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秋も盗めないよ

もうすっかり秋である。

この時間の、東の空の暗さと、西の空の明るさが妙に曖昧でとても好きだ。

今の職場に来て半年。

近くの人の距離は益々遠のくばかり。

春先は感じ良かったのに今はもう嫌われてるな、とか。

もはや「これでいいのだ」と例のキャラクターの言葉が頭を過る。

自分の不器用さも、相手の冷たさも、考えれば考えるほど辛く悲しいだけで、結局何も生まないではないか。

どう足掻いても状況が

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睡眠

この街に来て、波長の合う人を見つけるのが大変だ。いつまで経っても気まずい雰囲気や間の悪さを感じるし、「あの人はいい人」と言われる人に限って僕はそう思わないから不思議。

自分の性格に難があるのはわかっている。
周りが絡みづらそうにしているのも十分わかる。誰かに理解をされたい。

この街に来てずっとそんなことを考えている。
言われてみればこの年明けに体調を崩したのはこの未来を予期していたのではない

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セプテンバー

僕の中には常に劣等感があって、今日は特にそれを感じた。そういう時に限って自分の不甲斐ない失敗もあるし、甚だ困り果てている。

もっと笑って、泣いたりして感情を出したい。

9月最初の月曜日は小雨のち晴れ。

特に夕映えが素晴らしく、辺りのマンション群がオレンジ色に輝くのを見た。

空気も澄み渡り、虫の声が懐かしい。

いつまでもこうした感覚は持ち合わせていたいなと思った。

変化

僕は物事が変わっていくのを見ていられない。

とりわけ懐古主義的なところがあるから時が過ぎて変わっていくのに言いようのない悲しみを感じることがある。

元号が変わるのも、馴染みのある番組が消えていくのも、知らない音楽や文化が流行るのも、この変化を受け入れられないことが虚しい。

それだけ自分が年を重ねていっているという訳だけどそのうちに慣れていくものなのか甚だ疑問だ。

旧友はそれぞれの未来への進

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豪雨

午前7時30分ごろ、爆発にも似た音とともにサイレンが鳴り響いた。

寝起きの僕は、ついに北朝鮮のミサイルが飛んできたのかななんて思っていたけど、スマホもとくに警告はなっていないし、すぐに「ああ、雷か」と分かった。

外を見るとすごい雨。

このところずっと不眠症だから、ただでさえ気が滅入った。

今日は九州北部は大混乱。

我が家の周辺は特に被害もなかったけど、他のところは大惨事。

遠方の友人か

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20代最後の夏

夏も終わりを見せ、涼しい風が吹いてきた。

今後、1週間はずっと雨らしい。

20代最後の夏はずっと孤独であったように感じる。

故郷に帰って、新しい仕事をして、順風満帆な日々を思っていたけど、現実はそうもいかない。

自分の不器用さや不甲斐なさが如実にあらわれる。

ただ今思うのは昔はよかったということ

当時は自分の故郷に帰ることだけを考え、きっとそこは素晴らしい場所だということしか考えていな

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