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孤独死の話~叔母の死はかわいそうなのか~

 胸部大動脈解離で療養中のmominです。今年のお盆は墓参りに行けません。新幹線やホテルの予約を取り消しました。新型コロナウィルスが猛威を振るい,遠いふるさとにも感染者が急増しています。そして何より病気療養中なので油断できません。

 先日,近所の一人暮らしの方が,孤独死しました。定年前の働き盛りの独身の方でした。お隣の方が配布物で立ち寄った際に,こたつでうつぶせになって死んでいたのを見つけたそうです。死は突然やってくることがあることを自分の発病と重ね合わせながら心底思い知らされた出来事でした。

 私の実家の墓に眠っている人の中にも孤独死した人がいます。今ほど孤独死が騒がれなかった頃の出来事です。病気で生死をさまよった私にとって,明日は我が身と思わされたことです。

1 突然の電話が…
 春もまだ遠い寒い日のことでした。我が家に1本の電話がかかってきました。ふるさとにいる伯母からでした。私の母は4人兄弟で,一番上が男,残りが女で母は次女です。だから私には伯母と叔母がいたのでした。

 「叔母さんが死んだ。今警察が調べている。」とのこと。
 私は仕事があるのですぐにはいけないことを話し,葬式には列席することを約束して電話を切りました。

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