1.我が家流・共働き家族の放置プレイ家計管理

我々が子供だったころは主流であった、父は外で働き母は専業主婦という家庭であれば、家計管理はもっぱら専業主婦である母親が行い、日々の生活費のやりくりから貯蓄まで一切をみていたであろう。共働き夫婦となると、同じように働いている者同士、どちらか一方が家計を管理すると、管理している方に負荷がかかってしまうのであまりおすすめはしない。かといって、何もしなくても良いかというとそうではない。共働きだからこそ生じるちょっとした”気持ちの余裕”から、ちょこちょこした出費を重ねるとやがて家計は火の車となってしまう。家計に限らず、今現状がどうなのか、をお互いがちゃんと把握すること、は共働き家族にとってとても重要なのである。

とはいえ、仕事も子育ても家事もあるなか、ちゃんと家計簿なんてつけられるわけがない。そこで我が家で長年使っているのがMoneyForwardである。特に、共働き夫婦におすすめなMoneyForwardの強みは3つ。

1. スマフォのアプリで家計管理ができるし、ブラウザでも確認できる
2. 銀行口座、クレジットカード、証券、などをリンクできる
3. アカウントを夫婦で共有できる

これを一つづつ見ていきます。

1. スマフォのアプリで家計管理ができるし、ブラウザでも確認できる

いわゆる昔の家計簿っていうと、手書きで記録するタイプ。そもそも、その日使ったお金や勝手に自動引き落としになっているものをいちいち家計簿に記載する、という行為が面倒臭い。そんな時間があったら、ほっと一息ついたり、子供達と戯れたりしたい、というのが共働き夫婦の本音であろう。しかも、家計簿をみないと状況がわからないということは、すなわち家計簿がおいてある家でなければ状況がわからないということ。これもまた、フレキシビリティにかけている。なので、スマフォのアプリで管理できるというのは、記録することも、記録した内容を確認することも、非常に便利なのである。しかも、大きい画面でみたいときは、ブラウザ立ち上げてログインすればブラウザでも確認ができる。寝ている時も含めて常にスマホが手元にあるわけなので、いつでもどこでも記録できて、いつでもどこでも内容が確認できるというのはとても便利なのである。しかも、プレミアサービスに加入すると、CSV形式でデータをダウンロードすることもできるので、エクセルなどでデータを加工したり、独自のグラフを作って分析したりも可能なのである。

2. 銀行口座、クレジットカード、証券、などをリンクできる

私たちがMoneyForwardを使おうと思った最大の理由がこれ。銀行口座、クレジットカード、証券などをリンクさせると、MoneyForwardですべてその状況を確認することができるのだ。一昔前までは、銀行口座で入金や引き落としがされているかを確認するためには通帳記帳をする必要があった。それが、ネットバンキングの登場で、ネット上で確認できるようになり、スマホの登場によりスマホアプリで確認できるようになった。これはこれでとても便利だが、異なる銀行に複数口座を持っているとどういうことになるかというと、その数だけスマホ上にアプリが溢れる、という事態に陥る。しかも、ひとつづつ確認しなければならない。銀行口座が1つで済む場合はいい。だが我が家の場合は複数銀行口座を持っている。しかも夫婦別々に。それが、MoneyForwardにリンクさせれば、MoneyForwardの中で全てを見ることができるだなんて、何て素晴らしいんでしょう!
我が家の場合、夫のメイン口座では、

・給与振込(入金)
・各種クレジットカードの引き落とし(出金)
・上下水道の引き落とし(出金)
・家賃の引き落とし(出金)
・保育料・学童・給食費の引き落とし(出金)

などの取引が毎月発生していました。

一方私の銀行口座でも

・給与振込(入金)
・各種クレジットカードの引き落とし(出金)

が発生します。さらにさらに、もう21世紀なのに、引き落とし口座は郵貯に限ります、とかいうのもあるので、メインでつかっている都市銀行の口座とは別に、ゆうちょ銀行の口座からも引き落としがあります。

お金の流れをシンプルにするために銀行口座を絞ったとしても、共働き夫婦において銀行口座の1本化は不可能なのです。なぜなら、給与振込は基本的に本人名義の銀行口座にしか行われないので、この時点で銀行口座2つ以上は確定してしまうから。
共働き夫婦にもいろんな形があると思いますが、うちは基本的にお互いの給与情報から何から何まで共有しても問題ないタイプだったので、このMoneyForwardがとても役に立ったのです。

また、クレジットカードとリンクできるのもとても役に立ちました。どのカードでいくらつかったのか、利用明細ごとにアップされてくるのです。もちろん、購入した情報がクレジットカード会社に伝わるまで時差があるので、クレジットカードを使ったそのタイミングでMoneyForwardに計上されるわけではありません。タイムリーではないですが、明細ごとに費用項目を設定できますし、パターン記録で自動的に計上もしてくれます。また、次回引き落とし金額までしっかり表示してくれるので、これも銀行口座と同じで、各カード明細を全てチェックするという手間が省けてとても便利なのです。

我が家の場合、私の確定拠出年金やAmazonのアカウントもリンクさせていました。資産が増えていく様子や、Amazonでの日々の買い物もMoneyForwardにどんどん記録されていきます。なんて便利なんでしょう!労力かけたくないけど記録はしたいし、実績をみたいっていう我々のような怠け者にはぴったりのソリューションです。

3. アカウントを夫婦で共有できる

うちは、旦那のプライベートメールアドレス(Gmail)でユーザー登録を行い、私はそのIDとパスワードを使って同じアカウントにログオンして使っていました。スマホアプリでは、一度IDとパスワードをいれると問題なくログオンできるのですが、ブラウザからログオンするときは注意が必要です。IPアドレスが変わると、認証パスコードを問われます。その度に、旦那のメールに認証コードが飛ぶので、それを確認して、入力する必要があります。夫婦で共有しているメールアドレスを登録していなかったので、私がブラウザからログオンする際には、いつも旦那にコードの確認をお願いすることとなり、ここが若干面倒といえば面倒でした。確認コードを飛ばさないっていう方法もきっとあるんでしょうけど、面倒くさがりでそこまでみてなかった、というのが正直なところです。

と、いうわけで、かれこれ5年ほど前からMoneyForwardを使い始めました。夫婦で行っていた月1の家計会議も、二人でMoneyForwardの画面を見ながら、”あ〜今月こんな出費があったねぇ。”とか、”前回の海外旅行でこれくらいかかったから、次回また行くならこれくらい貯めないとねぇ”という戦略的な会話をすることができました。
費用項目の設定を工夫すれば、例えば海外旅行で合計いくら使ったか、帰省にいくらつかったか、というアクティビティごとに費用をまとめることができます。旅行中でもクレジットカード利用履歴がバシバシ上がってきていたので、時差はあってもほぼリアルタイムで使ったお金が把握できるのです。

ということで、我々のように、お金の流れを面倒臭いことはせずに二人でちゃんと共有したい、という方にはMoneyForwardを強くおすすめいたします!

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