによりとても可愛らしく愛おしさを感じる瞬間でもあります。




乳幼児期は子どもの感性を伸ばし人間性の土台を作る大切な時期



たくさんの絵本や音楽などに触れて
土台になる部分を磨いてあげたいですよね!
(もちろん、絵本、音楽以外にも感性豊かに育つものはたくさんあります)


ちなみに我が家は寝る前に子どもたちが選んで持ってくる
一人一冊の絵本を読んでいました。

「絵本を読んだら寝る」
という生活のルーティンが子どもの中に自然とできてきます。
「早く寝なさ~い!」
と言わなくても、
絵本を読むことで入眠の準備ができて、
読み終わった頃には
「なんだか眠いぞ」
となり
気がつけば話の途中に寝ていることもしょっちゅう。


子どもたちがまだまだ小さい頃、
「寝なくて困る」ということがあまりなく、
3人とも夜泣きが一度もありませんでした。
(これはたまたまですが。)


未だに絵本を読む日もあります。
さすがに中学生の息子にはありませんが、
4年生の双子は
嬉しそうに私にくっついて隣で静かに聞いています。


双子は特にやまんばとか鬼が出てくるものが大好きでしたし
息子はいろんな絵本を満遍なくもってきていました。
3人に共通して本当によく読んだのが
エリック・カールの「はらぺこあおむし」と
せなけいこさんの「ねないこだれだ」
という本。



岡山県立美術館で開催された「せなけいこ展」
慣れ親しんだ大好きな絵がたくさんあって親子で楽しめました


毎回同じ絵本でも気長に読み聞かせる


一度気に入ると毎日同じ絵本を持ってきたり
手に取って読んでいたりすることも
子どもの姿としてよく見られます。


その場合はその絵本の中の「なにか」がその子にヒットしている証拠。
「それ、昨日も読んだでしょ。ちょっと違う絵本も読もうよ」
とつい言ってしまいそうですが。
そこはちょっと我慢して、子どもの「お気に入り」
に付き合ってあげてください。


出てくる人物や動物の表情、色使い、
表現や言葉の言い回し、
子どもにとってたくさんの刺激があります。


絵本を読んだ後
内容を問うのはやめる



絵本を読んでいるときにゴソゴソ動いたり、
手遊びをしながら聞いていたり
子どもが「ちゃんと聞いていない」ように見えるときもあります。


でも。


「ちゃんと聞きなさい」などの声かけはNG。


どんな格好でも、手遊びをしていても
聞いていないようにみえても
子どもはちゃんと聞いています。


顔をこちらへ向けて一生懸命に話を聞く子もいれば
おかあさんの声をBGMのように聞いている子、
自分の中で絵本の世界を想像している子、
さまざまです。


だからちゃんと聞いていたかどうかを確かめるような質問も
できれば避けたいですね。


リラックスして大好きなおかあさんやおとうさんの
声と空気を感じる時間は
子どもにとってものすごく情緒が安定している時間です。


「話が聞けているかどうか」
ということよりも
「心の安定・安心」が親子の関係をより深めてくれます。



歌だって素晴らしい


絵本の話が多くなりましたが、
歌も同じです。



例えば今なら
「かたつむり」や「しゃぼんだま」など
「雨」や「夏」を思わせる歌を
たくさん聞く機会があると思います。


幼稚園や保育園の壁面には先生や子どもたちが作った
その季節を感じる工作が並び
雨の音を聞きながら「かたつむり」の歌をうたう。


音を楽しむ子、実際のカタツムリがいないか外が気になる子、
自分の中で想像を膨らませる子がいます。


そして雨上がりにあじさいの葉をつたうかたつむりを見つけて
目を輝かせ、それに見入る子どもの姿は見てるこちらも
嬉しくなった記憶があります。


そうやって子どもの頭の中の想像と実際の体験が結びついて
子どものワクワクはどんどん広がっていくんです。



こどもの世界をたいせつに


時代が変化して、なかなか昔のように子どもたちが
伸び伸びと遊べる環境が少なくなり
それだけ日常の中で経験できることも減ってきています。


季節を感じ、たくさんの経験を重ねて豊かな感性を育てること
これがその先の子どもたちの土台になってくれる材料の最も大切なひとつ
になっていることを感じながら
子どもたちを育てていきたいですよね!


我が家そろそろ夏の遊びのしゃぼん玉の出番です。
今日は何か絵本読もうかな。



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