冬というもの
冬になった。
冬という季節は、寒いとか痛いとか、厳しい感覚のようなものを感じることが多い。イルミネーションだとか、雪だとかの景色の美しさも認めるけれど、やっぱり寒い。
関東に住んでいて、何を言うのだ、と思われるかも知れないが、寒いのだ。
もともと僕は、寒さには強い方だったと思う。なぜなら、僕が小学生の頃は半そで半ズボン男子だったからだ。半ズボンも、いわゆるハーフパンツ的なオシャレアイテムではなく、形で言うと、ホットパンツ的なピッチリして裾がパッツンのアレであった。
寒さに強いから半そでなのかというと、その真意はすでに覚えていないが、覚えているのは「とにかく動くのが楽」ということであった。
そういうことを書くと、休み時間に校庭で走り回る元気な小学生男子を思い浮かべるかもしれないが、逆である。インドア派の半そで男子だったのである。まったくなぜそんな恰好をしていたのか、よくわからない。
今思えば、なにか譲れない理由で、長袖を着るのが嫌だったのだと思う。まったく理解できない。
しかも、6年生になって、さすがに来年は中学生になるし、「制服を着るから」という理由で、長袖長ズボンを着ることになった。もともと持っていないから、新しく買ってもらったはず。そんな新しい服に身を包んだ僕は、登校すると驚かれた。驚かれるのはまだいい。誰か気が付かなかった、と言った友人もいた。
慣れない服装をした僕は、風邪をひいてしまい、学校を休むことになった。小学校生活で休んだのは、後にも先にも、その一日だけであり、長袖を恨んだものだ。
中学生になって、長袖を日常的に着るようになると、半そで生活のことなど忘れてしまった。寒さこそ気にしなかったが、汗をかきやすくなって暑さにも弱かった。きっと、半そで生活で皮下脂肪がたっぷり蓄えられてしまい、すぐに身体が熱くなってしまうような体質だったのだろう。
そんな体質のまま、高校、大学、そして社会人になっていったので、夏場はとにかく汗をかくことが多く、汗ジミが広がり、乾いた塩分が波の模様になるようなこともあった。
部活やサークルで吹いていたトランペットは、錆びない真鍮でできていたにも拘わらず、握っている部分が汗によって少しずつ浸食され、穴が開いてしまった。
大人になって、いろいろと気になって、生活や仕事を変えていく過程で体重がぐんぐん落ちて、汗かき体質も改善され、反動なのか寒さに弱くなってしまった。
気が付けば、毎年、足の指や耳が霜焼になってしまう。毎年購入するイヤーマフは、シーズンが終わると必ずどこかに消えてしまう。
今年も、耳の霜焼けが不安な寒さになってきた。
アドベントカレンダーやって・・、埋まってる!!
昨日と今日は、美味しいお店が続きます。
大人になってからの学生時代って、なんであんなに楽しいのでしょうか。日野さんと楽しくテーブルを囲んでいるような作品でした。
みやもとさんの紹介するお店はいつも美味しそう。作り手を感じられる投稿は、食べたい&お店の方に会いたくなります。
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