ブルートレインブームはいつ終わったか

 ブルートレインのブーム、そのはじまりはいつだろうか? 鉄道好きにとっては1975年頃、新幹線博多開業で新大阪発の寝台列車が削減、「夜行ひかり」運転の噂が流れ、20系の置き換えで話題になった頃という捉え方がある。
 これはSLブームの最後の年だが、本州からは蒸気機関車はいなくなっていた。
 この時に飛び付いたのは主に「若者」層で、20系寝台に親しんだ世代と言えると思う。

 一般的には1978年3月に「岸ユキの特番」で取り上げられ、ロッテのガムも出て、小中学生に注目されたたというのが大きい(前年東京地区では「走れ!特急」が放送されていて下地はあると思うが)。これは「スーパーカーブーム」のほぼ終わったタイミングで、少年たちにとって、「次の何か」が求められていたのかもしれない

 終わりはいつだろう。私は1980年までだと思う。この年の改正ではマスコミに取り上げられたきっかけである、「24時間走る列車」である寝台特急「富士」が運転区間を短縮している。
 そして若者世代が注目したきっかけである「特急用20系寝台の置き換え」が「あけぼの」を最後に終了している。
 また、「テールマークの採用」に続くイメージアップ策もしばらくはとられなかった。

 話題がなくなってくれば、特集も組めないし、最新版のブルートレイン百科もなかなか出せない。
 マスコミ的には次のブーム、「機動戦士ガンダムのプラモデル」の流行が1981年はじめぐらいから始まる。

 ただ、ブルートレインが話題を引っ張らなくはなったが、「特急人気」のようなものは、東北新幹線開業頃まで続いたのではないかと思う。

 そんなこんなの中で、「にわか」は淘汰され、少年たちのカメラのレベルも上がっていった。

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