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隠岐の島ウルトラマラソン2019その4

その1

その2

その3

前回、レストステーションまで到着。

レストステーションから3km行くと
50kmの部のスタート地点、水若酢神社。

50kmの部のスタートが
午前11時30分でちょっと
頑張ると間に合いそうだったんだけど
ここで無理に頑張って
後半に響くのはなぁ。。。と
慎重に考え、ゆったりペースで進行。

案の定、
私が到着する数分前にはスタートして
50kmの最後尾らへんに追いつく形に。


50~60km手前にかけて、
ほぼフラットのコース。

完走を目指すうえで
この区間を歩くという選択肢はない。
つーことで6分半くらいのペースで頑張る。
そのため全然写真がないのだ!(言い訳)

そしてフラット期間が終わり、登りが始まる。

ここから標高100mちょいの登りが3連続の
隠岐の島のコース最大の難関に突入。

何がエグいって
登り初めからピークまでが短い、すなわち
斜度がキツいのです。
私レベルのランナーは
早々に戦略的歩行に切り替え。

歩きながら60km到達。
このあと少し下ったと思ったらまた登り。

エグいてぇ・・・

昨年。
疲労、暑さ、胃重などで追い込まれ、
このエグい登りを歩く間に
猛烈な眠気に襲われる・・・という
ヤバい状態まで至ったのでした。

今年は何か対策せねば・・・と考えた結果、
音楽の力に助けを借りることにしました。
普段はランの際、
音楽を聴くとかしないんですけど。

昨年のレースの際
ずっと続く疲労がやがて思考を蝕む
という体験をしました。


どうにかたどり着いた90km。

走ってさえいれば
間に合うような時間だったのに、
まるでゴールできるイメージが湧かない。
走ろうという気力が湧かない。
頭の中に弱気な発想や言い訳しか浮かばない。

歩きながら、95kmくらいまで
本気でリタイアを考えてた。

あの時の心理状態は
今までにない体験でしたし、
こういう自分もいるんだなー
という発見でもありました。

そんなことを思い返しながら、
イヤホンから流れる音楽を身体に流しこみ
気持ちを切らさないように最初の登りの
ピークが近づいてきたとき。

隠岐の島ウルトラランナーには
前夜祭ですっかりおなじみの地元バンド、
”せな”の路上ライブによる応援!

毎年コース前半で路上ライブやってたのに
今年は見なかったので無いのかと思ってたら・・・
おかげでテンション上がった!
そしてここからは下り。
ますます元気になってきたぜ。

第1の登りを越え、下ったら油井エイドと集落。

そしてさっさと第2の登り。ふぅ。


そこに向かう最中、つかの間の癒しの景色。

そしてまた登り。忍耐の時。

音楽聞きながら気持ちを切らさないよう
自分をコントロールしながら歩いて登る。

ちなみに島根県道44号のこの登り、
ホントに長く感じた。
曲がりくねってピークが見えないので
曲がるたびにまた登りが出現。

「いつまで登るんじゃ~!」と思わされる。

レースが終わった後、おばちゃんや息子さんも
「やっぱり那久のあたりがキツかったでしょ?」
と言ってた。地元民も認めるキツさ。

容赦ない要求をする横断幕。
でも、気持ちは走り切るつもり。
走りは概念!(意味不明)

そして第2の登りを越え、下り、
次の集落に到着。
頑張りを労ってくれるように
突き当たりで待ち構えてくれてる。

第2の登りを越えると少しフラットになる。
そこで70kmに到達。

つーてもこの後また登るんだけど。


第3の登りの手前、那久エイド。
プチトマト、冷やしたタオルなど
おもてなしが嬉しい。
ガードレールには手書きのメッセージ。

頑張らないわけにはいかない。

個人的には第3の登りは
今までと比べてもそこまでキツく感じない。

とは言うものの登りは戦略的歩行しまくり。
全ては完走のため。歩いてるけど。

そして登りを終えて待望の下り!

去年は
「下りでなんとか取り返すしかねえッッ・・・!!!」
という悲壮な思いの中走ってた思い出。

今年はきちんと
足が地面を捕らえている実感があり、
70km越えても楽しさが感じられる余裕があった。

第3の登りを歩き抜け、
ササーッと走り下って都万エイドに到着。
プチ冷や奴と冷やしおしるこが食べられる。
胃薬を飲むために冷や奴だけ頂戴する。

レストステーションで薬を飲んで以降、
胃にはあんまり疲労もないが、念のため。
そして再出発。

キツい登りは越えた。
エイドから今度は都万川の方へ向けて走る。


隠岐の島はお相撲が盛んで、
夜通し行うという古典相撲など有名なのです。

写真ののぼりも
その時使ってるヤツなのかなーと
思いながら見てました。

道中の民家でまた隠岐牛に会う。
さっき会ったのとは違う牛。

ヒマすぎるあまり、座ってしまった牛。

このあたりも集落でたくさんの応援があった。
私のような半日以上かかって走るランナーからすると
声援をもらえるだけで大変励まされます。

そして都万川まで出た。

そして川に沿って海へと向かう。

川が海へと流れていく突き当りを曲がると、橋。

隠岐の島を一周するこのコースだけど、
65km以降は山の中だったので
海を見たのは久々に感じられた。

海沿いに出られたら80km到達なので
ここで海を見られることは
ちょっと安心できるポイントだったりする。

ようやくゴールまでもう一息。
ま、もう一息ある、とも言える・・・

屋那の松原の船小屋群。
小屋の上に石が乗っけてある
あたりに古い歴史を感じます。

そして80km到達!

ここまでランナー側に設置されていた距離標識が
80kmの標識だけなぜか対向車線に。

荒れていた天気も終盤になって
ようやく晴れ間が出てきた。


あと20km!

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