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病院内、部署のイベントは仕事をやりやすくする手段

4月1日から行政のCOVID-19の対応についても、通常の医療体制に移行するという通達が出たりして、いよいよAfterコロナへ移行しつつあります。ということで、病院内においても、人と人が会う様々なイベントが今後増えていくと考えられます。

例えば、歓送迎会、忘年会、新年会、同期会、交流イベントなどなど。

「給料出ないのに、うざいなー」「参加したくないなー」「コスパ、タイパ悪いなー」と思われている方もおられると思います。めんどくさいし、業務でもないのに、なんでそんなのに参加を促されなきゃいけないんだと。

でも、このnoteでお伝えしたいのは、「あなたが特別な能力を持つ天才で、一人で仕事が完結する業務に従事しているという場合を除いて、絶対参加したほうが良いんじゃないか」ということです。

なぜなら、「つながり」が作れるからです。

ここでのつながりとは、がっつりその人のことを知っていて信頼している!とかまで行かなくても、「顔を見たことある」とか「顔と名前と部署が一致している」とか「なんとなく話したことある」という状態です。この状態でいれば、もしも仕事で関わらなければならなくなったとき、お互いが払うコスト(心理的にも時間的にも)が安く済みます。

全く初対面で誰かもわからない人と話しかけなくてはならないと、話しかける方も話しかけられる方も間違いなく身構えて、余計なコストを払うことになります。みなさんも学生時代、違うクラスに用事で入ったときや、仕事をしていて他部署に行って誰かに話しかけようとしたときに、知った顔がいると「ホッ」とした経験はあると思いますが、その「ホッ」が心理的なコスト分です。

たったこれだけのつながり、あるいは顔見知りという関係性が仕事に絶対役立ちます。知らないは敵だけど、知っているは味方になり得るのです。

あなたがよほどの天才で、業務をしているだけで院内に名前が轟いたり、未来永劫自分一人ですべての仕事が完結するような仕事であれば、そんなイベントに参加する必要はないでしょう。前者であれば、みんなあなたのことを知っているし、後者であればそもそもつながりを作る必要なんてないのです。いずれかに当てはまらないのであれば、すこしでも仕事をしやすくするために、そのイベントにぜひ参加してください。

仕事のつながりは、仕事で作ればいいじゃん。そう思う方もいると思います。おっしゃる通りなんですが、仕事でつながりを作ることは今の時代めちゃめちゃ難しくなっていると思います。

ハラスメントの地雷がたくさん埋まっていて、しかも仕事で患者さんに向き合っている忙しい場において、あえてその地雷原を潜り抜けて、つながりを作ろうとすることは容易ではありません。仕事を離れて、話すことや交流することを目的とした場での交流はつながりが生まれやすいと思います。

また、いつもと違う場だからこそ、仕事では生まれないつながりが生まれやすいということもあります。先日、当会の大運動会に参加したら、いろんな方とお話をする機会をいただきました。普通に仕事をしていたのでは話すことがない方と話すことで、結果的にその後の仕事で、「あ、運動会の」という瞬間がありました。

仕事外で生まれたつながりが、例え浅かったり、薄かったりしても、そのとっかかりから、仕事のやりやすさにつながっていくのであれば十分なものです。そのつながりは、いつかどこかで役に立つかもしれません。

飲み会やイベントに参加することは、愛社精神などというあやふやなもののためではありません。日々の仕事を円滑にまわす手段として、そのような機会を使い倒しましょう。

人は感情の生き物です。日々のささいなことから、大きな決断に至るまで、論理的に判断しているように見えて、実は感情に左右されています。そのお互いの感情を悪くしたり、遮るものがすこしでもなくなり、お互いの仕事がしやすくするために、イベントに参加してみましょう。

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