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「思い込み」という名の孤独

こんにちは、ももかたまちゅりです(@momokatamachuri)

思い込みって怖いもので「これしかない!」と思うと、視野がどんどん狭まってしまうんですよね。
冷静なときは「そんなの当然でしょ」と思うんですけど、実際に思い込んでる最中って、なかなかこれに気づけない。
「どうしよう、どうしよう」と、頭のなかがぐちゃぐちゃになって、どうにも動けなくなる。
そんなとき、誰かが ポンッと 少し背中を押してくれるだけで、解決することがあります。
悩んでたことが嘘みたいに思えて、アホらしくなってきたりもする。
「あれー?こんなに簡単なことだったの?」と、不思議な気分になる。
重圧に押し潰されそうだったのに、一気に解放されて ほわほわする。
そんなとき、人生の喜びやら幸せやらをシミジミ感じるのは、私が呑気だからなのでしょうか?
今回は、そんな話。

どうしても好きになれない人』でも書いたように、私は今月いっぱいで仕事を辞めます。
給料は、平均より ほんのちょっと上くらい。
そこそこの大手企業なので、保障もしっかりしてる。
会社全体として、働き方改革にも積極的に取り組んでいます。
"どうしても好きになれなかった人"以外の人は、みんな優しくて、親切でした。
いわゆるホワイト企業です。
だからすごく悩んだ。
本当に辞めていいのか?もう少し我慢してもいいんじゃないか?ここで得られることは、まだまだ たくさんあるんじゃないか?
それでも、辞めようと決意した。

"好きになれなかった人"は、あくまで「辞めようかな?」と考え始めたキッカケでした。
「辞めようかな?」という選択肢があらわれたことで、私は私の将来について 真剣に考えることができました。

どんな未来でありたいか?
どんな自分でありたいか?

『自分自身と向き合うキッカケがたくさんあった私は、十分すぎるほどに自分と向き合ってきた』と、思っていました。
でも、自分と向き合うことに終わりはないですね。(笑)
すごく向き合ってきた自負があるのに『まだまだ将来について真剣に考えられていなかった』と、思うんです。
不思議な気持ちです。
本当に、真剣に、自分について考えてきたハズなんですよ?(笑)

私はずっと『楽しく働きたい』と思って生きてきました。
『自分の仕事に誇りを持てるようになりたい』と。
だから、とりあえず大きな会社に入りました。
右も左もわからない学生じゃ、会社の判断基準なんてそんなものです。
(もっと慎重に選んでる人はたくさんいるとは思いますが……!)
『大きな会社に入れば、必然的に大きな仕事もできる』と考えたんですね。
『大きな仕事ができる = 誇りをもてる』と思っていました。

それと同時に『いつでも逃げられるように』内定が決まってからも、就活を続けていました。
始める前から転職先を探してたんですね。(笑)
どんなに好きな事でも、まわりにいる人と性格が合わなければ嫌いになれる自信があった
どんな人が働いてるかわからない以上「逃げ道は絶対に用意しておかなければ」と思いました。

『逃げる』って、一般的には悪い意味に使われることが多いですよね。
でも私は、勇気のいることだと思っているんです。
『逃げる』という選択肢だって、立派な決意です。

問題なのは、目の前にある問題から目を背けることです。
目を背け続ければ、問題はどんどん大きくなっていく。
逃げれば、問題が小さくなることはなくとも 大きくなることもないんです。
あるいは、時間が解決してくれるものであれば、問題が小さくなることだってあります。

私の人生はいつだって逃げ道に救われてきた。
家族関係は破綻してたけど、学校は平和だった。
クラスメイトとはそんなに気が合わなかったけど、先輩とは仲が良かった。

実は 私は帰国子女なのですが、これも逃げ道でした。
日本に来て間もない頃、いじめにあいました。
そのせいで、あまり日本のことを好きになれませんでした。(今は好きです!)
だから何度も「いつでも帰ってやる」と、故郷を想っていました。
『いつでも逃げられる』と思うと、心が休まるんですよね。

「死にたい」「消えたい」と思っていたときも「いつ死んでもいっか!」と思えたら、楽になりました。
「いつ死んでもいいなら、その日まで精一杯生きてみよう」と思えました。
今は、やりたいことがたくさんあるので、死にたいとはまったく思いません。(笑)
「死んでもいっか!」と思えた過去があるから「死にたくない」と思える今があると思っています。

もっと身近なことで言えば、大好きなアニメや映画や本だって、私にとっては逃げ道でした。
これは限りなく『目を背ける』に近いのかもしれない。
でも当時の私には、現実逃避が必要だった。
憧れや尊敬する対象が必要だった。
自分とは違う世界を知る必要があった。
自分と同じ境遇の人を見つける必要があった。

一時避難、という感じです。
ときには、現実から目を背ける期間も必要だとは思います。
『いったん離れてみて、落ち着いてから再スタート』という選択もあるんです。
それも立派な『逃げる』という決意。

そんなだから『逃げ道をつくるのは大事』と、身にしみて感じてるんですよね。

だから就活のとき、就職した後に すぐにでも逃げられるように、転職先を探していた。
会社を辞めると決意した今、当時目星をつけていた会社には 今は興味がありません。
実際に働いてみて『自分がやりたいのは、この系統の会社じゃないな』とわかったからです。
同じ系統の会社に行ったら、結局『やりたいこと』は できないですからね。

