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映画ひとりごと ダウントン・アビー

映画じゃなくて海外ドラマですが、
「ダウントン・アビー」のシーズン1、
全7話を観てみました。

わ…めちゃんこおもろい!スキーーー!!!( ´∀`)

英国貴族の大邸宅「ダウントン・アビー」
に暮らす伯爵家クローリー家と
その使用人たちのそれぞれの人生を、
相続問題や階級問題、
20世紀初頭当時の世界情勢に
巧みに絡めながら描く物語です。

というと、
なんだか難しそうな話に見えますが
ぜんぜんそんなことはなく、

貴族の生活や、使用人たちの仕事と生活、
当時の世界の動き、文明の進歩、
そのそれぞれが登場人物たちに
どう関わっていくのかを、
人間ドラマをおもしろく見ているうちに
自然に楽しく学べてしまいます。

盛り込む要素がすごく多いのに、
そのチョイスやそれぞれの絡め方、
見せ方が本当にうまくて、
なのにちっとも雑になっていなくて。
すごいなあ。


シーズン1が描くのは、1912~14年の2年間。

◎タイタニック号沈没(相続人を失う)
◎お屋敷に電気が入り始める
◎車が普及しつつあるものの
まだまだ馬車も現役
◎お屋敷に電話が入る
◎第一次大戦勃発

世界のできごととしては、
おおよそこのような頃です。


1912年のタイタニック号沈没の事故により、
クローリー家は爵位・財産相続の
第1と第2の継承者をいっぺんに失います。
男性の長子しか相続ができない取り決めのため、
3人の姉妹しか子のいない現・伯爵一家の
直系では相続ができないことになって
しまいます。

そして今や、
爵位とすべての財産を相続できる
資格をもつ者は、
なんと伯爵の又従兄弟の一人息子である、と。

… … …

又従兄弟の一人息子。


も、もはや他人じゃないすか…(゜д゜)

なんかものすごく変な感じがしますけど、
(実際変なんですけど)
英国貴族の爵位継承や財産相続には、
こういうことってよくあるみたいなのです。

少し違いますけど、
英国のハノーヴァー朝の始まりも、
スチュアート朝での王位継承が途切れ
ジェイムズ一世の血縁を辿って辿って、
結果、ドイツ系
(その頃ドイツという国は存在していない)
の、英国人の血をわずかにひくだけで、
英語もほとんど解さない
ハノーヴァー選帝候ゲオルクが、
選帝候を兼任したまま英国王ジョージ一世
(ジョージはゲオルクの英語読み)
となった…なんてこともあります。
王様でさえそんななので、
貴族の継承問題にそういうことがあっても
そうおかしくないのかも。

てなぐあいで
本筋のお話もおもしろいんだけれど、
その他にも見逃せないおもしろポイントが
たくさんあるのです!

そんなモミ的おもしろポイントを、
いくつかあげてみたいと思います。


おもしろポイント①使用人たちのお仕事風景

貴族の生活も興味深いのですが、
やっぱりお屋敷の裏方として働く
使用人たちと、その仕事がどんなものかを
見られるのが楽しい!

例えば、
こういう系の映画など見てると、
新聞にアイロンかけてるところが
よく出てきてずっと「なんでかな?」と
思ってたんですが、
このドラマのおかげでそれがなぜなのか
やっとわかりました!

届いたばかりの新聞は
インクが乾いてないから、
旦那様や奥様の手について汚れないように
アイロンで乾かしているんだそうです!

あーーー!

インクなんだーーー!
シワのばしてるんじゃなかったんだー!
スッキリー!( ´∀`)

なんてところや、
お屋敷あるあるみたいなところにも
ニヤリとしてしまいます。

例えば
コック(料理人)とハウスキーパー(家政婦長)は
仲が悪い、とか。

ちなみに、
こういうののコックって
いつもみんななんていうか、
ステラおばさんをパンクにしたような、
霊長類最強みたいなおばちゃん
ばっかりなんですけど(笑)
ほんとにそんな人ばっかりだったんで
しょうか?
厨房はアタイの王国でアタイが女王様だよ!
みたいな。

ステレオタイプなのかな…

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「グズグズするんじゃないよ!💢」

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クローリー家の厨房の女王パットモアさん

だいたいいつも後ろで副音声のように
パットモアさんの吠え声が聞こえるのが
とても楽しいです(笑)


おもしろポイント②個性豊かな人物たち

登場人物たちもとても魅力的です。
意地悪な人もけっこう出てくるけど、
それだけで終わらないので、
みんなどこか憎めない。

私が特に好きなのは、

「ダウントン・アビー」の主人
グランサム伯爵!!

