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お茶のお稽古_第一回_24022

2024年はお茶について学びたく、友人にお稽古を依頼したところ快くOKしていただいた🍵
講師は生まれも育ちも京都のお友達
全十回。オススメのお茶と京都の伝統菓子を楽しみながらのレッスンが開始✨

第一回:テーマ

歩き方・座り方・お辞儀の仕方

お品書き

お茶:宇治 丸久小山園 金輪
生菓子:二条駿河屋 雪もち
干菓子:二条駿河屋 菜種糖

実はここは一番楽しみかもしれない!
京都の生菓子、奥が深いので少しでもその世界を覗けることが楽しみ

大好きな雪もち❤️ 毎年雪の降る時期にしか食べられない。
ふわふわで上品な甘さ。人生で出会った中で一番好きな生菓子。
菜種糖は普段は黄色だけだが、2月なので梅をイメージしてピンクになっていた。
飴の外側を軽く砕くと、 柔らかな求肥とあられが入っている。印象深い干菓子。
雪もちの材料
あのなんとも言えないモチモチの食感はつくね芋なのか!
金輪:新鮮さ、まろやかさ、コク、それぞれがしっかりとミックスされた独特の風味にファンも多い抹茶。
(出典)宇治 丸久小山園 HP https://www.marukyu-koyamaen.co.jp/motoan-shop/products/1151020c1/


流派

今回習う流派:表千家

ちなみに、日本には3つの流派がある
千利休の子孫たちが作った「裏千家」・「表千家」・「武者小路千家」

ほとんどは裏千家。世界もほぼ裏千家
それぞれの流派にどんな違いが?

◉表千家
・抹茶の粉:裏漉しをする
・お茶:あまり泡だてない
・扇子のサイズ:男女共通で6寸5分、裏千家のものより少し大きめ
・懐紙:白の無地 サイズは男女で違うので注意

◉裏千家
・抹茶の粉:裏漉しはしない
・お茶:しっかり泡立てる
・扇子のサイズ:男性は6寸(18.2cm)、女性は5寸
・懐紙:少し柄がついていてもOK

扇子のサイズを比べてみた

持ち物

・懐紙入れ(ポーチのようなもの)
・ふくさ(朱色・絹)
・懐紙
・菓子切り(※男性は不要)
・扇子
・白靴下

イメージ図
(出典)千紀園HP https://shop.senkien.jp/fs/senkien/101416?gad_source=1&gclid=Cj0KCQiAxOauBhCaARIsAEbUSQTdmggKoVXg6IElUqwQoGzELa5DUCtBnukKYwyQM9XiuAr124f4n9AaArcyEALw_wcB

服装の作法など

・洋服ならズボンでもスカートでもOK
 →ただし1時間ほどは正座をするので。あまり締め付けが無い方が良い
・茶室に入る前に、白い靴下に履き替える
・指輪・腕時計・ペンダントは外す
・ベルト・大きなバックルも控える
 →茶器を鑑賞する際に器に当たって傷つける(欠けさせる)恐れがあるため
・ファーを使った服は避ける
 →毛皮だから。昔は獣臭がしていたので、 “汚れ” とされていた。その名残
・スマホ撮影
 →NG!一つでも良いので頑張って覚えて帰る
・畳のヘリは踏まない


ではここから具体的なお稽古開始!


扉(扉の右側に座った場合)の開け方

・扉の前に正座で座る
・扇子を膝の前に置く、右が持ち手
・右手で扉を70%開く
・左手で扉の下3割くらいの高さのところに手を添えて、残り30%を開く
・膝行で部屋の中にグッと入る
・両足で立って部屋を進んでいく

膝行の方法↑ 所作が美しい…

歩き方

・半畳:3歩 1畳:6歩 と覚える
必ず歩き出しは左足から
・座る際は、1歩・2歩と進んでその場で何歩か踏んで方向転換→座る

※席入(部屋に入ること)したらまず床の間に向かい、その前で正座し、一礼して床の間の掛軸、花と花入を拝見することが多い。

お辞儀の仕方

・手は重ねない
・手で三角を作るイメージ
・その三角に向かってお辞儀をする
・お辞儀の際は背中を丸めず、腰から折るイメージで

お辞儀のタイミング

・掛け軸に向かって一礼
・お菓子ををいただくときに主賓・お隣の連客に一礼


一応今回はここまで

その他お稽古を進める中で学んだこと

足が痺れた時のコツ

・お茶会は1時間ほどあるので足が痺れる
・足の感覚がないまま立つと、転んで骨折をすることがある!(初耳)
・なので、下の姿勢ができて、ある程度足の感覚が戻ってからじゃないと立ってはいけない
・足が痺れている時は足の甲を重ねる、左右を入れ替えるなどして血流を与えていく

足をこの状態にできれば安全に立てる


その他

・掛け軸・その横にお花が置いてある。季節ごとに変わる。
・心の中で愛でる
・お茶を飲む際、器を鑑賞したのち、二回ほど時計周りにズラしてから飲む。正面を避ける
・お茶・お菓子をいただく際はまず連客に「いかがですか?」と聞く・気遣ってからいただく。お茶会後半になって「もう勧めるのも微妙だ」という時は「お相伴にあずかります」と声をかける
・お菓子を食べ切ってから→お茶 同時にいただくのではなく、一つ一つ順番に味わう
・部屋に最初に入る「正客」になってはいけない。問答をする担当なので、何もわからない人が座ると会の進行が崩れて悲惨な状態に…


感じたこと

・思ったよりも所作のルールが細かく決まっている
・掛け軸について、お花について、茶器について、お菓子について…一つ一つの事柄について “見て感じる” 場面が多くある。この積み重ねが日本人の感性を育ててきたのだと感じる
・一回一回連客に気遣ってからお茶・お菓子をいただくなど日本人の “おもてなし”  “気遣い” はこういうものがベースにあるのだなと思う。
・決まった作法でお茶をいただく→瞑想的な効果がある。心を鎮める・自分を見直す機会としてかなり適している気がする。


◉以下参考になる所作動画

表千家 食籠(じきろう)の扱い


お菓子のいただき方 目線動画 表千家茶道 


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