ももしば おんぷ

合唱大国東北地方の公立高校 コーラス部出身の社会人。 全日本合唱コンクール、NHK全国…

ももしば おんぷ

合唱大国東北地方の公立高校 コーラス部出身の社会人。 全日本合唱コンクール、NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)金賞受賞。 マネジメント・リーダーシップ・人材育成・・・「社会人として大切なことはすべて合唱が教えてくれた」は言い過ぎかしら。歌を愛する、次世代の若者を応援したい。

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届け、愛のメッセージ~プロとアマの違いと共通点

さくらの花と歌は似合う気がします。 満開手前の夏のような陽気の先日、 こちらを聴きに行きました。 伝える、伝わるって やっぱりスキルじゃないんだろうな とあらためて思ったので残しておきます。 伝えたいメッセージを届ける 高校の時、 それこそ基礎練習や個人練習は 当然のようにしていました。 それでも言葉を選ばずにいえば、 それは最低限で、 それを上回るなにかがあり それでカバーしていたのだ。 と思います。 「それ」が多すぎました。 曲を通して伝えたいメッセージは

    • うまくいかないときに覚えておきたい2つのこと

      とにかくスランプ、ありますよね。 なんだかうまく歌えないとき、 ありますよね。 今回は、 そんなとき覚えておきたいふたつのこと について書いていきます。 自分もいつもここに戻って来られるように。 うまくいかなかったら一つ前に戻ってみる フランス語の歌曲がうまく歌えません。 歌詞をつけてレッスンに臨むも、 「さっきの発声の声はいずこへ?」と。 それでも練習では 動画を見たり、発音練習したり、 いろいろしたりしてきているのです。 全部一緒にやろうとするとうまくいかない。

      • ”わたしは低音”は思い込みだった?

        高校合唱部でのパートは 女性合唱の「アルト」でした。 しかも 「アルト 下」という女声合唱では最も低音です。 それ以来、「わたしは低音なんだ」と思って生きてきました。 それが今では声楽でソプラノ。 始めて一年になる毎週のレッスンではどんどん高音が出るようになり、 「いいソプラノね」と先生に言われる。 わたしが「低音だ」と思っていたのは、 ただ単に、自分がそう思っていた自分で作っていたイメージ (セルフイメージ) だったのではないだろうか、そう思うのです。 セルフイメー

        • 「楽しく」歌うことに慣れていない

          合唱部を卒業してから20年以上たってから、 声楽を習いはじめました。 一つのパートとしての歌い手ではなく、 一人で歌えるようになりたい、 楽しくずっと歌っていたい! そんな動機でした。 選んだのはミュージカルコースでしたが、 思ったとおりにそのままいくわけではなく いろいろなことが重なり、 なぜか古典、イタリア歌曲を専門とする先生につくことに。 週に一回のレッスンでは、 これまでいかに自己流で声を出していたか、 思い知らされる日々。 いつのまにか、 楽しく歌うはずがかなり

        届け、愛のメッセージ~プロとアマの違いと共通点

          vol.6 Sing like talking?Talk like singing?

          話すように歌うのか、歌うように話すのか。 合唱をしていて、歌を歌っているというより、 ことばを届けている、 そんな感覚だったときもあることを思い出しました。 合唱部での練習に、 「歌詞の解釈」という時間がありました。 どの合唱部にも一般的な練習なのでしょうか。 その日は、歌わずにひたすら「歌詞」についての解釈を深める。 今日はそのことについて書きたいと思います。 歌詞の解釈は「対話」の原点 その練習は決して頻繁ではなかったけれど、 絶妙のタイミングでやってきました。 パ

          vol.6 Sing like talking?Talk like singing?

          vol.5 みんな同じだった理由

          合唱部の外見・服装のルール。 どんなのがあったかな、と思い出してみました。 校則はそんなに厳しい学校ではありませんでしたが、 合唱の大会や発表会では、服装に関して2つだけルールがありました。 1.スカートの長さを隣の人と合わせること 2.目立ちすぎる髪型をしないこと すべては、「聴く人から見たときの統一感」。 それが理由でした。 その目的を共有し、この2つ以上の細かいルールはなし。 何をしたいかを共通にし、あとは自分で考える。 それは自律的な組織運営では、とっても大切な

          vol.5 みんな同じだった理由

          vol.4 暗譜ってしなくちゃだめですか?

          いたるところで定演の便りが聞かれる夏。 合唱の夏、定演の夏。 定演といえば、場合によっては3ステージくらいあり、 歌う曲も数十曲というところもありますよね。 定演に限らず歌うときは「暗譜=楽譜を用いずに演奏すること」 これは、暗黙の了解でした。 所属していた合唱部は、 特定の先生からの委嘱作品を演奏することが常でした。 今思えば、委嘱ってもの自体よくわからないし(笑)、 好きな曲を選べないのは、 なんとなく寂しいような、同時に、誇らしいような。 誰も口にはしないものの、贅

          vol.4 暗譜ってしなくちゃだめですか?

          vol.3  ”知らないけど先輩”に対する敬意

          こんにちは。 電車に乗っている高校生を見ると、 スマホがあるけど実は中身は昔と変わらないのかもしれないな、 と時々思うことがあります。 例えば ・カバンについている手作りのマスコットを見た時 ・とても楽しそうな笑い声で話をしているのを聞いた時 ・英単語帳を一生懸命覚えているオーラを感じた時 などです。 あんまり変わってないのかもしれないなって。 夏です。 部活の合宿とか、今もあるんでしょうかね。 この時期にあった、合宿について書こうと思います。 中学校までそういう輝かし

          vol.3  ”知らないけど先輩”に対する敬意

          vol.2だんだんその一員になる、ということ

          こんにちは。 中学校ではテニス部で、楽しくないのに辞め時がわからず、 最後の大会をズル休みする、という 全然充実していなかった、ももしば おんぷです。 そんな私が高校で合唱部に入部しましたが、 先輩たちの雰囲気にどうやって入っていったのか。 思えば、夏休みまでの3ヶ月間で、だんだんその一員になっていった、 その大きな2つのことを思い出してみます。 名前で呼ばれる 「ももしばさん」でもなく「おんぷちゃん」でもない。 入部したその日から 「おんぷ」 そう、名前呼び捨てで先

          vol.2だんだんその一員になる、ということ

          vol.1 合唱部とはなんだったのか

          夏休み、それは定期演奏会の時期ですね。 ももしば おんぷです。 時おり思い出していたことはありました。 でも、まとまって「合唱部ってあれなんだったんだろうか」なんて真剣に考えたことなかったのです。 七面倒臭いことをいろいろいうより、 「夢中」だった、それが最強なのかもしれないなって思います。 そう思いながらも、「何してたんだろうか」って考えてみます。 金賞受賞の合唱部は、何をしていたのか想像がつくと思いますが、ざっとこんな感じが「合唱部」の毎日だと思います。 私の所属し

          vol.1 合唱部とはなんだったのか

          自己紹介〜今もどこかで歌っている合唱部員に向けて

          夏の甲子園のニュースが聞かれるようになると、いつも高校の部活を思い出します。ボールではなく音譜を目で追い続けていましたっけ。 はじめまして。 高校3年間の青春を合唱にささげた ももしば おんぷ です。 当時、合唱大国東北の伝統ある公立高校コーラス部でパートリーダーを務め、全日本とNコンともに金賞を受賞しました。 とはいっても、もう20数年前の話になります。 それから進学し、社会人になり、親にもならせてもらいました。 会社ではリーダーや管理職を経験し、人材育成を担っています

          自己紹介〜今もどこかで歌っている合唱部員に向けて