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カカカカッコヨ~~~🖤🖤🖤( ´∀`)


誰にも等しく思いやりを忘れない、
心優しく頼もしい紳士です。

リスペクト…( ´∀`)

好きすぎて
旦那様の怒り方が伝染ってしまい、
「なんたることだ!」
とジェントルに怒る
今日このごろの私です(笑)

それから旦那様のお母様、
ヴァイオレット様も。

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だいたいいつもひとこと多い、
言いたい放題のゴリゴリの貴婦人。
でもやさしいところもあったりする。

このマギー・スミスさんという女優さん、
(ハリーポッターのマクゴナガル先生でも
ありますね!)
すごくいいんですよね。

演じるヴァイオレット様は、
まあまあ嫌なばあさんの要素てんこもり
なんですが(笑)、
この人がやると、
なぜかチャーミングで憎めないんです。
すごい女優さんです。

ちなみにヴァイオレット様の名言
「週末って何なの!?」
が大好きです(笑)
(貴族は働かない
(領地からの不労所得を得ているので)
ものなので、その世界しか知らない
ヴァイオレット様には
週末という概念が無いのです。
毎日が日曜日なので(笑))


それから、
身体に障害がある者や同性愛者といった、
いつの時代にも存在するのに
なかなか取り上げられない存在にも
ちゃんと焦点が当てられているのにも、
こうした時代ものにおいては
珍しい点だと思います。
特に同性愛は、
このくらいの頃ではなんと違法とされていました。
そのあたりは
「イミテーション・ゲーム」
という映画でも触れられており、
その時には世間に発覚すると
懲役か保護観察下での女性ホルモンの投与。
この2択しかありませんでした。
「イミテーション~」は、
第二次大戦の頃の話ですから
「ダウントン~」よりもう少し後になりますが、
対応は変わらなかったのではないかと思います。
今後大丈夫なのかトー◯ス、心配…


おもしろポイント③ステキお屋敷

邸宅「ダウントン・アビー」として
撮影に使われているのは、
ハイクレアカースルというお屋敷。

なんとこちらは、
あのツタンカーメン王墓発掘の出資者・
カーナヴォン卿の邸宅なのです!

別の方向からもアツい展開に
テンション上がりっぱなしです!

しかも
現在もその末裔の方が住んでいるという、
現役のお屋敷なのです!スゴイ!


外観と一家のお部屋は実際のものですが、
サーヴァンツホール
(使用人たちが集まる部屋)は
セットであるとのこと。

各話2回以上観ているので、
もう自分の家のようです(笑)

どのお部屋もゴージャスなんですが、
温かみのあるほっとする内装で、
とてもすてきです。とても住みたい…♪♪

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ハイクレアカースル外観

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ステキ玄関ホール

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この応接間ほんとうにすてき!
ミントグリーンの壁とピンクのソファーの
配色が好きすぎる!

とてもホッとするし、
気持ちが華やぎますね( ´∀`)

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こちらの書斎というか図書室というか、
この部屋も大好き!
こんなお部屋で本を読みたい!
くつろげるのに作業もはかどりそう!

こちら見学もできるようです。絶対行きたいわ。


おもしろポイント④ファッション


ファッションも目を楽しませてくれる、
見逃せないポイントです。

20世紀初頭なので
現代とそうかけ離れてはいませんが、
それだけに取り入れられそうなスタイルも多く、
「こんな服着てみたいな」
「こんなふうに着たいな」
という参考にめちゃくちゃなります。

旦那様たち男性の正装や普段着や、
貴婦人たちのお出かけ着、
パーティーのお召し物、
リラックスした普段着など、
おしゃれに注目するのもとても楽しいです。

とくに素敵だなと思ったのは、

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この乗馬服!(着ているのは長女メアリーちゃん)

ハットにヴェールと長いスカートが
めちゃめちゃかっこいい!
着てみたーい!( ´∀`)

ちなみにこれ
横座りしてるんですが、
こんな不安定な乗り方で
ガンガンとばしてたのでびっくりしました。
跨がって乗るより難しい気がするけど…
体幹がすごそう…


もうひとつは、

ガーデンパーティーなど、
自然の中で楽しむときに
軽い素材で白を基調とした服装で
揃えているようだったのが、
すごく緑に映えて素敵だなあと思いました。

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絵画を見ているようです。美しい…


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まだまだ語り足りないけど、ひとますこのへんで…。

いやー大当たりでした!( ´∀`)

好きな要素がたくさん入っていたので
ハマりそうだなと思ってたけど、
まんまとやられました!

これはもう、全部観るしかない!!🔥🔥🔥

さあ次はシーズン2だー!(笑)ワックワック♪( ´∀`)



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