見出し画像

電器屋の看板に夏を想う。

スーパーにトウモロコシが並び始めた。
スイカもいろいろ出始めてるし、果物や野菜で夏を感じることは多いんだけど、北海道に住んでた頃は道端に突然、夏のお店が開店する。

画像1

これはもう閉店してしまったお店なので季節は関係なくもう食べられないんだけど、めちゃくちゃ美味しくて安くて大人気のお店だった。
こういう『ソフトクリーム小屋』みたいなお店がそこかしこの牧場近辺にオープンする。そしてまんまと片っ端から食べる。(チョロい)

いろんな農家さんの周りにも、直売のテントが建ったりする。
テントが建ったのを見て、あー夏が近いなと思い、
作物が売り出され始めて、あー夏になったんだなと思う。

画像2

これは空港だと1本550円で売られている、白いトウモロコシ。
130円で仕入れて450円で売りさばこかなと思った。
生でも食べられます。めっちゃ甘い。
昔、東京の創作居酒屋で『白トウモロコシの刺身』という名前で1/3程度の量が800円だったのを見たとき、本気で仕入れて売りさばこかなと思った。

牧場直営のソフトクリーム、農家直売のトウモロコシ、など、それはそれは風情のある季節の感じ方をしていたなぁと、ありがたいことだなぁと今になって思う。

結婚するまでは大阪市に住んでいたので、あっっついなぁ!!💢 とか、セミうっさいなぁ!!💢 とか、駅構内で551のアイスキャンデーのワゴン始まったなぁ!! とか、ついに蚊に刺されたなぁ・・・とか、大阪なりの風情で感じていた。ありがたみは、さほど無い。

画像3

今住んでいるマンションから見えるアングル。
部屋の反対側のベランダからは思いっきり山が見えるので、山の緑具合で季節を感じたりするんだと思うが、まだ春からしか知らないのであまり分かっていない。
この、上の写真の真ん中辺り・・・
おわかりいただけるだろうか・・・

《リプレイ》

画像4

こちらが・・・ケーズデンキの屋根の看板である・・・

引っ越して来たばかりの3月頃は、もっとちゃんと赤い看板が、もっと広い範囲で『K』の文字が見えていた。
手前の大きな木が生い茂ってきたことで、どんどん看板が見えなくなった。
少なくとも3年はこの町に住むらしいので、毎年この木と看板に、夏を感じることになるのかなぁと思ったりしている。文明半分、風情半分。

ちなみになぜこんな地味なことに気付いているかというと、5階建て・階段のみの5階まで上がる途中、疲れて4階の踊り場でちょっと止まって外を見るのがこの景色だからです。体力が付いたら気付かなくなるかもしれません。

画像5

こちらは北海道にも引けを取らない伊勢の景色です。
マンションのある駅前周辺と、ちょっと離れた郊外の農村地帯とのコントラストが結構好きです。
凱旋門から車で15分も走ればもう農地っていうパリとおんなじ構造です、良く言えば。私はパリに住んでいます、良く言えば。

秋になったらこの稲たちが黄金色になり、冬になったらケーズデンキが見えやすくなるのでしょう。
それぐらいのことから楽しんで暮らしていこう。その前に入院やろうけど。

いつかここの文章をまとめて同人誌にしたいという夢があります。