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第7波の感染が広がる中、私設ライブラリ―をこっそりとオープン

私設ライブラリ―設立準備を進めている。

作ろうと思った意図(コンセプト)と設営のプロセスなどについて、
記録として書き留めておきたい。
今回はこのシリーズの最終回。
いよいよオープンというところなのだが…。

ライブラリーに名前をつけた

本棚に本が収まり、準備が完了した。
そうそう、このライブラリーに名前をつけなければ。

これは前から考えてあった。
「つんどく」だ。
私は本を買うばかりで読まないことが多い。
つまり、典型的な積読(つんどく)派という意味で名付けた。
読まれなくても、本には存在価値があるという解釈でもある。
今どき、読むための媒体はたくさんある。
読書したいだけなら、電子媒体でもOKだが、
ここは本という「物体」であることにこだわるのだ。
本は積み上げられることに価値がある。
ポケットに入るような文庫本から、
ギックリ腰になりそうな分厚い美術書まで、
読んでも読まなくても、本という存在そのものが消えることはない。
だから、溜まりすぎた本は厄介な存在になることもあるが、
あらゆる趣味嗜好は厄介なものだ。

名前が決まったので、ロゴタイプとロゴマークの制作を
自分の子どもに依頼した。
子どもといっても30代で、なおかつれっきとしたデザイナーだ。
気軽に依頼したが、ちゃんとコンセプトから考えて提案してくれた。

オリジナルロゴマーク(ひらがな版)
英文ロゴを使った案内用のカード

それと、深い意味はないのだが、私が大好きなオーソン・ウェルズの似顔絵を描いて、ポスターにしてみた。→見出しの写真参照
一応、簡単なウェブサイトも作成した。

映画が見られるように、プロジェクターも設置した。
これで準備は整った。
私設ライブラリーのスタートだ。
しかし、折りからのコロナ第7波で感染爆発。
運営については手探りのところも多いので、当面は知人・友人だけを対象に
案内して、細々と進めていくことにした。

プロジェクターは、XGIMIのHDプロジェクター。
小型で設置が簡単。
コンクリートの壁に直接映写。真昼間でもそこそこ見られる。
夜になったら、全然問題なく鑑賞できた。

暗中模索、五里霧中の出発だが、とりあえず友人たちは面白がってくれているようだ

こうして、思いついてから数ヶ月を経て、私たちのライブラリーは完成した。
しかし、ここに来て、このライブラリーに何か意味があるのだろうかという疑問が湧いてきた。
準備をしている間はあんなに熱中していたのにね。
燃え尽き症候群の一種か?
ただ、自分たちの本を並べただけで、
ここに来る人たちは何か面白さや楽しみを見出してくれるのだろうか?
そんな不安を感じながら、少しずつ知人に声をかけたら、
みんながみんな、すごく興味を持ってくれて、
結構遠いところからも訪ねてきてくれ、それぞれに面白がってくれたのだ。
たぶんに、この空間のもつ雰囲気の影響が大きいと思われるが、
今までとは違う話ができたり、人との関係が広がったりして、
やっぱりやってみてよかった、と思えるようになった。
ま、私たち夫婦のペースで、
焦らずに少しずつ成長させていけたらいいかなと思っている。

次の課題は継続力。
私たちの計画では、10年続けるつもりだ。
継続できるかどうかの鍵は、足腰にある。
なぜかというと、入口の階段が狭くて急だから。

夫婦でスクワットなどして筋肉維持を図ります。
読書も筋肉が大事だ。

次からは、ライブラリ―「つんどく」の日常を綴りたいと思います。



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