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飽和点

 心とか体にガタが来るときって、いつも決まって予期してないときにポキッと訪れる。サイキン、まずは心が落ち込んだと思ったら今度は38度台の熱が出て、次は花粉だか何だかわからない咳に悩まされて気づいたら1週間不調だった 汗汗

 いろいろなんだか、とにかく不調で、そういうのって忘れた頃にやって来るから「あら、久しぶりね〜」という少々呆れた感覚すら覚えてしまう。とにかく横になっているので精一杯で、薬飲んで寝て起きてを繰り返してたらあっという間に空が暗くなっていて、そういうときは自分が常に内包しているであろう人の弱さみたいなのをしみじみと感じる。

 私はほんとに神経衰弱のとき、吉本ばななさんの本をたくさん読む。目には見えないし、言葉にもうまくできないけど、確かに感じている何か大切なことを想い起こさせてくれるのが彼女の小説のすごさだと私は勝手に思っている。どんなに気だるくても、別に急かすわけでも無く、ただただ読んでいるとみぞおちのあたりからだんだんあったかい力が湧いてくる感じ。だから、吉本ばななさんの小説は私にとって欠かせない存在。

 毎日、たくさんの人のエネルギーに囲まれて生きていると、自分でも気づかないうちに何か暗いものが溜まっていって、飽和点に達してどうしようもないくらい悲しく、虚しい瞬間が来る。
 それは、怖いことのようにも思えるけど定期的に泣いて、ぼーっとすることでそういう暗いエネルギーを発散して、リセットするのが私なのかもしれない。そして、まだその外部の刺激に敏感に居られるということは、なんだかんだ頑張って自分を生きようとしている証拠なのかもしれないとも思ったりする。かな、、!

 少しずつ体が元気になって、3日後とかにはこんなに体調不良でおセンチな気持ちになっていることもすっかりバカみたいに忘れていると思う。それで、カラカラの気持ちでまたくだらないことで悩み始めるんだろうな〜

 そんな繰り返しで、辛いことを忘れられるのは人の強みでもあるけど、落ち込むたびにほんとに自分にとって大切なことを密かに再確認して、周りの誰にも気づかれなくても少しずつ鋭い自分を形作っていけたらいいな〜

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