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3月に読んだ本のこと。

4月になりました。
4年ぶりに仕事で担当が変わり、慌ただしい日々を過ごしています。
桜も咲いて、昨日までは冷たい雨が降っていましたが、いよいよ春の日和ですね。春は大好きな季節なので、これからの時期がたのしみです!

先月は9冊の本を読みました。

アンダーグラウンド

1995年に起きた地下鉄サリン事件。事件に遭われた方に村上春樹さんがインタビューを行い、それを書き起こしたものです。
当時わたしは3歳児だったので、記憶は全くなく、事件とオウム真理教という名前がぼんやりと頭の片隅にある程度だったので、この本を通して様々なことを勉強できました。
サリン事件とは別に驚いたのが、当時の満員電車事情。コロナ禍で読むと、満員電車に毎日押し込まれていた人がいることが遠い昔のように感じました。

私がオバさんになったよ

ジェーン・スーさんが40代以降の女性の生き方の多様性を示してくれた対談集です。
日本って、赤ちゃんから結婚して子どもが産むまでの女性のことは散々描いたものがあるものの、その後はお母さん、おばさん、おばあちゃんという雑な括りでまとめられがち。じゃあ、結婚しない人や子どもを産まない人はどうなるの?子どもを産んでも子育てがひと段落ついた後はどうなるの?ここの部分が割と未知だったりするわけです。
そんな日本の女性達に40代以降、楽しいヨ!と肩をたたいてくれるような、頼もしい先輩からの激励と思って読みました。

みみずくは黄昏に飛びたつ

小説家の川上未映子さんが同じく小説家の村上春樹さんに4回に渡ってインタビューしたものをまとめた本。
村上さんも川上さんも好きな作家さんなので、この2人が対談するのは読み応えがあるだろうなと思ってページを開きましたが、果たしてその通りでした。
川上さんが抜かりない準備をして挑むも、村上さんに「そんなこと言ったっけ?」とか言われてるのがよかったです。笑

かわいい夫

山崎ナオコーラさんが夫との毎日から不妊治療や父の死などを赤裸々に綴ったエッセイ。
「側にいてくれる人を愛し抜きたいだけ」という一文にとても共感しました。
あとがきにて、不妊治療の結果、子どもも生まれたようで、ほっこりしています。そのお話も書いてくださっているようなので、読んでみようと思っています。

揉まれて、ゆるんで、癒されて

ジェーン・スーさんが色々なマッサージ店を放浪するエッセイ。
これを読むと間違いなくマッサージに行きたくなります…!
スーさんは実名こそ記載しないものの、調べればすぐに分かるようにお店のことを書いてくださっているのも神。

三つ編み

インド、イタリア、カナダの女性3人が主人公のフェミニズム小説です。
インドのカースト最下層の女性の日常に衝撃を受けながらも、イタリアやカナダの女性の抱える悩みには、今の自分と少し重なる部分がありました。
レティシア・コロンバニさんは映画監督で、「三つ編み」が小説家としてのデビュー作とのこと。
「三つ編み」も映画化されるのではないかと期待します。

真昼なのに昏い部屋

江國香織さんの本。不倫のお話です。
江國さんの小説に出てくる世間から見たいわゆる”悪い側”の人って、全然にくめないことが多いのです。本作もそうでした。
不倫という事実の裏側にどれだけのストーリーがあるのか。その想像力もなく、人様の家庭の事情をニュースとして取り上げる日本のエセ正義感には厭気がさしますね。そんなことを考えました。

いくつもの週末

江國香織さんが夫さんとの結婚生活について書いたエッセイです。
幸せそうじゃないのがとても素敵だなと感じました。江國さんは夫さんのことを「自分専用の男の人」と言っていて、でもその人を愛することに妥協していない感じが文章から溢れ出ています。
結婚とは幸せだけでなく、常に不幸の影を感じながら今を精一杯味わうものなのだと思います。

グアテマラの弟

グアテマラに旅行に行ったときに仲良くなった人をグアテマラの弟として、交流していくお話だと勝手に思っていましたが、違いました。笑
片桐はいりさんの実の弟さんがグアテマラに住んでおり、弟に会いに行き、グアテマラの生活に触れるお話でした。
わたしにも弟がいるのですが、地元でぬくぬくしているタイプなので、片桐さんの弟が少し羨ましくなりました。そしてコロナ禍で読むと、やはり海外旅行欲が止まらなくなるので、注意が必要です。笑

なんだか、少しずつ私の趣向が露呈してきているような。笑
4月もたくさん読んで、またnoteに載せれたらと思います。では。

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