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全日本プロレスJr.BATTLE OF GLORY 2023〜出場選手と注目試合紹介〜

全日本プロレスといえばスーパーヘビー級同士のぶつかり合い。そんなイメージが強いと思います。11.12後楽園からはその魅力を全面に出した年末恒例「世界最強タッグ決定リーグ戦」も開催されますね。さて、その11.12後楽園から。もう一つのリーグ戦が開催されます。それがJr.BATTLE OF GLORY 2023(以下JBOG)です。

昨年も世界最強タッグ決定リーグ戦と並行して開催されたリーグ戦。名前にあるようにジュニアヘビー級選手のシングルリーグ戦です。昨年に引き続きJBOGが開催されたのは一言でいえば「全日ジュニアがキテルから」だと思います。20 代の所属選手がキャリアに関係無く躍動し。彼らの敵として他団体の外敵が壁となる。昨年9月の日本武道館大会から続く良い流れが今もしっかり継続されています。世界最強タッグ決定リーグ戦が「ステーキ、カツ丼、ハンバーグ」ならば。JBOGは「鮨、天ぷら、和風ハンバーグ」です。一部若干似たテイストの料理が混ざってはおりますが。ヘビー級と上手く棲み分けがされているため、リーグ戦の並行運用という施策がとれるのでしょう。JBOGは全試合10分1本勝負というのもまた世界最強タッグ決定リーグ戦と違いがあって興味深い点です。

ではここからは注目選手と注目カードを紹介してゆきます!



1.青柳亮生(前年度優勝者)

全日ジュニアのエース。「若き」ではなくシンプルにエースです。22年9月に日本武道館で世界ジュニアを奪取して以降、ベルト陥落はあれど上り調子で今に至ります。今年は他団体の選手と絡む機会が増えたことで多くのプロレスファンから注目を集めました。前年度覇者として2連覇を狙います。注目のカードは11.19名古屋大会の田村男児戦。彼とは逆のスタイルを武器にして勢いにのる田村。その田村の勢いを青柳亮生が止められるか!

2.田村男児(前年度準優勝)

電流爆破マッチからグラップリングルールまで。大仁田厚とも青木真也とも戦うという「わけがわからない幅の広さ」。※ジャイアント馬場という文字の入ったコスチュームでグラップリングルールやUWFルールに挑む姿は一部の熱狂的なファンのハートを絶賛鷲掴み中です。それを支えるのは強さ。強いハートとたしかな腕。それがあるからこそ、どんな相手とも試合ができる。あすなろ杯優勝から数年たち。そろそろシングルプレーヤーとしても看板がほしいだけに。JBOGで結果を出したいところ。11.26藤沢では土井成樹との対戦が控えています。インサイドワークとテクニックに優れた土井を相手にするには強さという縦軸だけはなく上手さという横軸も必要です。様々な経験値を積んだ田村がどうやって土井に立ち向かうか!

3.ライジングHAYATO

彼のクールな風貌はビジュアル系バンドのアーティストを彷彿とさせます。しかし彼の根っこは熱い心だとぼくは思います。クールさを観客に見せるからこそ、ふとした瞬間に垣間見える熱さが活きています。特に強い相手に向かっていくとき。攻撃を受けて相手を睨みつけるとき。そこで見せる熱量のこもった視線が彼の魅力でしょう。今年は若手主体興行を取り仕切るなどプロデューサーとしての良さも見せましたが。やはりプレーヤーとしても輝きたいところ。タッグパートナーである青柳亮生との11.21新木場あつハヤ対決は大注目です。あつハヤではない。ハヤあつだ!HAYATOが勝利し、序列を変えられるか!

4.井上凌

全日ジュニアの最若手として日々世代の近い先輩と戦い。ときには諏訪魔や石川修司ともぶつかるという英才教育?を受けて、着実に伸びているのが井上です。川田利明を尊敬してそのムーブを取り入れるなど、単なる頑張る若手ではなく。しっかりと考えてちゃんとプロレスをしているなあというのがぼくの印象です。キャリアが浅い彼が白星を積み重ねるのは厳しいかもしれません。しかしJBOGは10分1本勝負という「勢いで押し切れるレギュレーション」でもあります。前評判通りに進むのか?それとも波乱が起きるのか?その鍵を握るのは井上でしょう。12.2愛媛で対戦する岩本煌史は優勝候補。その岩本を終盤で下してJBOGの中で淀みを作ることができれば?そのときの井上は台風の目を超えた存在になっているでしょう!

5.佐藤光留

所属ではないものの、若手の多い全日ジュニアの中でベテランとして独特の存在感を放つのが彼です。9月のDDTとの対抗戦では高木三四郎を一切リングに入れずに。場外やスタンドでやりあう。「単に殴り合うことや技を出し合うことがプロレスの全てではない」「観客の想像を超えてこそだ」。そうした姿勢を若手選手に見せられることはとても大事です。近い年代の選手が多いとバチバチした熱さがある一方。悪い意味で単調になってしまうこともあります。今の全日ジュニアがそうならなかったのはひとえに彼の知性があるからこそでしょう。ぼくが見たいのは11.23沼津の岩本煌史戦です。緊張感のある戦いを求める岩本相手に佐藤が同じ土俵に上がるのか?それとも異なる色を見せるのか?

6.土井成樹

23年は青柳亮生から世界ジュニアにベルトを奪い。その後全日ジュニア戦士を相手に防衛を重ねた土井。ヒールとして見せたインサイドワークに優れた戦いは若手の多い全日ジュニア戦士を翻弄させました。現世界ジュニア王者エル・リンダマンが対戦を熱望するからこそ、JBOGで優勝すれば再び世界ジュニア王座が見えてきます。11.12後楽園の青柳亮生戦は彼が勢いに乗るためにも落とせない試合です。世界ジュニアをかけて今年五分の星だっただけに。23年を勝ち越しで終えることができるか!

7.岩本煌史

今年の上半期。世界ジュニアを始めとした全日のベルトが他団体に流出したとき。「あの選手がいてくれたら…」。ぼくにそう思わせたのは岩本煌史です。全日ジュニアで王者として時代を築き、一度は全日という城を離れた岩本。彼がようやく全日に参戦してくれるときが訪れました。しかしあくまでも岩本はフリー参戦。つまり外敵です。自分が不在だった全日ジュニアに対する想いをSNS上で発信するなど。岩本はある意味で最強の外敵として全日に帰還しました。注目のカードはもうおわかりでしょう。11.15所沢の青柳亮生戦です。岩本の見せる殺気と緊張感が明るく楽しくを粉砕するのか!

8.阿部史典

大日本プロレスで野村卓矢と共にBJW認定タッグのベルトを巻く阿部史典が満を持してJBOGに参戦です!大型選手を相手にしても一歩も引かず強敵を下してきた阿部。これまでのキャリアと現在のコンディションを見ても優勝候補筆頭は彼でしょう。プロレスラーとして完成しつつある阿部を止められるのは誰か?いや「全日ジュニアのエース」であれば。青柳亮生は彼を止める義務があるでしょう!リーグ最終戦である12.3大阪で激突する両者。優勝決定戦につながる可能性が高いこの試合で。阿部は青柳亮生を下して全日ジュニアを制圧するのでしょうか?


いかがでしょうか?出場選手も対戦カードも見どころ満載のJBOG。みなさんもぜひ優勝予想をしてみてください!

※ちなみにこれがぼくの予想です!

それでは皆様11.12後楽園からお楽しみにー。

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