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読書記録◎レモンと殺人鬼

疲れてヘトヘトで体調崩して結局グダグダになった5連休も今日で終わり……。

お昼ご飯に、残ったみぞれ鍋で雑炊を作って食べてから「レモンと殺人鬼」をよみました。

最近本を読むのが楽しくて仕方ない……!
もっともっと読みたいけどお金もないし😢
大事に読もうと思ってたのにあっと合う間に読んじゃった!

十年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺されて以来、母親も失踪、それぞれ別の親戚に引き取られ、不遇をかこつ日々を送っていた小林姉妹。
しかし、妹の妃奈が遺体で発見されたことから、運命の輪は再び回りだす。

被害者であるはずの妃奈に、生前保険金殺人を行なっていたのではないかという疑惑がかけられるなか、
妹の潔白を信じる姉の美桜は、その疑いを晴らすべく行動を開始する。

ブックウォーカーのあらすじより引用しました

*以下めっちゃネタバレしてます

この本のウリになってた「どんでん返し」が、
ほんとにほんとに凄かった。

怪しいやついっぱいでてくるのね。
どいつが、小林一家を次々に殺したやつなんだ。
どいつが、最初に父を殺して、出所して行方不明になってる佐神なんだ!

美桜をいじめてたマリンって女の彼氏「渚」?
なんで美桜が、妃奈のことをしらべるのに協力する?

最後豹変して襲い掛かってきたときコイツが「佐神」ってみんな思ったと思う。でも、ちがう!

途中の回想が、
「美桜」の回想とは限らなくて。
レモンを絞ってたのは誰?それは妃奈で、
その間に美桜は何をしてた?

妃奈が憧れてた男の子「蓮」は、
桐宮で、
鶏を殺すことを強いられてた美桜を助けたいと思ってたから、小林一家を殺した?

とんでもないヤンデレかと思ったらこれもちがう!

最後には「佐神」がでてきたけど、
思ってた「佐神」じゃなかった。

じゃあ父を殺した「佐神」を殺したのは……
今、美桜を殺そうとしてる「佐神」は、その父。
途中挟まれた「佐神」の記憶は、佐神父のものだったのか。

んんん〜
まとめ方下手すぎるけど、
こうやって書いただけでもどんだけ二転三転やられてるのか。
すごく巧みなミスリードにまんまとひっかかって、全部騙された。びっくり。

美桜が、ただの弱い女性じゃないこともわかっていって、そのクセのあるキャラクターがすごく素敵だと思った。最後佐神父を返り討ちにして、スッキリした美桜はとてもかっこいい。

ミスリードのためとはいえ、
なんであんなタイミングで「蓮」は自分の正体を明かしたんか……あんなタイミングで言うたら混乱させるに決まっとるやないか!とも思うけど(笑)
完全にとばっちりを受けて可哀想だったな……。

こういうの、叙述トリック系というのかしら?
叙述トリックは、葉桜の季節に〜とか、殺戮に至る病は読んだ。
レモンと殺人鬼もだけど、
違和感なく読者を「思い込ませる」技術、本当にすごいなぁと思う。

レモンと殺人鬼、読んだ人とびっくりしたね!って喋りたくなるような1冊でした。


ああ〜
溜めてた本を読み終わってしまった!
次は何を読もうか〜〜

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