「急なんだけど、明日金沢に行ってきてくれませんか？」

初めて金沢に行く、の巻

急に決まった金沢行き。しかも仕事内容の兼ね合いで日帰りでとのこと。事前に分かっていれば実費を出してでも泊まるぞ〜と思っていたけれど、あまりに急な仕事の依頼だったため日帰りで帰ってくる予定でした。(この時までは)

次の日の朝9:00に出発し、初めて北陸新幹線に乗りました。群馬から抜けて長野に差し掛かった辺りから胸が高鳴ります。空が広くて、山が近い。ずーっと窓の外を眺めていました。山好きにとって長野には特別な思いがあります。

ボーっとしているといつの間にか富山駅のホームに着きました。立山連峰の景色が大好きなので思わず降りたくなりましたがここは我慢。

今年は行けなかったので来年こそ見に行きたいです。あぁ....と少しでも富山を感じようと、窓の外を覗くわたし。しかし新幹線は迷わず金沢駅へと向かいました。

空はずっと広いまま。青いまま。とっても気持ちよい旅です。(いや、仕事な)そういえば、同じ駅から乗車した外国人のファミリーもまだ斜め前に座っています。金沢旅行に行くようでした。

今日の夕飯はカニ面のおでんを食べたいなぁ、とお店をリサーチし始めるわたし。ちなみにずっとカニメンと読んでいましたが、カニヅラと読むらしいです。

カニ面について調べていると驚きの情報をゲット。なんと香箱ガニの解禁は11／7から！グッドタイミングすぎる！！(本日11／8)

もしやこの外国人ファミリーは香箱ガニの解禁日を狙って来たのか...？それともたまたま...？どちらにしてもナイスすぎるタイミング。日本を、金沢を、楽しんでね！と心の中でグッドサインを送りました。

12:00金沢駅着。観光客でごった返しているのでは？と心配していたけれどそうでもなく、なんだか意外にものんびりした空気感。駅の外に出ると早速、金沢らしい素敵な景色を発見。

場所を変えると見え方も変わります。キラキラして見えた金沢駅。とにかくカーブが美しかったです。

これぞ世界に誇る金沢駅！これを見てみたかったんです。いやーかっこよかった。両端の松の木がまたいい味だしてますよね。そんなこんなで、まずはひと仕事。夕飯を楽しみに頑張りました。

夕飯を食べたら帰ろう...当初はそう予定をしていました。普段はなかなか会えない同僚だったため話に花が咲き、「もう今日は泊まっていけばいいんちゃう？」という流れに。やっすいカプセルホテルに泊まることにして、遅くまで人生について熱く語り合いました。

次の日。今日やらねばない仕事はない。よし、サボろう。ずっと真面目に生きてきたけれど、最近は仕事の火加減ができるようになってきました。金曜日は頑張るからね、と自分に言い聞かせて金沢の街へ繰り出しました。

金沢を街歩き

近江市場では生牡蠣、生ホタテ、カニ面、バイ貝と車麩のおでんを平らげました。店先で買ってすぐに食べられる究極のイートインでした。満たされたお腹を抱えながらひがし茶屋街へ再び街歩きをします。

キョロキョロ周りを見渡しながら歩いていると、道の向こうに鳥居を発見。久保市乙剣宮（くぼいちおとつるぎぐう）を参拝しました。御祭神は素戔嗚尊(すさのをのみことさま)です。

金沢の街並みを眺めていると気づけば人通りが賑やかなに。ひがし茶屋街に到着です。

ひがし茶屋街をぶらり

ひがし茶屋街の奥まで歩いていると、鳥居を発見。東山菅原神社を参拝します。御祭神は菅原道真公。

鳥居の先に二本の松の木がありました。右に赤松(女性)、左に黒松(男性)と見立て間を通ると良縁に恵まれるそうな。迷わずくぐりました。

こちらは藤島山圓長寺。御本尊は阿弥陀如来様です。ひがし茶屋街にあるのに素通りする方が多く...みんなには見えていない？？と不思議に思いました笑　本堂は金箔で極楽浄土を表現している、とのこと。キラッと光っている本堂に惹かれて参拝しました。

金沢の歴史に触れたらお茶が飲みたくなってきました。何を飲もうかなぁ食べようかなぁとふたたび茶屋街をぐるぐる周ります。悩んだ末に加賀棒茶のソフトクリームを味わうことに。香り豊かで美味しかったです。

ひがし茶屋街でお茶ができたことだし、そろそろ金沢にさよならを告げる時間です。

金沢。想像以上にいい街でした。観光客は多いものの騒がしい雰囲気はなく、落ち着いたのんびりした空気が流れる街。それは歴史的な風景が側にあるからなのでしょうか。

市場へ行くと旬の食材が生き生きと並んでいる景色も見応えがありました。食で四季を感じる生活っていいですね。金沢、いつか住みたいです。