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発達障害ビジネスを考える

発達障害の困りごとを仕事にしている企業や人の中にもいろんな人がいます。
私もその一人です。

想いや問題意識のある方がほとんどだと思いたいのですが、そうではない姿勢の企業や人もいます。
情報の非対称性を用いて、不誠実な仕事をしている企業や人がいます。

発達障害で仕事をすることを悪いと言っているわけでは決してありません。

ただ、ズルいやり方や、特性を利用した販売の仕方は良くないと思っています。

今回、とある有名企業のセミナーで使われた資料でそのように感じました。
こちらをご覧ください。

ぱっと見、私立中学の進学率が右肩上がりに見えます。
しかし実際はこちら。

2008年からの上昇率は0.4%です。

最初に提示したグラフからだと誤認してしまいませんか?

インスタで行ったアンケートでは2/3の方がこの傾きを0.6%以上に誤認していました。

うっかりやってしまったとか、勉強不足だったということではなく、確実に意図を持って確信犯的に企業としてやっていることのように見えます。
(ミスはたくさんしてきた人間なので、それを責めることはありません)

一当事者として、発達障害の困りごとの解決を仕事の1つにしている人間として非常に残念です。

今回問題意識を持った会社は、発達障害にかかわる人であればだれもが知っている大企業です。
もしその企業のサービスを現在利用されている方やその企業にお世話になっている方、その企業で働く人が友人や知人だったりする方は気を悪くさせてしまうかもしれません。

私もその企業の中で働く人を知っていますし、実態を知るまでは応援していた企業の1つでした。

しかし、看過できません。

発達障害でお金を扱う仕事をしている身として、問題提起、注意喚起として書かせてもらいます。

きっと親御さんは、子供が発達障害で将来が不安で相談できる先をやっと見つけて、セミナーに参加してると思うんです。
そんな中で中学私立の進学率が上がってように見えるグラフ使って、「うちも私立かも」と将来の不安を煽って保険を売る。
誠実なビジネスには思えませんでした。
それだけでなく、ここの企業は違法な話法を使っていたり、告知義務違反を教唆していたりする話も聞いています。
(私もバッティングしたことがありますが、酷いものでした)

お金の仕事や保険販売の仕事は情報の非対称性が利益の根源です。それは否定できません。
(※情報の非対称性とは、片方が情報を持っていて、片方が情報を持っていないという意味です。
この場合では、情報を持っているのがFP/保険屋、持っていないのが相談者。)

ただ、その非対称性をいいことに情報を操作して保険を販売するのと、情報を正確に伝えた上で保険を販売するのとでは全く異なります。
どちらの方が誠実でしょうか。寄り添っているでしょうか。

現状を伝えたくこのように書かせてもらいました。

ポジショントークのようになってしまっていますが、私以外にも誠実なFPや保険屋さんはたくさんいます。

今回は「誠実でないや企業を見抜いて欲しい」と思い書きました。

一般のセミナーでもこういう資料を出す企業はありますが、社会的な立場の弱い発達障害のセミナーで使っていることに対して私は看過できませんでした。

発達障害を仕事にする人が誠実な人であふれますように。

誠実な仕事な人が残っていける業界になるように、私ももっと努力していきます。

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