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医療とAI 若者たちが考えること

留学前のことですが、名古屋で産婦人科学会の医学生フォーラムに参加していました。
忙しない出発でして、ようやくまとめれました。(写真はローマの街で見つけた落書き)

医学生フォーラムとは

日本産婦人科学学会学術講演会では毎年「医学生フォーラム」という全国の医学部から6年生がおよそ100人 集まり、与えられた産婦人科医療のテーマについて事前に予習して、ディスカッションとプレゼンをするセッションがあります。
3つのテーマから1つ割り当てられ、医学生10人ほどで適宜、ファシリテーターの先生が入りながらディスカッションを進めます。

僕たちのテーマは、

「産婦人科医療とAI」
2050年、AIにより産婦人科診療はどのように変わっているか?患者側と医師側の視点でその問題点と対応について考える。

この2050年という数字は、シンギュラリティ*を意識して設定されたのでしょうか。

*シンギュラリティ
人工知能が発達し、人間の知性を超えることで人間の生活に予測の出来ない、大きな変化が起こるのが2045年に訪れるというもの

僕のプレゼン資料の一部

まず、メンバーからはAIの技術理論やゲノム解析や画像診断などへの応用研究、実用化への課題などが紹介されました。
そこから、産婦人科医が提供できる価値、AIを利用した結果をどのように説明を行うのか、医師と患者との関係に話が移っていきます。これらは主に人がAI技術を利用する立場からの話でした。

その一方で、シンギュラリティが訪れたならば、どうなるのか。そこで紹介されたのはAIを搭載したロボットがお産を介助するというものでした。
これに関しては別の記事で考えていこうと思います。

ちなみにAIを搭載したロボットというと、僕はドラえもんを思い浮かべてましたが、会場ではベイマックス派が多かったです。行きの飛行機で初めて映画見てケア・ロボットだと知りました。

若者が話し合う意義

ここ最近、医療とAIについての研究が多くなっています。医療分野で活用することに注目が集まっているということですね。

これから10年後、20年後の医療において避けられない話題で向き合わなければならないとともに
僕らはVUCA時代にいます。

VUCA
Volatility(激動)Uncertainty(不確実性)Complexity(複雑性)Ambiguity(不透明性)」の頭文字を繋げた言葉。

医療に置き換えて考えていくと、

医学・科学技術と情報社会の発達で診断・治療方針が劇的に変わってくるが、医療そのものには依然不確実な要素が含まれる。
また、医療を受ける人の心理社会背景や価値観、家族のあり方はより一層複雑化し、今後どのように医療が提供されるのが適切か不透明である。

というところでしょうか。

このような時代にいる僕らが医療とAIについて議論できることは何か。

医学生フォーラムが意図するものは決して研究知見をひけらかすようなことではないはず。
これからの医療を担う若者がどう取り組みたいのか、その感覚を提示することではないか、それをぶつけようじゃないか と。

そして、導き出された結論とは


愛のない産婦人科医はいらない。



愛のある医師を目指す若者たち

さいごに

多くの医師らの前で何てことを言っているでしょうね。いま考えると、若気の至り て怖い。

しかし、フォーラムの最後に大会長の先生から挨拶で「愛のある産婦人科医」という言葉が触れられ、気に入っていただけたようでした。

やった!


Ciao!! Ciao!!

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