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いいことも悪いことも起こること全てに意味があるよ、なんて言われたくないよ

 私は、職場の人事で追い込まれて、適応障害になった。
 涙がとまらない、眠れない、そんな時にこの言葉をかけてくる人がいた。

 うつ状態に、意味があるって何??普通の生活が壊されて、仕事もできなくて、これに意味なんてある??普通に生きれるのなら生きたいよ。
 あなたにそんなこと言われたくないよ。

 だいぶ元気になった今、たまたまInstagramでこの言葉を見かけても、確かにそうだな、と思えるようになった。というより、今までのことに意味を見出せるくらい私は元気になった。

 もちろん、うつ状態はとってもしんどかった辛かった。
 でも、「うつ状態になるとここまでしんどくなるんだ。何もできないんだ。息するので精一杯なんだ」と知れたこと。
それから、「周りに大丈夫そうに見えても、しんどい状況に置かれている人がいたら、絶対に声をかけよう」「上の立場にたったとき、声の大きい者だけでなくて下の立場の者の話もちゃんと聞こう」そう思えたこと。
大きな収獲だったと思う。

 私に嬉々としてパワハラしてきた人、パワハラ側についた人、気づきながら見て見ぬふりした人、休むことに甘えだと言ってきた人、今も許せないけど、許せないよりも、私より何十年も長く生きているのにこのことに気付けていないなんて、可哀想だな、という思いの方が強くなってきた。

「いいことも悪いことも起こること全てに意味がある」
 これは、今幸せだからこそ言える言葉
辛いことを乗り越えたからこそ出てくる言葉

 この言葉がつらく感じた時こそ、自分は本当につらい状態だったんだろうと思う。よく耐えたな自分。

 つらい状態の人の本当のつらさなんて、周りは推しはかるしかできないのだから
 その人が自分でつらい状態を抜けて、意味を見出せたとき、自分でこう思うはずだから

 だから、外野は、「黙っとけ」

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