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20230416_つややかな卵の殻を割ってみる

・週末に「たじみ陶器祭り」があると知ったのが三日前。土曜日は仕事だったので、日曜日はあまり出掛けたくない派のパートナーに無理を言って付き合ってもらうことにした。


今の家には揃いの食器があまりない。
パートナーの家に私が転がりこむ形で生活をはじめたので揃いの食器は私が揃えたものだけ。私の母は「基本揃いの食器かつ、それらは5枚づつ揃える」というポリシーを持つ人で、それが当たり前だった私はここ数年食卓に並ぶ皿や茶碗が揃いでないことをずっと寂しく思っていた。とりわけ茶碗が揃いでないのがなんとなく嫌だった。なので陶器祭りに行けるのが決まった時は嬉しかった。気に入るものがあれば買えばいいし、見つからなかったらまた次の催しを待てばいい。でもやっぱりいいものが見つかるといいな。そう思った。

・朝一番の会場は比較的空いていたが、とにかく食器がところ狭しと並んでいるせいで身動きに不安が伴う。かやしてしまったらどうしようと思うと動くのが怖い。
商店街を歩いていると目を引く茶碗があった。灰色の地にガラスがひび割れたみたいな釉薬がかかっていて涼しげで綺麗な茶碗だった。ふたりとも気に入ったんだし電子レンジが使えなくてもいいよね、と言いあってから値札を見るとなんと16500円。さすがに予算オーバー!!こういうこともあるよねとふたりで笑って、昼ご飯を食べようかと話していたらざらっとした地につやつやの釉薬がかかった濃紺の茶碗が目に入り、それを私がいたく気に入ったので揃いで買って帰ることに。パートナーは軽さが売りの丼を気に入ってそれも合わせて購入。最後は気に入りの作家さんの工房を覗き小さな急須を手に入れて、目眩がするような気持ちで帰路に着いた。

素敵な器は見すぎると脳が疲れる。ふたりで使い切れるくらいの枚数が私たちにはきっと丁度いい。生活を始めてからそこそこのペースで買っているのでそろそろペースを落とさなくちゃ。

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