「寅さんの乗るような列車」を考える

 映画「男はつらいよ」シリーズ、終盤近くでマドンナにフラれたりおいちゃんとケンカしたりして寅さんは旅に出ていく。
 少しずつパターンは違うんだけど、京成の柴又駅から上野方面に向かうのが多かったような、あるいは上野で飲んでいて、これから汽車に乗るというのもあった。夜中に飛び出した時は柴又駅とは逆方向に走って行って、ああ国鉄の金町駅から乗るのかなと思ったりもした。
 汽車に乗る場面は無いんだけど、想像で補って、そんな感じがしていた。
 戻ってくる時(オープニング)は江戸川の土手が多かったように思う。金町から歩くんだろうな。

 昔の上野駅からは、夜行列車がいくつも出ていた。予約が必要な寝台列車だけではない。飛び込みで乗れる自由席のある急行もあった。こんな列車に寅さんは乗るんだろうなと思ったりもした。
 上野からなら座れる可能性も高くなるしね。遠い行き先(「男はつらいよ」では場面転換後の次のシーンになる)はそれだけで魅力的だったな。
 JRになってもいくつか残ったが、残念ながら、こういう列車は急行「能登」を最後に無くなってしまった。東京駅から東海道線にも夜行(大垣行き)はあったし、中央線だと「アルプス」があったんだけどね。

 今の時代だと、寅さんはどうやって旅に出るんだろう。寅さんの飛び出していく盆や暮れの頃は夜行バスに飛び込みで乗れるんだろうか。いや、イッセー尾形あたりの係員が「ちょうどキャンセルがありまして」とか言うなら別だが、あとは長渕剛あたりの運転すり長距離トラックだろうか。
 普通列車で行ける所まで乗るのだろうか。あまり遠くまで乗れそうな気がしないが。

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ものぐさ太郎α

同人誌サークル「かんきゅう舎」代表。「Spファイル」「UFO手帖」参加者。台湾のオート三輪「鐵牛車」の他、ブルートレインブーム、文化的側面からの空飛ぶ円盤など研究しています。

鉄道趣味論

鉄道をめぐる趣味と、それを発信していく事について雑に考える
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