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SASUKEだった

昨年、といっても数日前だけれど、テレビでSASUKEが放映された。

SASUKEは、筋肉番付という運動能力を競う(大きなとび箱が印象的)番組からスピンオフのように大型アスレチックへの挑戦を観せるものになり、季節ごとあるいは年末の風物詩のようになっていった番組だった。

当初始まった頃、僕は高校生や大学生だったと思うけれど、運動が苦手だったこともあり、世の中にはすごい人がいるものだ・・と思いながら見ていた。その中には、ケイン・コスギという俳優がいた。

ケインを初めて見たのは、弟のためにせっせと録画していた戦隊モノの黒い戦士役として、テレビにデビューした時だ。

当時、ショー・コスギの息子だと鳴り物入りで語られ、そもそもショー・コスギを知らない僕には、日本人のようなアメリカ人のような顔立ちで、片言で話す日本語にクスリとしたものだ。

とはいえ、僕の地元の街の名前とそっくりであったし、よくみるようになった。片言の日本語も当時は珍しがられたのか、どんどん活躍の場が広がっているように見えた。

奇しくも、大学を卒業して入社した会社のイメージキャラクターがケインだったこともあった。しかし、スポーツ系の番組に出ることが増えてきて、イメージが変わったという理由から、イメージキャラクターは変更になってしまった。(正直、僕はケインのイメージこそ会社の中のイメージだと思っていたけれど・・)

インターネットが発達している時期でもあり、今では考えられないかも知れないが、自分のホームページを作ったり、所属する団体のホームページを作ることが流行った時でもあった。

ネット上では、自分の名前ではなく別の名前をつける必要があり、僕はsasukeと名乗っていた。

当時の記憶が正しいのならば、SASUKEが放送されるよりも前に、僕はsasukeと名乗っていた。だから、SASUKEが始まった時には、なんとなく居心地の悪さを感じた。僕は運動ができなかった。

今でこそ、TwitterやInstagramなどで芸能人のセリフでない言葉を見ることができるが、当時はブログ(比較的長めの文章で残す日記のようなもの)をやっている人が少しいたくらい。

かのケインのブログもあった。

いまは残っているか分からないが、彼の文章は全てローマ字つづりだった。一見、英文のようだが、 Kyouwa TV no satsueiga arimashita のように、簡単な日本語で書かれているので、そのギャップからか、一時期人気があった。

そんなケインが20年ぶりにSASUKEに登場したのだという。たまたまTwitterでケインのつぶやきが流れてきたのもあり、思い出したことを書いてみた。

今でもsasukeの名前を残している場所もあるが、SASUKEが放送されると、アクセスがほんの少し伸びることがある。

SASUKEには、Mr.SASUKEと呼ばれるベテランもおり、ひょっとして関係しているのでは?と思われるのかもしれない。

しかし、sasukeの由来は、顔が猿っぽいと言われたことから、忍者の猿飛佐助をもじって付けた。筋肉も運動も、見せられるものは何も持ち合わせていなかった。

SASUKEにおけるケインの活躍は、かつてのsasukeを励ましてくれるものだった。


#思い出 #同じ名前 #ケインコスギ

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