ツラツラ小説兼10分小説。光。

参考→真田信之 逸話 

君は光だった。僕の光だった。困った時は道しるべになり、落ち込んでる時にはその眩しい笑顔で僕を見つめてくれる。僕はそんな光に照らされた1人の人間。光がないと人間は生活ができない。我が家の光は衰えることなく輝き続け、ある時、光が強まり、消えてしまった。僕は君に無理をさせていたことを知らなかった。それは僕があまりにも暗く、光を照らし続けないといけない存在だったからだと思う。光が消えた室内。光がないと何も見えなくなる。空間が暗転し、私は視界を失う。私は誰なのだろう。私が生きていた世界はとても暗くまたとても広かった。だが、そこに安心はなく、不安が膨張し続けて、まだ知らない何かが増え続けている。この空の上の上に見えるあの星はもう何年も前の光らしい。光は1年間で1光年という、とても長い距離を進むらしい。

すごいなぁ、君らしいよ。

私は、僕の記憶をほんの少しだけ思い出したみたいだ。君はきっと宇宙にいるのだろう。そんな気がした。

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