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決戦は大田区〜全日本プロレス3.30大田区大会展望〜

全日本プロレス春のビッグマッチである3.30大田区総合体育館大会。全カードが発表された時点では「あれ?これカード弱いのでは???」と思ったぼくですが。前哨戦が全て終了した今になって、改めて一つ一つのカードを見てみると意外と「あれ?これ意外とテーマ性があるのでは!」と思うようになりました。

ただしそれを思うだけだと生産性もないので、思ったならば言葉にしよう。そんな気持ちから3.30大田区の展望を書くことにしました(投稿時点で試合順は未発表なので、3.21時点で公式webサイトに掲載されている順番で書いてゆきます)。

カズ・ハヤシ&吉岡世起&阿部史典 VS 土井成樹&立花誠吾&井上凌

※次のGAORA挑戦者は君だ!

他団体選手に一人所属の井上が入ったジュニア6人タッグマッチ。注目すべきは立花の腰にはGAORATVチャンピオンシップが巻かれているという状況。現状その立花は3.21にドローになった田村に興味を示すものの、この直接対決で立花から勝つ選手がいれば?それを通り越して立花のベルトに挑戦することができるでしょう。個人的にはここはカズ・ハヤシが立花からとり。それをきっかけにして引退前にカズ・ハヤシにもう一度全日本プロレスでシングルマッチをしてもらいたいなあと思っています。


大森隆男&西村修 VS KONO&歳三

※大森!アジアを取れ!!!

ベテランの揃うこのカード。「所属選手がいないのでは?」と錯覚してしまいますが、大森がいるのでそれはきっと気のせいです。大森と西村は3.9後楽園大会後のバックステージでチームの継続。そしてベルト戦線への興味を発していました。いきなり世界タッグにいくのもよいですが、ここは佐藤と田村が奪取するアジアタッグ挑戦に動いてもいいでしょう。それはKONO&歳三も同じです。単純に田村とKONOのマッチアップが見たいというぼくの希望もありますが。いずれにせよこの試合の勝者は次のアジアタッグ挑戦者になるのではないでしょうか?


宮原健斗&大森北斗&黒潮TOKYOジャパン&綾部蓮 vs 青柳優馬&芦野祥太郎&本田竜輝&ハートリー・ジャクソン

※悩める若き大巨人綾部はどうなるか?

Road to チャンピオン・カーニバル8人タッグマッチとタイトルにあるように、CC2024への前哨戦というテーマが設定されています。しかし個人的な注目は綾部です。石川が全日本プロレスを退団(※訂正一時離脱)したことで綾部から少し元気が失われている。そんな印象はあります。それを声を大にして(音量は大しか存在しない)、前哨戦では宮原が綾部に絡んでいます。とはいえ綾部と宮原は同じチーム。そこで宮原がどういったスタンスをとるのか?いや。いっそのこと青柳が言う「バトルロイヤルにしろ!」という意見を採用したほうが面白いやもしれません。試合形式がどうなるか?を含めて当日まで期待が持てます。


世界タッグ戦 諏訪魔&鈴木秀樹 VS 斉藤ジュン&斉藤レイ

※なるか?馬鹿よく剛を制す!

2月の京都大会で世界タッグに戴冠した諏訪魔&鈴木。諏訪魔のパワーと鈴木のテクニックという両者の違いを見せつつ。ベースとしては大型選手のタッグ。改めて全日本プロレスらしいなあと思わせてくれるチームです。それは相手の斉藤ブラザーズも同じです。弟レイの負傷で無念のベルト返上となりましたが、試合の数がそのまま経験値に直結し。倍々ゲームの如くレベルアップをしてきた斉藤ブラザーズ。彼らの成長の証であった世界タッグは絶対に奪還したいはずでしょう。スーパーヘビーである剛の斉藤ブラザーズをそれを諏訪魔&鈴木が知性を超えた馬鹿力で粉砕するか?CC2024でも同一ブロックに入る4者だけに先を見据えても注目できます。


アジアタッグ戦 大仁田厚&To-y VS 佐藤光留&田村男児

※やっちまえぼくらの田村男児!大仁田厚を粉砕しろ!

もうテーマはこれだけです。ある意味で「困っときの電流爆破マッチinアジアタッグ」となりつつある全日本プロレス。個人的には「それはそれで嫌いではないけどいい加減長すぎるだろ…」と思ってきました。今回の挑戦者は佐藤と田村。グラップリングから電流爆破マッチまで。プロレスの極右と極左の両方を経験する守備範囲180度の佐藤と田村ならば。「通常の試合→他団体との試合→電流爆破マッチ→通常の試合(以下略)」というエンドレスワルツに終止符を打ってくれるはず!2度目の挑戦だしもう終止符を打とう!。


世界ジュニア戦 ライジングHAYATO VS MUSASHI

※MUSASHI!世界ジュニアのベルトの壁は高いぞ!とHAYATOに言ってもらいたい!

世界ジュニアのベルト。その壁に幾度も跳ね返されてきたのがHAYATOです。チャンス自体は掴んでいたものの。掴んだチャンスをするすると手放しこと数度。全てを変えて覚悟を決め。強い王者田村からようやく奪取した世界ジュニアのベルト。そうして得た恋人を。たった一度で手放すわけにはいきません。もちろんMUSASHIは前哨戦でHAYATOから勝利を挙げているように強い選手です。MUSASHIからすれば「一発でベルトをとって全日本プロレスに居場所を作る」という目的があるでしょう。いやいやいや。HAYATOが経験してきた幾度もの挫折。それが間違いではなかったことを証明するには!HAYATOが負けるわけにはいかないでしょう!!!


三冠戦 中嶋勝彦 VS 安齊勇馬

※安齊!今度は自分の腕で三冠戦を作り上げろ!そして勝て!オールジャパニーズとの約束を守れ!

安齊にとって二度目の三冠戦となるこの試合。相手は前回同様外敵王者。昨年6月の三冠戦では王者永田の前に屈した安齊。


個人的に当時は「懐深く受けきった王者永田との差がはっきり出た試合」でした。戴冠以降に賛否両論のあった永田ですが、この日は王者として堂々とした試合を行い。彼の腕によって「若手のチャレンジマッチ」ではなく「三冠戦」となった。それが去年のぼくの感想です。

あの試合から数ヶ月。安齊は大きく成長しました。技やコスチュームが変わったというような表面的な変化こそありませんが、「なんでもやってやるぞ!」という吹っ切れた自由さをぼくは彼から感じます。それは年下の先輩である本田と組んだことも影響しているかもしれません。元気ハツラツやりたい放題の本田に乗せられ。また変に本田に気を遣うこともなく。自分をしかり観客に伝える。リング上でできることは全部やる。そうした成長が大きいと思います。相手の中嶋はコンディション抜群で視野も広い強敵です。勝負としては決して分の良い相手ではありません。しかし「全日本新時代を作る」「未来のエースじゃない!俺は今全日本プロレスを引っ張る!」そうした言葉。そしてそれをファンと交わした約束として。中嶋からベルトを奪取し、今度は「俺の力で三冠戦にしたぞ!」と。大田区に集まった全日本プロレスファン(オールジャパニーズ)に見せつけてほしいです!!


さて。いかがでしょうか?どのカードにも意外とテーマが含まれているでしょう?みなさんもぜひ当日まで「大田区のこのカードが面白そうだぞ!」と考えてツイーとしてみてください。


追伸。
CC2024には間に合わなかったけど復帰宣言だけしにきてもいいよーーーーーーーーーーーーー。



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