愛犬

数日前、実家の愛犬が寿命で亡くなった。
おかしくなるほど泣いて、今でもまだ気持ちがスッキリしてない。数ヶ月前から薄々と覚悟はしていたけれどやっぱり現実は受け入れられなかった。
お母さんから連絡が来て、泣いていて、仕事終わりの私は帰り道の途中でこの日が来ちゃったのか、と。

実家に帰りたくなかった。
実家についても、家の中でもう冷たくなってるであろう君を見るのが怖かった。見たくなかった。
時間なんて経たなきゃいいのに。
寿命なんて来なければいいのに。
ドアを開けたら玄関に迎えに来てくれればいいのに。

覚悟して家に入ってもいつもの足音は聞こえなかった。
毛布に包まれているのをみて、何も言えなかった。
触れなかった。
冷たいのを自分で感じてしまったら認めてしまう気がして。まだ自分の中では生きていて欲しかった。

明日も仕事。休めない。
休もうかと思ったけど、今の会社人が何人か辞めてしまって私が行かないと回らない状況だったから。

どういう気持ちでいればいいんだろう。
悲しい、辛い、いかないで、吐きそうで吐けなかった。
1人になりたかった。

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