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突然の"ゼロコロナ"緩和-中国に住むということ-

清華大学1年のももこです。

2022年11月27日(日)に清華大学でデモが起こり、その後、学校が"もうデモを起こさせない"ための措置を次々と取り始めました。
あまりにも急変した1週間の記録が、先週公開したこちらのnoteです。

さらに、この日から1週間。

ゼロコロナ政策の突然の緩和が発表され、また私の生活は変わり始めました。

圧倒的な政策決定のスピード。
これが中国か、、と感じる日々です。

1. 大幅なゼロコロナ政策の緩和

12月6日(火)に中国政府のコロナウイルスに対する様々な措置が変更になりました。

・地域全体をロックダウンにすることはなく、特定のフロアのみに制限する
・無症状/軽症の場合は国の施設ではなく、自宅隔離できる

などなど。

これに応じて、清華大学の規則も変わりました。

PCR検査を受ける必要がなくなった

一番大きい変化は間違いなく、「PCR検査を受ける必要はもうない」でしょう。

PCR検査を原則行わないということは、陽性者が発見されない、"陽性疑いのある人”が発見されないということ。

("陽性疑いのある人"とは、"十混一"と言う、10人の検体をまとめて検査し、陽性反応が出たら個別に検査して陽性者を見つけるという中国で行われているPCR検査のシステムで陽性になった人のことです。
自分が検査した時に同じグループに入った残り9人の誰かが陽性だった場合、"陽性疑いのある人"になります。)

これまでは、"陽性疑いのある人”が出た場合は、その学生が住む部屋、隣の部屋が封鎖され、陰性結果が出るまで出られないという状況になっていました。

そのため、自分は健康でも、いつ自分の部屋がいつ封鎖されてもおかしくないという、なかなか気が休まらない状況だったのです。

その不安がなくなった!
これは本当に嬉しいニュースでした。

この通知の次の日、7日に3回分の抗原検査が配られ、7~9日の間は各自で抗原検査をし、その結果を寮のグループチャットに報告しました。

そして10日以降は、完全にPCR検査も抗原検査も受ける必要がなくなり、「これからは自己責任で自身の健康状態を管理すること」となったのです。

これまで私たちは、毎日毎日PCR検査をしていました。
大学側が新しくPCR検査会場を臨時で体育館に開設したのは11月30日。ちょうど1週間前のこと。
それはもう使われないとのことです。

1週間前に体育館内に造られたPCR検査会場

政府の方針転換は予想外でしたが、清華大学の対応のスピードにはただただ驚くばかりです。

デリバリー注文が解禁された

11月30日に禁止になった、デリバリー注文。

こちらも、12月7日より解禁になりました。

元々、中国ではデリバリーが非常に人気で、以前まではランチタイムやディナータイムには寮の入口前に多くのデリバリーの袋が置かれている光景が広がっていました。

学校の関係者をキャンパス内に入れたくないという理由から禁止されていましたが、それも緩和されました。

キャンパスからも(一応)出られる

これまでは基本的に出ることができなかったキャンパスですが、インターンや病院などの用であれば外出が許可されるようになりました。

(ちなみに、オンラインで外出の許可を申請するのですが、外出理由に”インターン”と書いて遊びに出る学生もいるそうで、、、実質もう外には出られるとう状態です)

2. これが、中国に住むということ

つい1週間前までは、

「キャンパスから出るな!」
「毎日PCR受けろ!」
「あなたの隣の部屋の人が陽性かも知れないから、全員の陰性が確認できるまで部屋から出るな!」
「デリバリー注文はするな!」

だったのに、今ではこれも”過去のもの"となりました。

"急変する1週間"を2週連続で経験し、
中国に住むということはどういうことかを実感する日々です。

[報告]メンタル復活!

先週公開したこちらのnoteでは、自分の3年越しの夢であった清華大学でのキャンパスライフが、大学に到着して1ヶ月で激変し、自分のメンタルの状況があまり良くなかったことを綴りました。

「note見たよ。大丈夫?」と多くの知人友人から連絡を頂きました。
連絡をくださった皆さんには心の底から感謝をしております。
メッセージを頂けただけで本当に嬉しかったです。

今は、完全回復しました!

このnoteは、緩和された状況下での清華の対応を記録すること、
そして、「復活したよ!!」とちゃんとお伝えすることを目的に書きました。

1週間前は、本当に本当に辛かった。
数字だけを見ると、7日間も無かった"辛かった時間"は短いと言えます。

でも、その日々は一日一日が本当に長く感じて、楽しいと思えることが何も無く、生きた心地ちがしませんでした。

こんなに簡単に心が折れるとは、、自分でも予想外でした。

悲観的な私が中国で生きていくには

でも、まだ中国での生活は始まったばかり。
あと3年半以上あります。

ゼロコロナ政策が緩和された今、今度は感染が急拡大する可能性が高いと言われています。
いつまた政府の方針が変わり、それに伴い清華の方針が変わり、自分の生活が変わるかは分かりません。

元々、

  • 落ち込みやすい

  • 落ち込み始めたら、そこから全く回復できない(レジリエンスが低い)

  • 悲観的

という性格の私でしたが、
この性格のままでは中国で生きていくのは難しい、と痛いほど実感しました。

でも、性格なんてそう簡単には変えられません。

なので、教訓がてら、悲観的な私が中国で生き抜くために気をつけることを記したいと思います。

  • 自分が一番安心する人に迷わず頼る

私の場合は、日本にいた時のサークル同期です。

「背追い込みすぎるから心配してたんだよ」
「直感で生きるタイプなんだから、それをやりたいと思ったらやればいいんじゃない?」
「(仲良いグループの私の席が)他の人に取られちゃうから早く日本に戻ってこいよ〜」

何気ない一言が、本当に心に突き刺さるのです。

(多分このnoteを見てくれていると信じて、、、みんなが元気にしているだけで、私も元気になれます。何度も言ってるけど、大好き!!)

  • ポジティブな人のそばにいる

ネガティブな気持ちが自然とポジティブになることは余りないと思います。
(私の場合は、絶対にないと思いました)

そんな時は、底抜けにポジティブな人のそばで過ごし、元気を分けてもらうのが一番です。

先日、仲の良い清華の留学生たちとピザを頼んでインスタントカメラ(チェキ)で写真を撮った時、

"We look amazing!" (私たち素敵に見える!この写真素晴らしい!)
と一人が言ったら、他の子が、
"We ARE amazing!!"(写真が素敵というだけじゃなくて、私たち自身が素晴らしいんだよ!)

という会話をしていました。

一緒にいるだけでポジティブな気持ちにさせてくれる最高の友達です。

左奥が私。We are amazing!!!
  • 自分が一番安心する人に迷わず頼る

  • ポジティブな人のそばにいる

この2点!!
この2点だけは、中国で生活しているうちは死守しよう!私!!

さて、もうすぐ期末試験です!
テスト勉強、期末レポートに追われているなか、非常に焦りながらこのnoteも書いています(笑)

頑張って乗り越えるぞ〜!!!



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