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ふと思いついたことを

利他の精神、という言葉があります。
「まず与えよ、さらば救われん」という一節しかり、近年では日本語的にも使われる「ギバー」(Giver:Giveの名詞形)しかり。

他人のために何をしてあげられるのか、常に意識せよという本もたくさんあるように思います。それが人生の成功のコツだと説くわけです。読んでなるほど、と思っても実践となると難しい。僕にはそう感じられます。それは気持ちを入れ替えるとか、そういうレベルではないように思うのです。

入れ替えられるなら、すぐにでも、いつでもできそうだけれど、本当の実践となれば、かなり難しいはず。それは、心を「入れ替える」といった意識的な作為ではなくて、むしろ無意識の中で、ついつい他人の利益を尊重している、というのが利他的な行動であるという認識があるのです。

こんなことを考えるようになったのは、あるコピーライターさんが、このnoteへの投稿で評価を得ているのを観察しているから。そして、全然関係ないけど、僕にもある作家さん本人からSNSあてにイイネ!という反応をいただいたから。

きっと「他人のためになる」と思ってした行動ではないかも知れないけれど、少なからず、他人が喜んだり、何か救われたような気持ちになっているのだとしたら、それはとてもいいことだと思う。僕は喜んだし、救われました。ひょっとすると、利他はあとづけもできるのかも知れないと思ったりしました。

あるライターさんの記事は、働くママとしての葛藤を、人生の先輩にぶつけるというもの。
回答者が社会的に有名な方であるという点もさることながら、きっとみんな同じだけど、まったく違うかも知れない・・という迷いがしっかり描かれ、その不安への回答として、案外すっきりとした言葉で励ましがなされているということに、読んで安心するというかストンとハラ落ちしたように思えたのです。

そのあと、回答者が自らのSNSなどで発信しているという点も、それはとても温かな雰囲気として、ライターさんと回答者の関係性を物語っています。
きっと自分の悩みをさらけ出してみたかっただけのことだけど、文章にしてみたら、多くの共感があり、さらに広がりがあって、実は他人のためになっていた、ってことかもしれないですね。

やってみたいけど実現できないことを、実現して共有するというのは、いまは動画とかで面白可笑しく展開されているものだから、さらっと読んでしまいました。貴重な経験だからこそ、知りたい人に届くと効果的になります。

とか考えていたら、数日前に読み終えた作家さんの本の投稿に、その作家さん本人のアカウントから、イイネ!が入っているのに気がついたのです。

その作家が好きだからこそ買った本、そして本人からのイイネ!
やったー!なんだってこんなに嬉しいんだ!とハイテンションで朝を迎えました。
ふと考えてみると、作家さんにとって、僕の写真を見ることは、全く自分のためにならなそうな時間。しかも、イイネしたらフォローされるかも知れないし、コメントだって入るかも知れない。それは、その方にとってかなり面倒くさいだろうと、勝手ながら思っています。

でも、たった1回イイネするだけで、僕や僕の周囲に作家の存在が、明らかになる(明らかにさせられる)という点では、とても有効な手段であるし、本のお礼として、ポチっとするのは簡単なことでもある。
自分のためにやったのではなくて、買った人のためにやってくれている、それに気がついたとき、自分の言葉や、行動がそうなっているのか、全然考えていなかったことに気がついたのです。

せっかくnoteを読んでもらうなら、そういう文章を書きたい!と今更気付いてしまったのです。

利他の精神、少しづつ養いたい。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、子どもたちのおやつ代に充てます。 これまでの記録などhttps://note.com/monbon/n/nfb1fb73686fd