見出し画像

おっさんずラブ-リターンズ-第6話を観た話

今までドラマを観ていて泣くということがあまりなく、涙が出てきても多少涙で前が見えなくなったり静かに落ちていく程度で号泣してしまうということはなかったのですが、第6話を観ていると後半になるにつれ涙が溢れ、気がつくと顔がボロボロになって呼吸が上手くできなくなるくらい泣いていました。

1番涙が出てきたのはRevivalが流れ牧と春田の過去を振り返るシーン。
観ているとふたりが色んな壁を越えて今一緒にいることを考えさせられました。

特に牧が春田と別れるために好きじゃないと泣きながら伝えるシーンが流れたときには春田の幸せを願って自分が辛い思いをする決断をした牧の想いを考えて、当事者でもなんでもないのに辛くなっていたことを思い出しました。あのシーンはいつ観ても誰も幸せになれない辛いシーンですが、このドラマになくてはならないシーンだと改めて感じました。

ふたりの歩んできたこれまでを、ふたりの出会いから主題歌としてドラマをより良いものとしてくれたRevivalを聴きながら振り返ることができた凄く素敵なシーンでした。
このドラマに関わっているすべての方に感謝しかありません。

ついクライマックスから書いてしまいましたが、もちろん他にも心に残るシーンはたくさんあります。

その中でも鉄平とマロから春田と牧がそれぞれ背中を後押しするような言葉を掛けられたシーン。

マリッジブルーになってしまって改めて牧と自分とが全然違うことを鉄平に話す春田に対して、自分とまいまいも全然違うけれど喧嘩をしたり歩み寄ったりして自然とふたりの価値観が生まれてくることを話します。
ここで春田に言葉を掛けたのが春田が父親のように慕う武蔵ではなく、ずっと昔から春田を知っていて、牧と春田のことをわんだほうのキッチンからずっと見続けて来てくれた鉄平で凄く良かったと思いました。

そして仕事を続けようとする牧に対して帰るように言うマロ。
仕事には代わりがきくけれども春田には牧しかいないと言うマロの姿には今までにないくらいの頼もしさがありました。
あの場にいてくれたのがマロで本当に良かったと思えるシーンです。

牧が家に帰り、泣いている春田へ近付き本当に自分と結婚していいのかと涙ぐみながら話しているシーンは牧の想いが溢れ出ているように感じました。
法的には何も繋がりのないからこそやろうと思えば簡単に結婚をなしにすることだってできたふたりですが、結婚式をしてしまえばもう簡単に戻ることはできなくなる。
きっと牧はどこかで少しだけ同性の自分といても春田が幸せになれないと思っていた気がします。
大好きだからこそ春田には幸せになってほしいとシーズン1のあのシーンから願っている牧だからこそ、結婚式をあげることで春田からこれからの幸せを奪ってしまうことになるかもしれないと牧は思っていたと私は感じました。

けれど、戻りたくないと真っ直ぐ牧を見つめながら言う春田には、価値観も性格もきのこの山とたけのこの里とで好みも全然違う牧と一緒にいることが何よりも幸せで本当に牧を想っていることが伝わりました。

改めてお互いが大切で想い合っていることがわかり、いよいよ結婚式が始まります。

今回の放送ではふたりが全然違うことをここまで強く印象付けていましたが、それを目に見える形で表してくれたのはふたりのタキシード姿だと思います。
タキシード自体の色も違い、ネクタイの形も違うふたり。
ここまで観ているとふたりがほとんど逆の存在であることを感じますが、この時点で息が荒くなりかけている私が滝のように涙を流すことになったのがこのシーンのすぐ後です。

教会の扉が開きふたりが入場をはじめる瞬間、それまで揃わなかった足並みが揃ったかのようにふたりの入場する1歩目の足が揃ったんです。
どんな生活していればこんなに素敵な演出を思いつくのでしょうか。

そのまま神父の前まで歩いていくふたりをLovin'Songとここまでずっとふたりの周りにいて応援をしてくれた天空不動産の仲間や鉄平、ちず、そして春田の母親の幸枝さんと牧の母親の志乃さん、父親の芳郎さんが祝福していました。
満面の笑みを浮かべ幸せそうにバージンロードを歩いていくふたりを祝福する周りも幸せそうにふたりを見届けていたのが強く印象に残っています。

そんなふたりの影で和泉さん、菊様、武川さんはほろ苦い思いをしていたことも印象に残りました。

まさかふたりの結婚式を観ることができるなんて想像すらできませんでしたが、ふたりが自分たちの幸せに向けて歩みを進めることができていて、応援している視聴者としてはこれ以上ない幸せです。

今回も有り余る熱量を消化するように2000文字程書いてしまったため、大変読みにくかったと思います。
ここまでお疲れ様でした、そして読んでくださってありがとうございました。
この投稿がおっさんずラブを観るきっかけの1つになっていると嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?