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ディスクレビューしてみた③ NewJeans 「Get Up」

はぁ〜いこんにちは!
今年の優秀なアルバムを自分なりにレビューしてみた企画第3弾!今回紹介するのはNewJeansの2nd EP「Get Up」

2022年K-POP全盛期、BTSをはじめとする様々なグループが日本の音楽チャートを席巻していた。(こんなことを言うと怒られそうだけど個人的にはもう飽き飽きしていてむしろ毛嫌いしていた)
そんな中彗星の如く現れたハニ、ヘリン、ダニエル、ミンジ、ヘインの平均年齢16歳ほどの5人組は、他のグループにはない独自の音楽性とダンスで人気爆発!一気に世界的スターへと駆け上がっていった。

そんな彼女たちの音楽は、"UKガラージ"という90〜2000年代イギリスで流行したエレクトリックダンスミュージックを現代風にアップデートさせ、懐かしさと新鮮さ、そしてキュートで真似したくなるダンスが魅力だ。

本編のレビューにいく前に、これまでリリースした楽曲の中でオススメを3つほどパフォーマンスMVと共に紹介したい。

①Ditto
今年聴いたどの曲よりもこのDittoの衝撃は忘れない。K-POPにほとんど触れてこなかったが、この曲は何度再生し何度MVを見たことか。自分の中での偏見や概念みたいなものがひっくり返った瞬間だった。

②OMG
こちらも「Ditto」と同様何度も再生した1曲。ノスタルジックでポップで耳に馴染んでくれるような感覚。後半のダンスで、5人が縦一列になって仲良く周る場面がなんとも可愛くてお気に入りのシーン。

③ETA
今回のアルバムにも収録されているこの曲はお気に入りの1つ。イントロから最後まで一定のリズムで繰り広げられ中毒性が高い。サビの「What's your ETA, What's your ETA?」のフレーズは思わず口ずさんでしまいたくなる。こちらはオフィシャルMVを。

と、まだNewJeansに触れていないという方には入口としてピックアップさせていただきました。


では本編へと。


1.NewJeans
グループ名と同じタイトルでスタート。パワーパフガールズとのコラボMVも話題。1:51という短さであっという間に終わってまうが、これまでの曲と同様ミニマルで5人のボーカルがしっかり耳に届く。

2.Super Shy
「NewJeans」の雰囲気、流れそのままに2曲目に突入。ダブステップのような軽快なビートに乗せてやや夏っぽい情景が浮かんできそうな曲調。ここでも5/4拍子が炸裂。日本でもNewJeansのヒットがきっかけで5拍子を採用する楽曲が増えてきている。

3.ETA
個人的にこのアルバムで1番のお気に入り曲。さきほどMV紹介のところで触れていて繰り返しになってしまうが、サビで繰り返されるフレーズが印象的で刺激的。iPhone 14 proで撮ったというMVも見る価値あり。

4.Cool With You
UKガラージの2ステップのリズムが心地いいトラック。「ETA」と同じく、サビで繰り返されるフレーズが頭に残りやすい。曲が終わってもぐるぐる脳内で鳴っている感覚。

5.Get Up
アルバムの表題曲だが36秒というショートトラックで、まるで時間が遅くなったようにゆったりと漂い幻想的な雰囲気に包まれる。

6.ASAP
アルバムラストを飾る1曲。序盤から中盤にかけてはボーカルとシンセのみ。途中からパーカッションが加わりさらに「tiktok, tiktok」と周りをぐるぐると、オノマトペを囁くASMRのように立体的な声と音。この曲の音数の少なさは今のJ-POPのヒット曲にはあまりないであろう。


【まとめ】
普段K-POPに触れることは少ないのだが、久しぶりに衝撃を受けたのはBLACKPINK以来。しかしその時はビジュアルのかっこよさ、ライブで魅せる演出など、楽曲の魅力ももちろんあったがそれ以外の部分での驚きが多かった。今回NewJeansで感じたのはそのトラックメイキングやダンス、MVのこだわりなど、楽曲中心の驚きが大きかった。他のグループとは明らかにやってることが違っていて、J-POPでもやってないそもそも日本の音楽は世界と逆行しているので特殊だが。だからこそカウンター的なところと、Y2Kブームもあって懐かしさも感じる。そういう要素が刺さるんだろうなと思いました。
今後はフルアルバムを期待したい。


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