きっと見つかる、あなたにぴったりの陰謀論

 上岡龍太郎は霊能力の話は嫌いだが、東日流外三郡誌は信じていたという。

 こういう話は笑ってはいけない。

 UFOが宇宙から飛んでくる話は否定する人が、引っ越しする時の方位を気にし、神社に厄払いに行ったという話を聞いた。

 みんな、何らかのオカルトに、どこかで頼っているのだと思う。

 日本でも結構知られているが、
「アメリカ政府は宇宙人の乗り物を隠匿し、その技術で新兵器を開発している」
 という陰謀論がある。

 実は日本ではあまり知られていないが、
「アメリカ政府は独自に開発した新兵器の隠匿の為に、宇宙人の乗り物に関する噂を意図的に流している」
 という陰謀論もある。

「ナチスは月に行っていた」

 という話もあれば、

「人類は月に到達していない」

 という話もある。

 大昔、デニケンという人の、古代遺跡は宇宙人が作っていたという話が流行った。取り上げられた遺跡が有色人種の作った物であったから、白人至上主義の影響がうかがえるとした人もいる。
 これを宇宙人来訪を信じない人向けにしたような、グラハム・ハンコックの本がウケた事もあった。

 陰謀論は遠い世界の話ではない。

「あなたにぴったりの陰謀論がきっと見つかる」

 というのが陰謀論の世界なのである。

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