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架空地図を書くということ

「架空地図を書くということ」というタイトルで今回書いていくわけですが、ともかく一度は今和泉氏の著作を読むのが手っ取り早いと思います。想像地図研究所氏や今和泉氏、Rano氏程、私はこの世界に浸かっているわけではないのでそこまで思想(?)というものは持っていません。ですので今回は、なぜ私が描くのか。というテーマで書いていきたいなと思っています。


はじまり

始まりは2020年くらい。その頃、テレビ番組を視聴していた私は、NHKの「沼にハマって聞いてみた」という番組で、架空地図という趣味を知ることになりました。その頃まで特に趣味という趣味がなかった私でしたが、そういう人文的なものに興味がないこともなかったのでやってみようと思いました。要は端的に言うと惹かれたわけです。
そうして、最初の地図は「蜜柑市」でした。今こそ私は広域地図をメインに書きますが当時は街路地図、都市地図と呼ばれるタイプの地図をメインに書いていたわけです。今、改めて見るとそれはそれは凄まじい(悪い方に)出来で、それは出来栄えという面でも、バランスという面でも、デザインという面でも、都市計画という面でもあらゆる面で酷いものでした。経験も知識もノウハウもなかったわけです。でも、当時はTwitterもやっていなくて、ギリギリネットにほぼ触れる機会がなかったのでそれで結構満足していた記憶があります。

第一期蜜柑市。だと思う。


第二期蜜柑市。

国家

それから暫くは「蜜柑市」創作を続けるのですが、あるとき、その頃ミクロネーション繋がりで「国家」に興味を持っていた私は、果たしてこの地図は色々な面で合理的、現実的と言えるのだろうかと悩み始めました。Google Earthを見出した頃です。なんとなく、都市圏の広がりや街路の様を知りだし、違和感に気づき始めていたのです。
さて、それで、国家ごと創作しようという気になりました。
そうして、私は小さな島を構築しました。真ん中に火山湖があって、柿町(かきまち)という湖畔の首都と、海沿いの港町、そして運河が存在する国でした。今は現物は存在しません。確か誤って廃棄してしまったんだと思います。
廃棄してしまい、新たに作る必要が生まれました。
ちょうど、父親のパソコンで想像地図研究所の地図を閲覧したばかりでかなりの衝撃を受けていたので私はその形式で地図を描くことに決めました。
そうして完成したのが現在まで続く国名の系譜、その始祖「鳥民主共和国」です。おそらく長い国名(朝鮮民主主義人民共和国など)に憧れたのでしょう。今もなお、この国名を使い続けています。
当時の地図は、A4用紙四枚一セットを3つ(計A412枚)で構成されるもので、ひょうたん型の島を描いています。北部は首都である「柿町市(現在も形を変えて使用。ただし首都ではない)」、南部に第2都市の「鳴ヶ浜市(なるがはまと読む。現在も使用。なんでこんな突拍子もない読みにしたのかは不明)」などがありました。

ここで初めて地名を大量生産しました。それらの中には現在も使い続けている地名があります。このとき初めて稚拙ながらも等高線と地図記号を使いました。ただ、一方で私は紙の劣化問題やクオリティにまたもや限界を感じました。そうして書き直す必要が生じたのですが惜しくも私は当時受験真っ只中で、新たに大きいものを書き始める余力はありませんでした。
そのため、1年程度、何も出来ない時期が発生しました。

転機

受験が終わり、とうとう新作に手を付け始めました。それが現在まで続く原本地図「鳥民主連邦共和国」です。これは、下の写真のように国家広域図となっていまして、三百余りの市町村や鉄道・国道・高速道路網が描かれています。これは本当によく出来たと思っていて、今でも代表作の一つとなっています。

広くて精密になった


募る物足りなさ

しばらくは上の民主連邦地図の関連設定を創作して楽しんでいたのですが、よりミクロな目線もないとマクロ視点のリアルさが出ないのではないか。と思い始めるようになります。ダイヤが好きですのでダイヤを組みたかったのですがなにぶん駅間距離等を出すことが出来ないのです。
さあ、普通に考えれば、この上の大判地図を精密化していくのが筋ですが、Illustratorとかを使えないので早々に断念。かねてより連邦の加盟国の一つとして空想していた「白水連邦(はくすい)」にクローズアップした小縮尺の地図を書き始めることにしました。

小縮尺への挑戦

初めての試みでしたので、まずは原盤の大縮尺地図を描き、それを分割し書き始めることにしました。
それがヘッダー画像にもしている下の感じです。描画を楽にするためボールペンをメインとしながらもシャープペンで等高線をきちっと描くようにしました。今年の9月からで既に3枚が完了しています。

こんな感じ

まとめ

このようにして現在の基本スタイルを確立しました。
今後は私が保有する描画ノウハウや進捗状況、気になったことなどを書いていきたいと思います。
駄文でしたが最後までお読みいただいてありがとうございました。
X(Twitter)は@miso_momoki_76です!
ぜひそちらもご覧ください!


では、また今度。

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