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より遠くの世界を見てみたい

僕らが暮らす世界において見えているものはどれくらいあるだろうか。いま手にあるiPhoneの液晶の先にあるものを僕は目にすることはおそらくない。

遠くの国に思いを馳せて旅に出るのは、ただ瞳に映しに行くことなのか。

僕らは巨人の肩の上に立っているだけなのだよ。
その存在を無視して、勝手なことをしたら手術は上手くいかないに決まっている。

日本で心臓外科で実習をしていた時に耳にした言葉である。どの血管をいつクランプするのか、手術の手順はこれまでに先人達の蓄積によって編み出されたもので、一手一手チームの中で共有しているという。

彼らの技術はただただ美しい。洗練されてきたものを体現してみせる。次の一手をどう動かすのか僕には見ることのできない世界である。

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Foro Romano 

現在、学ぶ倫理学に出会ったことは僕がこれまで知らなかった世界へと飛び込むのに十分な巨人であった。その巨人の肩にただ立っていたら、ローマに辿りついたのだ。

科学や学問の楽しさというと身に合わない言葉だが、好奇心につき動かされ先人たちが描いた世界を目にしたい、ただそれだけなのである。

Ciao Ciao!!


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