怖くても良いよ
怖がっている自分がいる。
はじめの一歩を踏み出せば良いのに、いろいろ悩んで、踏み出せないでいる。
そして、踏み出したら、しっかりやらなければならない。
もし、失敗してしまったら、どうしよう。転んでしまったら、どうしよう。
バカにされるかもしれない。笑われるかもしれない。
他の人は先を歩いているのに、自分は何も踏み出してはいない。ここにじっとしているだけ。
それを選択している自分が情けなくて、許せなくて。
だから、どうせ自分なんかと、自分を否定してしまう。
でも、心の片隅には、こんな自分でも、という小さな小さな希望がある。
けれど、踏み出してしまったら、この小さな小さな希望が、消えてしまったら?
あとに残ったのが、絶望だけだったら、どうしよう。
それを、知るのが怖くて、踏み出せない。
他の人は、そんなことでは、ダメだと言うかもしれない。怖くてもやってみた方が良い。
やらないでいるのは、もったいない。悩んでいるより、歩き出せば良い、と。
自分がもっともわかっている。
歩き出さなきゃ、わからないし、始まらない。
わかっている、と思いたい。でも、一歩を踏み出す勇気がない。
なんで、こんなにも、怖くて苦しいのか、わかっているのにわからない。
怖くても良い。
あなたが、いま、どれだけ、怖いのかは、あなたにしかわからない。だから、無理に、思い込もうとする必要はない。
いま、あなたが感じている怖さ、辛さ、苦しさは、否定しなくても良い。
だって、それは、あなたの感情だから。それは、あなたの感覚だから。
他の人がどう言おうと、踏み出すことを決めるのは、あなただから。誰かに言われるままに、自分の感覚をないがしろにして、無視をして、無理やり歩き出さなくても良い。
大切なのは、いま、あなたが感じていることを、あなたが、ありのままに認めてあげること。
何を感じているのかを、ありのままに、視てあげること。
だって、ずっとあなたは、怖さと向き合ってきたのだから。
踏み出したい自分と、踏み出せないでいる自分。
そのせめぎ合いの中で、感じた怖さや苦しみや辛さと、あなたは向き合ってきた。
だから、踏み出すために、いまは、自分が感じていることを、ありのままに認めてあげることが大切なのだ。
怖くても良い。怖いと思っても良い。
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