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#匿名超掌編コンテスト でした

板野かもさんのこちらのコンテストに参加したので、手の内など記録しておきます。

お題は、「試」の文字を含めた500字掌編。
短いしとっかかりやすいし、何より匿名コンは人狼ゲームみたいで楽しいし参加しよう、と決めたのは良いんだけどなんせ私という人間は締め切りがないと動けない。

事前受付期間 最終日の 1/25、美容院で頭を洗われながらぼんやり、あー何をテーマに書こうかなと考えていた。で、ああ、醜形恐怖で恋人にも当たり前のように整形させる話にしよ、それでいいやんと思って、子どもたちを寝かしつけてスプラしてた。

なぜって、その日が締日だって気づいてなかったから。

23時、赤ちゃんが泣いた。夜泣きってやつ。ありゃまあ寝にくいんでちゅねーと抱っこひもでユラユラしながら赤ちゃんの頭の匂い嗅ぎながらツイッターを覗いて、そこでようやく気がついた。

事前受付今日までやん!?!?

もちろん、事前受付のあとに追加受付があるからもう出せないというわけではないんだけど、どうせなら最初っから楽しみたい。応募枠はその時点で4持っていたし、とりあえず昼間考えてたやつを提出したい…!

と思い、赤ちゃん抱っこしたままPCを開いたのが23:23。そこからタイムアタックで書いて、なんとか提出できたのが、これ。

やれやれ何とか提出できたぜと思っていたら、マリナさんに「これるいすのやろ」とほぼ当てられてしまう。

やめて! それ以上は言わないで!
バレてないなウフフって、やらせて!

なぜだ。こんなすぐバレるもんだったっけと周りを見渡したら、なるほどこの手のテーマで書かれた作品がとにかく少ない。

そらショートショートでわざわざ重い内容書かへんよな。しかもカクヨム勢の方も多いとあって、ファンタジー色強めの作品が多い。
特にこれなんか、めっちゃ素敵。

これは書き手さんあるあるだと思うけど、こんなんどうやって思いつくんやろ、と思考を辿ろうとしたりなんかして。
で、やっぱこれは「霞を食っているような」という日本語から発想したのかな、よし、じゃあ私もその路線で考えてみよかななんて、ない頭を捻り、出てきたのがこれ。

泣き虫を本当の虫にするやつ。
参考にした「霞食い」の美しさからは程遠く、結局いつもの私の性癖を詰め込んでしまった。

ただし、今回のコンテストはホラー要素のあるものが多くもっとホラーっぽさを醸したほうが良いのかしらと思い、ホラーまではいかずとも不穏な空気を出してオチの回収をすることにしたので、その点はちょっと「寄せ」られたかもしれない。

夫にこれまでの2作と霞食いを読んでもらったら、「悪いけど俺は霞食いのほうが好き」と言われて「んなこたぁ分かってんだよ!!!!」と拗ねた。


それでも、2つも出せた。
上出来や。
満足した私は、翌日も翌々日もスプラに励む。あのね、ぼく、リッターのガチマッチで初手三枚抜きできたんだ。

スプラバカになって遊んでいたら、気づけば追加受付期間の終了が近づいていた。
やばい、明日で受付おしまいか。
「まだなにか応募しよう。せっかく枠も余ってるんだし」と思ったまま、ずるずるとここまで来てしまった。

あーどうしよう。
一応、ダラダラしていた日にいくつかネタは思いついていた。しかし、筆を動かさなければ見えてこないプロットというのも、あってだな。

やるしかねえ、と取り掛かったのが 1/21 のこれまた23時。俺の趣味はチキンレースだったんだなあ。

んで書いたのが、これ。

着想は前のと同じ。ことわざを真に受けてみるタイプ。
で肝心のストーリー作成については、これは記憶がない。なんかたぶん、私が書いたらこうなるしかない、というような感じだったと思う。

本当はホラーにチャレンジしたかった。スプラしてる間も、実はホラーへの活路を見出そうとしたりしたんだけど、出来なかった。みんなも分かると思うけど、自分が書いて価値があると思えるものしか書けないじゃない。だからもう諦めた。自分が好きなものを書くことのほうがよっぽど大事だし。

で、なんとか仕上げて滑り込み、23:59に提出。
ヒー危なかった、ギリギリセーフ。


…っていうのをね、学習しないのが私であって。
自分でも理解しがたいんだけど、翌日もまた同じことをした。

23時を過ぎてからPCの前に座る。今日は赤ちゃんの夜泣きもないし、いい感じ。書いてる途中で泣かれたら終わるけどね。

そんなヒリヒリ感を伴いながら、数日自分の中で温めていたテーマを作品にしたためる。

十三参り。なんだかふっと思い出した、地元京都の風習。公園での夏祭りかなにかで、「振り返っちゃだめだよ」と言われながら平均台の上を歩いた、遠い記憶。

あのときはなんかちょっと怖い気がしたし、ホラーの多いこのコンテストでは結構ウケが良さそうじゃんと思ってずっとストーリーを考えていた。

でもなかなか良いのが思いつかなくてさ。
もういいや、とりあえずこの十三参りというネタを成仏させるために、ホラーとかどうとかはこの際無視して自分の書きたいように書こう。

と思って書いたらああなった。
でも一応ね、せっかくの十三参りだし、不穏な空気を醸さないともったいないという、もったいない精神で不穏な空気を醸してみたりもした。したした。

で大慌てで提出。
昨日までは、最悪日付をまわっても翌日分にまわるだけだから大きな問題はなかったんだけど、最終日だけは別。

1分1秒を争いながら、提出フォームを埋める。
ちなみにお題の「『試』という字を入れる」については、ほぼ毎回、提出フォームの「・『試』の漢字を入れましたか?」という至極丁寧な誘導によってぎりぎりに思い出し、ぬおおおおお…っと必死こでどうにかねじ込むという、とんでもない学習能力のなさを発揮しながらなんとかクリアしていた。

早る鼓動で、なんとか提出すること、これまた23:59。
やあやあ、なんとか間に合った、と思って出来上がったものを見たら、改行がいくつかミスっていて、萎え。これだから追い込まれてやるのは良くない。


ともかくもそんなふうにして4作はできたわけでして、結果としては
【089】母 92位
【152】彼女の泣き虫 92位
【108】爪の垢屋さん 48位
【178】十三参り 21位
だったので、コンテストには徐々にチューニングできたんじゃないかなと思います。

でも結局書けるものしか書けないんだよね。


あとマリナさんには4作中2作も当てられた。

んぐふっ。


主催者さま、参加者さま、みなさまありがとうございました。
人狼楽しかったです(人狼勢)。


いつもありがとうのかたも、はじめましてのかたも、お読みいただきありがとうございます。 数多の情報の中で、大切な時間を割いて読んでくださったこと、とてもとても嬉しいです。 あなたの今日が良い日でありますように!!