コロナ禍 シンガポール渡航記

今日も娘は保育園に着いてから大泣きでした。早く慣れるといいなあ。

さて、今日はこのコロナ禍で、3歳と7か月の子連れシンガポール渡航を、どのように乗り越えたか記録しておきます。

シンガポールのコロナ感染数の低さは世界的にも有名ですが、それはシンガポール政府が感染状況に応じて徹底した規制を行なっているからで、わたしたち家族も渡航に際して、準備が必要なものがたくさんありました。

まず、入国のために
・ビザのインビテーション書類
・入国許可証
・健康状態申告(Web申請)
・出発72時間以内のPCR検査結果
を用意して行く必要がありました。

PCRの検査は6歳以下は必要ないので、子供たちは必要なし。(必要書類の詳細は、変更になっている可能性があるので、それぞれ調べてくださいね。)

これをクリアしてなお、シンガポールのチャンギ空港到着時にまたPCR検査をし、政府が用意したファシリティで14日間の隔離が要請されます。

この、14日間の隔離をSHN(Stay Home Notice)と呼び、わたしの渡航における1番の心配事でした。

14日過ごすホテルは、こちらから指定することができません。バックパッカーが泊まるようなホテルで、4人で過ごせる自信はなく、スター付きのホテルでも、狭いと苦しいですよね。

スイートルームを指定することはできますが、14日間、1人あたり2,000SDかかるのに加えて(子どもは子ども料金)スイートルーム費用を負担できるのは、シンガポールの富裕層だけでは…涙

駐在員なら会社負担なのでしょうが、わたしたちはちょっと事情も違うので、SHNのコストは大きな痛手。

バスに乗って、広い部屋を割り当てられるのを祈るばかりでした。

家族4人ということで、幸いにも2ベッドルームがある部屋に通されたものの、ベッドが大人の腰の高さで、7か月の息子をここに寝かせるのは危な過ぎる!と、ホテルにベビーベッドを依頼。コットという赤ちゃん用のケージのようなものを借りることができました。(ホテルによっては用意がなかったりするようです)

部屋は広くはないけど大きな窓もあり、閉塞感は少なめ。まあよし、でしたが、困ったのは食事です。

娘は3歳で、好き嫌いも多く、食べられない物がたくさんあるので、ある程度予想はしていましたが、ホテルから提供される食事には全く手をつけられませんでした。

レトルトをたくさん用意していたので、ホテルの部屋にある電気ケトルでお湯を沸かし、湯煎して食べさせる日々。息子用の離乳食もたっぷり用意して、デリバリーを含めなんとか14日はもつ予定…だったのですが、到着から数日後に思いも寄らない発表が…

なんと、SHNの期間が1週間延長になったのです!

当時、デルタ株による市中感染が急に増え始めており、それを懸念したシンガポール政府が、現在SHN中の人も含め、コロナの感染状況によりハイリスクとみなす国から入国する人については、3週間のホテル隔離を発表しました。

今は2週間に戻っているんですけどね。この発表、豆腐メンタルにはやばかった。急にホテルの部屋の空気が薄くなったように感じて、夜、子どもたちが寝たあと、夫の前で泣くという事態に。

外で遊びたい盛りの娘です。運動もできず、好きな食べ物も思うようには食べさせてやれず、涙が溢れました。

手作りの日めくりカレンダーを一枚ずつ壁にテープで貼って、「あと○日でお外に出られるからね」と過ごしていたのですが、ひとしきり泣いたあと、夜に数日分のカレンダーを増やしました。その夜は永遠にホテルの部屋に閉じ込められてしまうような気さえしました。

翌朝、「お外に悪いバイキンが増えてて、○○ちゃん(娘の名前)を守るために、シンガポールの人が戦ってくれてるから、もう少し時間がかかるんだって。ここでみんなで、大丈夫だよってなるまで待っていようね。」というと、娘は「みんな〇〇ちゃんが好きなんだね」と笑って喜んでいました。

今思い出しても辛かったなあ。運動量が減ったせいか、レトルトの味が馴染まないためか、食べるのが大好きな娘の食も細くなってしまい、ぷくぷくだった腕や足がすらっとしていった3週間。あれが最後の経験だといいなと切実に願うばかりです。

この私の経験から、もしお子様連れで隔離期間を経てシンガポールに入国の可能性があるご家族は、事前にキッチン付きのサービスアパートメントなどを希望してみることをお勧めします。リクエストが通るかどうか分かりませんが、以下のリンクから相談はできるようです。

https://form.gov.sg/#!/5f9a5d6b9ad89a0011c84802

14日目と21日目にPCR検査を受け、無事に部屋を出られたとき、不思議な感覚でした。

さて、次はホテル隔離後のシンガポールでの生活の様子を少しずつ記録します。

超エリートでなくてもシンガポール移住は叶う!?ぜひ覗いてください。

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