見出し画像

ミラノの地下鉄は扉が閉まるのが速い?Xジェノヴァの地下鉄で目にする日本

昨年、ミラノで地下鉄に乗った際に気が付いたこと。


扉が閉まるのが速い!開いている時間が短い!
その速さは、東京のそれよりも速い気がした。
というのも、地下鉄がホームに入って来た時に、ふと行きたい方面行きで合っているか、今一度、地下鉄マップで行き先の駅を確認しようと壁側を向いて、数秒後に振り返ったら……扉が目の前で勢いよく閉まってしまった。。。呆気にとられるわたしにお構い無しに車両は行ってしまった。こうして、その場にいたにもかかわらず、わたしは地下鉄をまんまと1本逃してしまったのだ。こんなことははじめてだったので、本当に驚いた。(今までに、ホームに駆けつけたが、一足遅かったということはあったものの)

これは、一部の例であるが、やはりミラノの街の速度はやや速いのかもしれない。
ジェノヴァを州都とするリグーリア州には、ミラノを州都とするロンバルディア州の人たちのセカンドハウスがたくさんあるので、週末や大型連休になるとそちらから下って来る人も多く、海辺や、あるいは山で羽を伸ばしてリラックスしているのだろうけれど、彼らが普段の時間の感覚から解放される必要があるということは、そのエピソードから少し分かる気がした。

また、ミラノの地下鉄に乗っている時に気が付いたことだが、よく音楽を奏でている人が回って来て、チップを回収にも来る。そうかと思えば、普通に施しのお金を求める人も回って来る。足がない方が車輪が付いたボードに乗って車内を回って来た際には、非常に驚いた。そして、イタリアの車内には、誰かしら施しのお金を与える人がいるところが、カトリックの国だということを思わせる。

一方、スイスドイツ語圏のチューリッヒでトラム(路面電車)に乗った際に、車内での禁止事項を表すイラスト標識の中に、物ごい禁止の標識があるのにも驚いた。お国によってそういった事情が色々と異なることをまざまざと感じた場面だった。

ところで、ジェノヴァにも地下鉄は存在する。
7キロ間を結び、8駅のみ。
日本からの旅行者の方に、「観光用ですか?」と聞かれるぐらいのこじんまりとしたものかもしれないが、住民の足である。
2023年10月現在、試験的に10時ー16時/20時ー22時の時間帯は、なんと無料で乗車可能!車を使わず公共交通機関を利用して、環境保全に努めようということだそう。
ちなみに、ジェノヴァ中心地の中心、デ・フェッラーリ広場にある駅は、従来のDe Ferrari/デ・フェッラーリ駅から、De Ferrari Hitachi/デ・フェッラーリ・ヒタチ駅となっていて、そんなところでも、日本に遭遇できるのだ。


この記事が参加している募集

私の作品紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?