あっという間に今年も下半期に突入。スペイン３年目に入った今年、上半期に私ができるようになったことを、ゆるネタを挟みながら書いてみる。

カタルーニャに心を開き始めた

「スペイン語(Castellano)が学びたくてスペインにやって来たのに、なんでカタルーニャ語を話すカタルーニャ地方、それもカタルーニャ度MAXのど田舎！に住んでるんだ私は」
私に向かって話すときはスペイン語に変えてくれるけど、周りの人が何話してるかさっぱりわからない。このシチュエーションになった時、幾度となくこう思った。なんでカタルーニャにいるんだと。

大学時代〜商社時代の７年間にかけて、英語は割と時間と労力を費やしてやってきた。それに加えて、ワーホリを機に始めたスペイン語。英語と近い部分が多いので比較的とっつき易かったもののまだまだ磨かないといけない、磨きたい。スペイン語に時間を割きたかった私は、カタルーニャ語までやりたいと思えなかった。もう２言語(英語、スペイン語)でお腹いっぱいだった。

たまたま相方がカタルーニャに住んでいる人で、仕事の機会を得られたのがカタルーニャだっただけで、自分でここが良いと選んだわけじゃない。

そんなことでカタルーニャ語を全く学ぼうとせず過ごした最初の２年間、コミュニケーション出来ない苛立ちと本来の意志と違った状況にひねくれていて、カタルーニャに対してネガティブな感情しか持っていなかった。
向こうからしたら、「ほな来んな！他のとこ住めよ」という話だが。笑

きっかけとなったのは友人が教えてくれた県が提供する無料のカタルーニャ語コースだった。居住許可カード（労働許可含む）が降りるまでの暇つぶしくらいの軽い気持ちで始めた。

自己紹介、挨拶、道を聞くくらいのとても初歩的な内容だったが、授業の後、道ゆく人や友達同士が隣で話す内容がほんの少しでもわかるようになったことは大きかった。今まで単なる音（ほんとすいませんカタルーニャ）にしか聞こえなかったものが、言葉、会話として聞こえるようになった。

これをきっかけにカタルーニャのイベントや風習なんかにも少しづつ興味が湧いてきて、こんな本を読んでみたり↓、行事ごとに参加してみたりなんかしてちょっとずつ心を開き始めている。

そして前より、楽しく日々を過ごせているような気もする。やっぱり言語なしにその地域の人や文化を理解することは出来ないんだなと改めてわかった。
カタルーニャよ、ごめんね。そしてこれからもよろしく。

仕事　〜脱年収３万円〜

３年目にしてようやくスペインで正社員での仕事をゲットした！！！（詳しくは以下記事にて）

というのも過去のスペインでの収入状況がまぁユニークでして。

１年目２０２０年　収入３万円
・文字書き起こしのリモートワーク　１万円
・オリーブの収穫２日　２万円

ワーホリで来たくせにワーで稼いだお金３万。
着いてすぐコロナだったのと、元々スペイン各自治州の有機農家を巡る目的でやってきたので、ほとんどの労働が"畑で働く代わりに宿提供しますという形"だったこともあり。

２年目２０２２年　収入２万９千円
・ぶどうの収穫１日　９千円
・オリーブ農園アテンド通訳１日　２万

ワーホリ後、１年日本に帰って前職の商社でバイトして、資金を貯めて再上陸。居住許可カード（労働許可含む）をゲットするのにほぼ１年かかった・・・。というわけでほぼ貯金切り崩し生活。と言ってもトレイラーハウス生活ゆえ、月４万円くらいしかかからなかった。

スペイン人から和食を習うという面白い仕事をゲットし、ようやく３年目にして年収３万円から脱することができた。（たまにスペイン移住、ワーホリのアドバイスのお話をいただくが、私の例が参考になる気が全くしない）

車　〜ミッション車を乗りこなす〜

乗りこなすなんて大層なレベルには至っていないが、スペインのど田舎に住むことになった私にとって、自分で車を運転し、自分の好きな時に、好きなところへ行けるようになったというのはとても大きなことだった。

２度目のスペイン渡航前、日本で６万（教習代４.５万＋追加補習代１.５万）を払い、さらに農家のおっちゃんの軽トラで猛特訓し、なんとかオートマ免許にミッション免許を追加した。

日本で１０年運転していると言っても、慣れないミッション車を運転する（スペインは大半の車がミッション車。オートマはまだまだ少ない）、しかも日本と反対車線で！となると初心者も同然だった。

先週初めて自分一人で１時間の運転をして、通勤できた時、なんと誇らしく思ったことか。

今はまだ相方の車なので、来月にはなんとかここ数ヶ月のお給料を握りしめ、自分の車（もちろん中古です）を購入したい。

皆さんの上半期はいかがでしたか？どんなできるようになったことがありますか？

海外に住むと、どうしても人に助けを借りないといけない場面は多い。自分が小さく思えてしまうことも多い。
でもそんな中、少しでも何かを自分でできるようになることは自分への自信はもちろん、自由と、本当の意味でその地に"住んでいく"強さをもたらしてくれる気がします。