見出し画像

家事をやる人

ずっと前、何が原因だったか忘れたけれど

夫とケンカしてた時

「パパ、いつも洗濯物とかたたんでくれてるじゃん。

許してあげて」

と、息子に言われて笑ってしまった。


そしてもちろん、仲直りした。

だって、息子のその言い方が

ホントに可愛かったから。


その時思い出したこと。


うちの両親は教師で、

同じ市内で働いていた。


だから、ほとんど仕事内容は一緒。


それを知っていてうちの兄(当時小4)が、

「ぼく、男に生まれてよかったー」

と。


「なんで?」と母が聞くと


「だって、お父さんとお母さん、

おんなじ仕事してるのに

お父さんは家で何にもやらないもん。

お母さんは女だから、家でも仕事しなくちゃいけないんでしょ?」

と答えたとのこと。


それを聞いて父は焦って

洗濯物を干すようになったらしい。


私はこの話を、かなり大人になってから聞いた。


私が覚えている父は、

毎朝洗濯物干して、

母が遅い時は夕食も作ってくれていたけど

そうなるにはそんな経緯があったのか・・・と。


兄の観察眼も発言もすごいなと思ったけど、

それを聞いて自分の行いを改める父もすごいし、

お姑さんと同居しながら根気よく父を変えていった

母もすごいなと思った。


ちなみに同居当初はお姑さんに

「うちの息子を台所に立たせるのか!」

的なことをに言われたらしい。



母から見たお姑さんって、つまりは私の祖母だけど、

確かにそんなこと言いそうな人だった。

でも、流石にそのセリフは

時代錯誤も甚だしいだろ、と

思った平成の初め頃。



父は一貫性のなさを嫌っていて、

「自分が決めたことは貫かなきゃ気が済まない」

みたいなことろがあるので

授業では「男女平等」とかいっておきながら

息子には「男の方がラク」みたいに思わせてしまったことを

まずいと思ったんだと思う。



うちの夫は、「家事を手伝う」というスタンスではなく

「洗濯は自分がやる家事」と思っていて

割とどんな状況でもやってくれる。

(よほど朝早い出勤とかでなければ)



ゴミ出しも、気がついたら行ってくれてたり、

犬の散歩も子どもの通学班の旗当番も

割と楽しんでやってる。

だから、ストレスが少ない。



「手伝う」というスタンスだとまた、イライラするからね。



息子は、祖父も父も「家事をやる」姿を見ているので

自分もやるのが当たり前と思っているらしく、

「お風呂掃除の仕方教えて」とか

「お料理教えて」

とかいってくる。



当たり前に「家事をやる人」が継承されていて

息子が作る夕飯を食べるのが、

今から楽しみだな。



昼間思いっきり遊んで眠いのに、

うとうとしながら洗濯物を畳んでくれてる

夫を見ながら思い出した

何年か前の出来事でした。

画像2

一緒に作るの、楽しいよね。















画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?