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人間関係の悩みがちょこっと楽になる考え方

 私は小学校の教諭をしています。教員の仕事に限らず仕事をする上で、大なり小なり人間関係の悩みはつきないものです。そんな中で、人間関係の悩みを少しでも和らげることができたらいいなと思うわけですが、最近読んだ本や先輩から教えてもらった言葉で、私自身、気持ちがすっと楽になることがありました。今回は、「人間関係の悩みがちょこっと楽になる考えた方」ということで、人間関係で悩んでいる方の気持ちが少しでも楽になればと思い記事を書いていきたいと思います。


1.分人という考え方

 私が最近読んだ平野啓一郎さんの『私とは何か-「個人」から「分人」へ』は私の中でクリティカルヒットしました。ぜひ、人間関係等で悩んでいる人には読んでいただきたい一冊です。
 この中で学んだ分人という考え方は、簡単に言うと、自分をたった一つの個人として考えるのではなく、相手によって分けらる分人として考えるということです。例えば、AさんとBさんに対する関係において自分自身がAに対する分人とBに対する分人がいて、そのどれもが自分であり、たまたまAとの分人が上手くいかなかったからといって自分のすべてが否定されるのではないという考えです。もし、自分が一つの個人として考えていた場合、Aと上手くいかない自分はダメなんだなどと思ってしまうかもしれませんが、分人であれば、たまたまその分人だけうまくいかなかったんだ、他は上手くいっているから・・・と思えたりします。

2.自分の好きな分人の分子を大きくする

 本によると分人は、自分に対する人の数だけ作られます。つまり、分母が大きくなるのです。そして、より濃その分人で過ごすほど、分子が大きくなります。そして、全部足して自分になるのです。
 では、どんな分人で過ごすと心地よいかを考えたときに、自分の好きな分人で過ごすことが大事になってきます。例えば、嫌いな人と関わって、その人との分人で過ごした後、家に帰ってもその人のことに頭を支配されてしまえば、嫌な分人の分子が大きくなるわけです。でも、その分人の分子を最小限にして、自分の好きな分人を最大限生きれば、毎日を心地よく過ごすことができるようになるのです。世の中、上手くいかない人もいるわけですから、その分人で生きようとする必要はないのです。

3.一つのコミュニティーに固執しない

 世の中上手くいかない人もいるわけです。そのコミュニティーの中で上手くいく人もいかない人もいて当たり前です。でも、1つのコミュニティーに固執してしまうと、どうしても嫌な分人で過ごす時間もできます。そんなときにお勧めなのが、仕事場以外にもコミュニティーを持つということです。仕事で上手くいかなくても、別のコミュニティーで過ごすことができれば、「まぁ、ここでは上手くいかなくてもいいかぁ。」と思えたりします。仕事ばかりに、家庭ばかりに固執しすぎるのではなく、自分の好きなことでコミュニティーを作っておくことが大事だと思っています。所謂、サードプレイスというやつです。

4.あなたもその歳になって大変ね

 これは、先輩から教えてもらったことで、小説家の小手鞠るいさんの本に相手に対して、ひどいとか悔しいとかいうより「あなたもその歳になって大変ねって笑う。」って書いてあったそうです。その一文が、自分の中で心に響きました。言い方は悪いですが、相手に対して腹を立てるのではなくて、「あぁ、そのレベルね・・・(笑)」って、笑っちゃうくらいの気持ちでいよーって思うようになりました。そのレベルに合わせて腹を立たせる自分にはならないようにしようと。そんな考えかたも大切だなって思ってます。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。人間関係の悩みはつきない。でも、その悩みを最小限にして、楽しく毎日を生きていきたいですね。

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