だから私は「辞めようかな?」と思ったときに、別の系統の会社を探し始めました。
私のいる業界はかなり細分化されています。
同じ仕事内容に見えても、実は全然やり方が違ったりする。
それはある意味で、逃げ道がたくさんあるということ。
やりたいことを諦めずにすむわけです。
「この系統は合わないな」と思っても、同じような仕事ができる 別の系統の会社があるんですね。
ちょっとわかりにくいかな?
とりあえず『仕事内容はほとんど似てるけど、会社の体制が全然違う』という感じです。

で、別の系統の会社に何度か遊びに行かせてもらって、仲良くなりました。
だから「ここで働きたいなあ」と思ったんですね。
ただ、明確に「働きたい」と言ったわけではなかったので、働かせてもらえるかどうか、かなり心配でした。
今の会社を辞めると決めたとき、行ける先はその会社くらいしかないと思ったんです。
かなり仲良くなっていると思っていたし「期待しないように」とは思いつつも、かなり期待してました。

「辞める」と上司に告げて、正式に辞めることになったあと、その会社に連絡しました。
前々から辞める予定だということは伝えていたので「今月いっぱいで会社を辞めます。枠があれば、そちらで働かせていただけないでしょうか?」と。
少し期待しつつ返事を待ったのですが、あっさり「厳しい」と返ってきました。
がっかり……。
一応「考えてみる」とは言われたのですが、望み薄です……。

今の会社からの逃げ道が、その会社だったのに、逃げ道が断たれてしまったんですね。
別の見方をすれば、辞めたあとの勤め先は、その会社しか考えていなかったから、断られたら 逃げ道がないとも言える。
逃げ道のつもりが、いつのまにか 一本道になっていたんですね。
恐ろしい……。
だから、思い込みって怖いです。
私は逃げ道だとずっと思い込んでたんですよ。
でも1つしか逃げ道がなかったら、そっちに進んだあとは また一本道じゃないですか。

そうすると、意気揚々と「辞める!!嬉しい!!」と喜んでたのが、急に慌て始めるんですね。(笑)
「え、どうしよう?ガチ無職??まじ???」という感じ。

給料が下がったときのために、ちょっと前から投資を始めたりして ほんの少しの収入はあります。
でも投資を本業にしたいとは思わないし、生活できるほどの収入はまだありません。

『あれ?こんなに早く辞めたのはやっぱり間違いだった……?』

逃げ道を断たれた人間の思考です。(笑)
不安でいっぱいになりました。
一見普通に過ごしていますが、内心 大嵐です。
慌てふためいてます。

ひとりでしょぼくれていたんですが、ふと思い出しました。
「会社を辞める」と恋人に告げたあと、恋人が「こんな会社もあるみたいだよ~」と転職先を探してきてくれたこと。
そのときは、仲良くしていた会社に行く気満々だったんで「あー、ありがとー!」くらいの気持ちだったんです。

でも、もう必死。(笑)
もう会社に「辞める」と言ったんだから、後には引けない。
仲良くしていた会社も、行けなさそう。
ならば!もう!探すしかないか!

気合いが入ったので 探し始めたら、なんとまあ、会社の多いこと。
「いろんなことやってる会社があるんだな~どこも楽しそうだな~」なんて思い始める始末。
挙げ句、まったく関係ない、今話題の ZOZOタウンの元社長 、前澤さんの新企画にでも応募してみるか?なんて思ったりもして。
「いやいや、そうじゃないだろ!」と、自分にツッコミをいれながら 新しい職場を探し始めました。

「こんな会社もある」
選択肢を広げてくれる言葉は、言われたときは軽視しがち。
「これがいいんだ!」と思い込んで、ダメだったときのことを考えていない。

こんなにも『逃げ道は大事だ』と実感してきたのに、私はまた『思い込みという名の孤独』に閉じ込められるところだった。

思い込むと、人からの良い意見が聞けなくなる。
良い意見が聞けなくなるということは、自分の成長が止まるということ。
自分の成長が止まるということは、ゆるやかに闇に落ちていくことだと思う。

世界はどんどん変わっていく。
新しい世の中になっていく。
『成長が止まっていい時』なんてものは、存在しない。
成長が止まるということは、世界から おいてけぼりにされるということ。
そして、次第に孤独を極めていくことになる。

孤独は寂しい。
寂しいはつらい。
寂しいは悲しい。
寂しいは痛い。
そして「誰もわかってくれない」と他人に八つ当たりし、余計 孤独になってしまう。
そんな未来が想像できる。

だから成長できることに喜びを感じるよ。
新しいことを知っていく努力をやめたくないな。
いつまでも輝いていたい。
"年を重ねたからこそ"の魅力を出せるようにしたい。
そんな人間になりたい。

自分のしてきたことに誇りをもって、反省と改善を繰り返す。
だから素直でありたいと思っているし、自分に正直でありたい。
人に誠実でありたいし、優しくありたいと思ってる。

サポートに興味をもっていただき、ありがとうございます。いつか 私の文書が、あなたの手元に残る形になって あなたをそっと支えられればと思います。