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フリーランスの実態 #1「どこで、どんな感じで仕事しているの?」


約12年、フリーランスのライターとして過ごしてきた私。これまでに何度か、知人・友人から「やっぱりスタバとかで仕事してるの?」と聞かれたことがあります。

そのたびに、“ああ、フリーランスといえばスタイリッシュにパソコンをカタカタするイメージがあるのだな…”と思いを巡らせつつ、「いやっ全然、そんなんじゃなくて…」と微妙な返しをしてきました。

実際のところ、私が仕事をする場所は、ほとんど自宅。スタイリッシュではないですし、忙しいと部屋も散らかっちゃう、「前向きな引きこもり」のようなものです(笑)。

とはいえ、長くフリーランスをやっていると、その時々の仕事内容やプライベートの変化によって、ワークスタイルのようなものはちょっとずつ変わるもの。自宅以外の場で仕事をする時間が多かった時期もあります。

ふとした瞬間に、フリーランスが実際どんな感じで過ごしているのかって、傍から見ると、ものすごくわかりにくいんじゃないかな…と感じるのですよね。

なので、今回は「フリーランスの実態」として、ワークスタイルについて自分の体験談を中心にまとめてみます!

▼自分のことを簡単にまとめた記事はこちら。


世のフリーランスはどこで仕事をしているのか?

まず、一般的な話。フリーランスの仕事場所は人によってさまざまです。
パッと思いつくものとしては、以下のとおり。

  • 自宅

  • カフェ、ファミレス

  • コワーキングスペース

  • レンタルオフィス

  • 図書館

  • ホテル(デイユースや、気分転換で「巣ごもり」する人がいる)

  • クライアント先のオフィス(常駐する場合など)

働く場所の定めがないフリーランス。周りに上司や同僚がいるわけでもないので、自分で集中モードに持ち込まないと、なかなか仕事になりません。
だからこそ「自分にとって働きやすい場所を探すこと」が何よりも大事。これは絶対…!

上で羅列した場それぞれのメリット・デメリットは、ネット上にいっぱい情報が転がっているでしょう。なので、ここでは私自身がどんなふうに働いてきたのか?をもう少し語っていきたいと思います。

私の働き方・仕事場遍歴

仕事場について語るには、私自身が何をやってきたのかにも触れないといけません。
少し長くなってしまいますが、どんな感じでフリーランス人生を送ってきたのか、興味がある方は読んでみてください!

■駆け出し期

フリーランスになったばかりの頃のことです。

私は一応、前職では編集プロダクションのようなところに在籍していたものの、用意周到でフリーランスになったわけではありません。なので、ほぼゼロからのスタート。

当時は今のようにクラウドソーシングが普及しておらず(おそらくサービスは一部存在していたけれど、企業も個人も積極的に使う感じではなかった)、駆け出し人間が仕事を見つけるのはちょっと大変でした。
ただ、その分(?)、当時は「アルバイト」としてライターを募集している企業がそれなりにあったんですよね。
なので、ライターのアルバイトで最低限の収入を得つつ、フリーとしての仕事を増やしていく道を選びました。

アルバイト先は、急成長していたデジタルマーケティング企業。週に2〜3日オフィスに出社し、20名ほどのライターチームの一員として、Webサービスの記事をひたすら書いていました。
アルバイト以外の時間は、ネットを駆使しながら地道に営業活動。業務委託でのライティングの仕事をちょっとずつ増やしました。

決して高くない報酬の仕事にもチャレンジし、業務量で収入をカバー。お金はカツカツな上に忙しかったです。
でも、その後につながる土台が固まった、いい下積み時代だったなと今では思えます。

■軌道にのり、外仕事が多かった期

フリーランスになって3~4年目くらいの頃(20代後半~30代にかけて)が、最も多忙でした。

現在は地方住まいですが、当時は東京に住んでいたこと、また「コロナ以前」は対面による企業取材の仕事に携わる機会が多く、よく外出していました。
取材が1日3~4件入った日は、終日外で過ごすことが多かったです。1つの取材が終わると、次のアポまでの時間調整を兼ねてカフェなどで食事やお茶をしつつ、原稿書きをしていました。

カフェでの仕事もたまにはいいなと感じています。ただ、店舗や座席によって快適度がだいぶ変わってくるので、そこが難しいところだなとは感じますね。

この頃は独身で、気兼ねなく動ける状態。もともと超インドア派の私も、取材でいろんな経営者のお話を聞けるのは刺激的でしたし、やればやるほど実力が高まる気がして充実感がありました。
ですが、取材後には原稿を作らなくてはなりません。日々締切に追われ、取材以外の日は家にこもって執筆…の生活を続けていました。

■地方移住+コロナ禍で、リモート引きこもり生活が加速した期

その後、結婚。そして2020年の春に東京を離れ、地方移住をしました。移住のタイミングがちょうどコロナ禍と重なったこともあり、「リモート」での仕事が急激に増えました。

そこからは2024年3月の現在に至るまで、あらゆるやりとりがオンラインになっています。
ちなみに、移住後は夫もフリーランスになったこともあって、東京にいた時と比べると、引きこもり度は300%アップくらいです(笑)。
現在の生活スタイルについては、また別の機会に詳しく書こうかなと考えています。

「家で仕事に集中できるの?」に対する自分なりの答え

「ずっと家で仕事するのは大変そう…」と言われることもありますが、私は基本的に家が大好きで、自宅での仕事がやりにくいなと感じたことはありません。1歩も外に出ないなんて日が2~3日続いても平気(笑)。

たまに気分転換がてらカフェで仕事することはありますが、結局、自宅のほうが仕事で必要な本をすぐに読めますし、疲れたらグダ~っと体を休めることもできるので、楽だなと感じちゃうんですよね。

でも、自分の周りのフリーランスで、「外に出ないなんて絶対無理!」と話す人もいました。
それに、お子さんやご家族の関係で、自宅では集中する時間が確保できない…といった話も聞きます。

「家は無理」タイプの人の中には、コワーキングスペースのスポット利用、あるいは月額利用契約をして、オフィスに通う感覚で仕事をしている人もいます。最近は各地にコワーキングが増えてきましたし、以前よりもフリーランスが仕事場所を選びやすくなったんじゃないかなと。

お金をなるべくかけないようにするなら、やはり図書館でしょうか(ただ、図書館は自治体によって快適さがだいぶ異なるなと…)。

   * * *

場所を決めて働けるのも、フリーランスの魅力。「自分の好み」や「事情」に合わせ、自分が最もパフォーマンスを出しやすい環境を決めるのがベストだと思っています!

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