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Figmaの共同デザイン手法

最近、アプリのデザインを二人で行う機会があった。
その時に作ったルールを紹介する記事。

前提

  • プラン:無料

  • デザイナー:複数人

  • ページ構成

    • DesginSystem:デザインシステム

    • Layout:画面デザイン

    • Other:元のデザイン、ロゴ、Prototypeなど

  • この手法のメリット

    • タスクの担当を明確にできる

    • デザインを評価し合える

    • 素材の処理方法などに一定のルールを持てる

  • 補足

    • ペアデザインとは別

かんばんボード

今回はかんばんボードを自作した。理由は次の通り。

  • かんばんカードを自分好みに作れる

  • かんばんボードをFigmaの任意の場所に移動できる

  • 外部ツールを利用するとツールが増える

外部ツールを利用した方が、Figmaに入らなくても進捗を確認しやすく良い。しかし、今回は小規模だったのと、プロジェクト全体で利用しているタスク管理ツールがなかったため、Figma内に作った。列は次の3つで、それぞれにAuto layoutをかけている(GitHubと同じ)。

  • To do

  • In Progress

  • Done

カード

カードはVariantで4つ状態に変更でき、サイドバーで詳細を変更できる。カードの構成と適用させるVariant、Component propertiesは次の通り。

Task

 - タスク名

DescriptionBoolean)

 - 説明

AssignessInstance swap)

 - 担当

 - Aさん、Bさん、not setを表示できる

ReviewerInstance swapBoolean)

 - レビュー担当

StatusVariant)

 - Default:初期状態

 - Pull RequestPRの申請。レビュー待ち状態

 - ApprovePRの承認

 - Request changes:修正が必要

Assignessについて

カードのAssignessの実装には、別にAさん、Bさん、not setというComponentを作る必要がある。それらを「Member Name/Aさん」のように同じカテゴリ内に置くと良い。こうすることで、Instance swapを押すと、Member Nameカテゴリの4つが表示されるようになる。

問題点としては、「AさんとBさん」が表示できない点である。もう一つ「AさんとBさん」というComponentを作る手もある。しかし、3人になれば3つ、4人になれば6つ新たに作る必要が出てくる。

最適解ではないが、今回は直接「Aさん」などを「AさんとBさん」に書き換えて実現した。Instance Swapではなく、ただのテキストにした方が良かったかもしれない。

具体的な流れ

ここからは、実際にフローを見ていく。

1. タスクの生成、割り振り

これは経験が豊富なメンターが行う。カードを作りまくり、Task、Description、Assignessを埋める。

Descriptionには場所を指定するために、FrameのURLを埋め込んでも良いかもしれない。Figmaで使えそうな機能は次の通り。

  • テキストにURLを埋め込む(左画像)

    • テキストを選択→画面上部のアイコンクリック

  • 親FrameのURLをコピーする

    • 親Frameをクリックし→その時のURLをコピー

  • 子Frame内のURLをコピーする(中央、右画像)

    • 子Frameをクリック→ Copy/Paste as → Copy/link

作成したカードをかんばんボードのTo Doに敷き詰める。優先順など、上からの並び順に法則性を持たせられると良い。

2. 作業準備

作業するカードを一つ選び、移動させる。移動させる先には2パターンある。

  • 作業対象がキャンバスの特定の場所の場合→作業場所

    • 例)デザインの修正など

  • 作業対象がキャンバスの特定の場所ではない場合→かんばんボードのIn Progress

    • 例)styleの更新など

前者の場合は、カードを移動させることに加えて、Sliceで作業領域を囲む(画像の左上に小さく表示されているのがカードである)。
この時、Sliceの代わりにFrameを利用しない理由としては次のものがある。

  • 階層が深くなる

  • Fix positionが利用できない

    • Fix positionは階層が2番目のFrameでしか利用できない

  • プロトタイプで画面遷移が利用できない

    • 内部リンク扱いになる

3. 作業

画面デザインなどの場合は、元のデザインはいじらないようにする。元のデザインを利用したい場合は、複製→Detach Instanceするようにする。

4. 作業終了後

作業が終わったら、カードの状態をPull Request(レビュー待ち状態)にする。
Figmaのコメント機能などを利用して、レビュアーに伝える。

5. レビュー

レビュアーがレビューを行う。

  • 問題なし → カードをApprove状態にして、作業者に連絡

  • 問題あり→カードをRequest changesにし、修正内容を作業者に連絡

6. デザイン承認後

Approveを得られたものは、元のデザインと差し替えする。次に、カードの場所を移動させる。

  • カードがかんばんボードのIn Progressにある場合 → Doneに移動

  • カードがデザインを修正した場所にある場合

    • → カードごとSliceを全て切り取り、Otherに置く かつ

    • → カードをコピーしてDoneに置く

後者の場合、OtherページとかんばんボードのDoneに同じカードが存在することになる。

この1-6のフローを繰り返す。

かんばんボードとカードを公開

上記で説明した、かんばんボードとカードを公開する。
以前の記事中のFigmaファイルに含めたので、下の記事をご覧下さい。

さいごに

とりあえずやってみたが、いまいちスマートじゃない。
もう少し上手くやれる方法やpuluginがあればコメントでぜひ教えてください!!!!

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