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隠岐の島ウルトラマラソン2019その5

その1

その2

その3

その4



80km通過して、完走が見えてきたと同時に、
さすがに疲労を強く感じ始める。

ここ数年参加している大会なので、走りながら
「ああ、そういえばこんなところだったわ」
と走りながら気づく。
そして景観と同時に思い出すのは
過去に走った時の自分の状況。

過去最悪の記録だった去年は
80km地点でもずっと続く胃重に苦しめられながら、
空腹にだけはならないように
味を感じることもなくエイドの食べ物を摂取してた。
心底バテバテだった。
そんな風に振りかえられる余裕が今年はある。
ふふん

80kmからしばらくはフラット。
そしてその後のアップダウンもこれまでのものと比べたら
全然楽なもんで。数字で見る分には。

ここまで走ってきた疲労もあり
ちょっとした登りも身体が嫌がってしまう為
登りは歩きに徹し、下りで盛り返すという
毎年恒例のやりくちに。

85.2kmの糠谷エイドをクリア。
去年のレースはわずか10分前で通過。
全然余裕ないじゃん!と焦ってしまった思い出。
そんな風に振りかえられる余裕が今年はある。
ふふん(二度目)



そしておばちゃんが待っててくれた加茂エイド。

昨年、一緒に来ていた妹に
「自販機で冷たいコーヒー買って沿道で待ってて!」
とケータイで連絡したにも関わらず
ぬるいコーヒーを渡されて卒倒しそうになった笑い話。

そして気持ちが死んでた95kmでエナジードリンクで
回復した、という話をおばちゃんにしてたんですが
そしたら今年はクーラーバッグいっぱいに
エナジードリンクを用意して持ってきてくれた。

こんなにいっぱい飲めないよ~
飲んだら夜通し起きたまんまになるわ!
とか笑いながら言いつつ
こんなにも良くしてもらえる幸せに
感謝しかありませんでした。
おばちゃん、ほんまにありがとう。

加茂エイド越えてすぐの坂、100mもない登りなのに
坂の急さとここまでの疲労の蓄積で全然走れない。
やむなく登りは全部歩き。

ま、回復した今でも走る気にならないくらいキツいけど・・・


そして過酷な登りを歩き切り、
下りをズンズン走りたどり着いたのは90kmの看板。
渋滞が発生してるのはゴール会場近くの交通規制によるもの。

90km到達でまだ2時間くらい余裕がある。
今年は時間に余裕があること、
体力的に追い詰められていない事が嬉しい。
去年はここらへんでリタイアするかしまいか、
本気で考えていた。あの精神状態はキツかったな・・・

隠岐空港へと登る坂は割となだらか。
今年は走って登る事ができた。

このあたりになると胃の調子を考慮して
飲み物以外は摂取せずに行こうと思ってたので
途中の私設エイドはあえてスルー。
でも坂の途中でも応援くださる方々もいて
その気持ちはしっかり受け取りました。

空港周辺。
去年、リタイアがよぎりながらよろよろしてた私に
しっかりと冷えたエナジードリンクをくれた方が
今年も私設エイドをされてた。

「私、去年ここでエナジードリンクもらったおかげで
完走できたんですよ!本当にありがとうございました!」

と、昨年のお礼をきちんと伝えられて良かった。
今年の隠岐の島、なんかもう充実すぎて
最終回なのかな?ってくらい楽しく思った瞬間でした。


空港の坂、最初のピークを歩いて越えた。
広い海が見える場所に出た。
ここまで帰ってきたぜ!



おかえりなさい。
このおもてなしも言葉も、とても嬉しい。

初めてウルトラマラソンに参加した時、
「おかえりなさ~い。」
と、エイドのスタッフさんに声をかけてもらった時の
嬉しい驚きが未だに残ってる。

知り合いでもないし、地元でもない大会で
かけてもらった「おかえりなさい」は
優しさとねぎらいを含んだ
とてもあたたかい言葉だと思った。
だから私も帰ってくるランナーに声援を送る時には
いつも「おかえりなさい」というようにしてる。


昨年のエナジードリンク同様、
このゴールまでの道のりの途中、
エイドでいただいたスイカの美味しさが衝撃的で。
今年もエイドでいただいたけど
やはり疲れた身体に沁みわたる美味しさだった。

そんなことに感激していたらいよいよあと残り5km。

最後にまたツライ登りがあるんだけど
それがこのウルトラレース最後のピーク。
登りがあれば下りがあるのはもう知ってるので
歩きながらニコニコとやり過ごす。

そしてピーク終了。


あとは駆け下りる。

ゴールまでもうすぐ、その目印である
西郷大橋が見えてきた。



西郷大橋から見えた景色がとても美しかった。
ゴールを一緒に祝ってくれてる?という自意識過剰。


今年もここまでこれた!
個人的にはここがゴールで、あと2kmは
ウイニングランくらいの気持ち。

西郷大橋を渡ってからは
たくさんの方々からおかえりー!がんばったねー!という声、
手を出してくれた方とハイタッチ。

すでにゴールをされ宿に帰る途中のランナーたちからも
声援をもらえたり。ほんとうに素晴らしい大会だと思う。


そしてゴールの運動公園に続く最後の難関、虹見坂の手前。

毎年、ゴール前だけは元気な私は
今年も元気よく坂を走って登りました。


そしてゴール。

結果的に今年は隠岐の島を走った中で自己ベストでした。

今年の6月は通年より暑い日が続いており
このレースも暑さに苦しめられると覚悟していたので
意外にも涼しく、日差しも控えめだったのが良かったです。

あとは完走目標とする上でひとつのポイントになるのは
50kmの部のスタートに間に合うかどうか。
ここに間に合えば完走の確率がグンと上がる。
来年はここをとにかくひとつの基準にしようと思った。



レース後、おばちゃんの家で祝杯。
今年はお腹いっぱい食べたし、お酒も飲めて談笑も出来た。
今年の隠岐の島、ホントに充実の内容になりました。
関わってくれた全ての人々に感謝します。

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