幻想の廉価版12ミリ

 モデルワーゲンから雄別のコハ(流線型気動車改造)と真谷地のコハフ(やや小型木造切妻?)の模型が出た時は、「なるほど」と思ったものだ。末期の古典蒸気機関車、それも北海道の炭鉱鉄道に似合う客車だったからだ。

 遥々連絡船で渡ってきた北の大地、それも小規模の炭鉱鉄道の印象は、自分も経験していないが、「このような印象だろう」と理解できた。

 国鉄の編成ものならばそれまでも考えられていただろうが、炭鉱鉄道を客車までトータルで考えるというのはなかなか興味深いものだった。

 もちろん、現実的にレイアウトまで含めて考えて、編成ものをというと、やっぱりNゲージになってしまうのだが。

 トミーテックの鉄道コレクションは充実しているとは思うが、ローカル私鉄のワフはNゲージだとちょっと小さい。
 銚子電鉄のデハ201とか、デキ3とハフの編成、元京王の14m車、ブリル21Eを下回りに使った路面電車並の長さの電車や電動貨車、津軽鉄道から東野に行った箱形ディーゼル機関車あたりも、車輌単体で見るとNゲージでは小さい。
 いわゆる「ノス鉄」を見ると、やっぱりそう感じる。

 だから、「12ミリゲージ」の商品を展開するならば、地方私鉄の小型車輌というのは、よく考えて妥当なものだろうと思う。TT9もそうではないだろうか。

 でもやっぱり自分には12ミリは手が出なかった。これは流山サドルタンクも同様である。もう少し安ければとは思うのだが。

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