「空想科学読本」という本があった。シリーズになった。

　いわゆる「謎本ブーム」の中で出た本だったんだけど、どうも本文パートが対象に対する愛が欠けている印象で、あまり好きではなかった。

　自分では買わなかったんだけど、知り合いから借りて読んではいた。イラストパートは結構好きなものもあった。その中の1冊に出ていたネタに、イラストパートだけのネタだったのかもしれないけれど、「全員戦隊キレンジャー」というものがあった。

　これは「秘密戦隊ゴレンジャー」のテレビ版本編にあったキレンジャー交代劇を本ネタに、過酷で交代の可能性がある事から、補欠要員のキレンジャーによる2軍チームを設定したものだった。「カレーショップは大騒ぎ」とか。自分が1番笑ったのがキレンジャー部隊の4号は女キレンジャーという事であった。まあ、戦隊もののイエローが女性って、その後のシリーズで出てきたんだけど。

　そもそも「秘密戦隊ゴレンジャー」のテレビ版では、ゴレンジャーストームによる攻撃などにギャグ要素があったし、漫画版でも「ひみつ戦隊ゴレンジャーごっこ」というギャグに走った作品が描かれた。

　この辺の極めつけがもはやレンジャーですらない、「ゆず」や「森ビル」で知られる「世紀末戦隊ゴレンジャイ」なのだと思う。