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小学生でLINEいじめに遭った話

学生生活の振り返り【小学生時代】です。

私は、小学校4年生の時に転校をしています。
一つ目の小学校では、幼稚園の頃からの友達がいたり、近所で小さい頃から仲が良かった友達がいたため、楽しく学校に通うことが出来ていました。

夏休みは学校開放日に友達とプールに入りに行き、帰りに公園でごっこ遊びをしたり、近所に住んでいる友達と愛犬の散歩がてらにおしゃべりしたりと小学生らしい日常を送っていました。

私はとにかく正義感の強い子供で、仲間外れを許さない・悪口を言っている子を注意するなど少し気の強いところがありました。
しかし、周りの友達は「確かにその通りだね」とすぐに落とし込んでくれるような性格の持ち主だったため、特に大きな喧嘩もなく過ごしていました。

私はそんな恵まれた友達に囲まれていました。

しかし、小学校4年生の夏、両親に突然「引っ越すことになった」と告げられました。

これが人生で初めて頭が真っ白になったという感覚を味わった瞬間でした。
今でも鮮明に覚えています。「引っ越したくない」、「なんで私が」そんなことを考えているうちにみるみる涙が溢れ、受け止めきれませんでした。

しかし、残酷にも時間は待ってくれません。
学校、習い事、近所でたくさんお別れパーティーをしてもらいました。
最後の登校日にみんなからの手紙とクラスの写真・特に仲が良かった友達の写真を貰い、そのまま離れることになりました。

そして新しい土地での生活がスタートしました。
隣の家に同い年の子(=Aちゃん)がいました。
とても明るく、はじめましての私に気さくに声をかけてくれました。
私が引っ越してきて初めてできた友達でした。

そして新しい学校への登校日。
転校生という最高のポジションにいるにも関わらず、私は冷静に挨拶をしました。他クラスの生徒も珍しい転校生に様子を見に来ていました。
Aちゃんも学校で会うと声をかけてくれていました。

しかしもう4年生も終わりかけの時期での引っ越しだったため、特にこれといった思い出もなく、また前の学校に未練があり、なかなか楽しめずにその年は終わりました。

5年生になり、新しい土地での生活も慣れ始め、それなりに友達もでき楽しんでいました。

そして、ここで初めてYちゃんと出会います。
これが私の地獄の始まりでした。

とにかく私を好いていてくれていたYちゃんとは家の方面も同じであったため、帰りは毎日一緒に帰っていました。放課後も毎日のように遊んでいました。

しかしそれと同時に私はAちゃんとも仲が良くなり、家も隣のため私はAちゃんとも帰りたいなあと思い、Yちゃんに「3人で帰らないか」という提案をしました。

Yちゃんは待ち望んでいたかのように「うん!」と返事をしました。

そこから3人で帰るようになり、放課後も3人で過ごすようになりました。

しかし小学生の3人組。あまり響きのいいものではありません(私の勝手な偏見です、申し訳ございません)。
だんだんと亀裂が入り、次第にYちゃんは私を避けてAちゃんと2人で遊ぶ予定を立てたり、私が分からない話をしたりと明らかに態度が変わっていきました。

ただAちゃんは気にすることもなく、私を誘ってくれていました。
また、家が隣のため3人で遊んでバイバイしてからも、家の庭で遊んだりしていました。

それが気に食わなかったんでしょう。
私への嫌がらせは加速していきました。

ただ、私は冒頭でも述べたように、正義感が強いので、その異変に対して真正面からYちゃんに対して「なんで人が嫌になるようなことを平気でできるの?」と言いました。

我ながら「言い方ってものがあるでしょう。」と言いたくなるようなそんな口ぶりです。

Aちゃんは信頼していたので、「最近Yちゃんに仲間外れにされているような気がする」と相談しました。すると、「私がいるから大丈夫だよ」と言ってくれました。Aちゃんに対する不確かな信頼は、前の学校の友達に似ていたからなんだと思いました。

それでもYちゃんの嫌がらせは止まりません。
3人で下校していたはずなのに、いつの間にか2人で帰られていたり、当たり前のように遊びには誘われなくなりました。

そして6年生になり、Yちゃんとは別々のクラスになりました。

6年生のクラスで新しく友達もでき、YちゃんやAちゃんとは以前ほど話すこともなくなりました。

この頃からスマートフォンを持ち始める友達が多くいました。
私も誕生日にスマートフォンを買ってもらい、LINE始めました。

YちゃんやAちゃんも持っていたため交換しました。
元々仲が良かったため、3人のグループLINEも作られました。

久しぶりに3人で話し、少しずつ盛り上がり、色々な話をしました。

するとYちゃんがある一人の女の子の悪口を言い始めました。
Aちゃんもその悪口に乗っかり、2人で話していました。
親から「悪口をネットで言ったら携帯没収」とルールを決められていたのと、正義感が強かったため、ここで「悪口を言うのは辞めよう」と注意しました。それと同時にひどい言葉をポンポン出しているAちゃんに嫌悪が生まれました。

「こんなこと言う子だったんだ」
私が勝手に美化しすぎていたのかもしれません。ただなんとなくAちゃんはいい子だからと思っていたため、ショックを受けました。

注意した後にYちゃんからはスタンプのみ送られ、その日はそれで終わりました。
なんとなく気まずくなり、余計なことを言ってしまったかなと胸がざわつきました。
それからそのグループは動かなくなりました。

一週間後くらいに突如Yちゃんからスタンプが送られてきました。
胸のざわめきが起き、嬉しいような怖いような気持ちでした。

そこには「タイムラインで自己紹介のやつやって」との連絡でした。
~これはこの当時とても流行った、LINEのタイムライン機能を利用し、自身の自己紹介を記入するもので、好きな歌手や好きな食べ物などがテンプレートとしてあり、穴埋めを行ってアップロードするものです~

絵文字も一切ない文章に怖くなり、送られてきたテンプレートにはもともとAちゃんの自己紹介が記入してあったので自分で消し、書き直して、とにかく急いで記入しアップロードしました。

すると、それを見たYちゃんから、「Aちゃんと好きな歌手被ってんじゃん、真似しているの?」「つまんないからやり直して」ときました。

人生で初めて友達からそんなことを言われて、涙も出ずにただただ震えていました。
「急いでやったから間違えちゃったの、ごめんね」
そう送ると、「きもいね」ただそれだけが送られてきました。

その返信に私は唖然とし、何も返せずに頭が真っ白になりました。
すると、AちゃんからLINEが来ました。

「あのさ、真似しないでくんない?きもいんだけど」

私はこのLINEを見た瞬間に自分の中のダムが壊れ、大号泣をしました。

追い打ちをかけるように他にも2人からLINEが来ていました。
「学校来ないで」「みんなあなたのことが嫌いだよ」
もう私は既読をつけずにいました。

仕事から帰宅した母に正直に相談しました。
すると、母は怒り狂い今までのLINEを全て確認し、YちゃんとAちゃんの家にいきなり向かい周りに聞こえるような声で怒っていました。

母があそこまで他人に怒るのは初めて見ました。
隣の家だったAちゃんの親は私の親と仲が良かったため、Aちゃんの親からは「本当にごめんなさい」「Aにも謝らせます」と言われました。
Yちゃんの親は「はあ。そうなんですか」と自分の娘がしたことに対して、まるで他人のような素振りでした。

学校にも親が連絡し、「これから中学校であの二人を同じクラスにしないこと」
「特に注意して私と関わらせないようにすること」を条件に終わりました。

この母のやり方にやりすぎだよと思う人も中にはいるかもしれません。
でも、私はここまで徹底して怒ってくれる母にとても救われました。

その後、AちゃんとYちゃんからの謝罪はありませんでした。
でも、私はもういいやと思っていました。
もう無駄に関わってなにかまた言われるくらいなら関わらない方がマシだな、と思っていたのです。

Yちゃんは私と仲良くしたいのではなくて、最初からAちゃんと仲良くなることが目的で、家が隣だった私に話しかけ、近づこうとしていたんだなと思い、寂しくなりました。
また、あんなに優しかったAちゃんも関わる人でこんなにも変わってしまうんだなとショックを受けました。
ただあの時悪口に加担すればよかったとは、一度も思っていません。

そしてこの事件を機に、私は「人を信用する」ということがなくなりました。
正義感溢れる私でしたが、もう人がどうなろうと知ったこっちゃない・どうでもいい、そんな考えになりました。

ただ、逆に新しく得たことがあります。
それは親の偉大さです。
"子供を守ろう"その思いが父と母からとても伝わってきました。

この件の後、母は「いつでも一番の味方だから」
父は「お前がなんかあったらなんとかするから気にすんな」と。

自分の人生においての優先順位が大きく変わりました。

引っ越していなければこんな思いしなかったのかな。
今でもそう思います。
人を信用し、友達という存在をもっと受け入れていたのかな。
でも過去を振り返ってはなにもできませんね。

これが私の小学校時代です。
今は私の時よりもネットが普及しています。
きっとどこかで悩んでいる子供たちはたくさんいるんだろうな。
その子たちにこのnoteは届かないと思うけど、あなたは一人じゃないんだよ
って伝えてあげたい。
これが私がいじめを受けて一番欲しかった言葉だったから。

次は中学校時代について振り返ろうと思います。
地元の中学校にそのままあがったので、
もちろんYちゃん・Aちゃん共にいます。
人生で今のところ一番つらかったのは中学校かな。

また長くなってしまうかもしれませんが、
ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
皆さんも無理せず、ゆっくり休んでくださいね。




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