暮らしの骨董店《モノクラシィ》
https://zuigetsuarts.thebase.in2019年春から、ネットや骨董市でアンティーク品の販売をスタートしました「モノクラシィ」です。
“可愛らしい”と感じる心のまま、それを手にとり、眺め、使いたい。
自分が愛でたいモノをそばに置くことで、日々の暮らしに楽しみが生まれるだけでなく、
時にモノが自分に語りかけ、励ましてくれたり、心休まるひとときを与えてくれたりします。
人から人へ受け継がれ、長く愛されてきたアンティークには、そう思わせてくれる魅力があります。
モノクラシィでは、国や時代を問わず、
暮らしに気軽に取り入れられるヴィンテージやアンティークの品々を集めて、ご紹介していきます。
心ときめくモノを、どうぞお探しください。
古伊万里・煎茶碗(ティーボウル)【日本・江戸元禄】
可愛らしい花模様の古伊万里の煎茶碗。江戸時代、17世紀後半〜18世紀初頭の元禄期の器になります。
17世紀後半は、古伊万里の器がヨーロッパに輸出されていた頃。この器も、恐らく同じ模様の受け皿とセットで輸出用に作られたのではないかと思います。当時のヨーロッパでは、この器と同サイズのティーボウル&ソーサーが使われていましたので、東洋の器を好む貴婦人たちに愛用されていたかもしれません。
藍・朱・金彩で手描きされていて、小さななかに華やぎを感じる器。見こみ(内側の底面)に小さく描かれた花模様も愛らしいです。煎茶碗として、またお酒好きの方には酒器としてお楽しみいただける品です。
サイズ 直径7cm、高さ4cm
※欠けやニュウはありませんが、小さなふりものや口縁の金彩などに擦れがあります。
ティーボウル&ソーサー【ベルギー・1850年代】
ベルギーのBoch Freres Keramisによる、転写印刷のティーボウル&ソーサー、1850年代のものになります。
19世紀半ばにヨーロッパで起こった日本ブーム=ジャポニズムの影響を受けたパターン模様だと言われていますが、どちらかというとシノワズリ(中国風)といった感じ。ぽってり釉薬がかかった小さなティーボウルで、愛らしい一品です。
インテリアとして飾っても可愛らしいですが、時には煎茶や紅茶を入れて19世紀のティータイムを楽しんでみてはいかがでしょう。
カップ 7,4cm diam. 4.3cm high
ソーサー 12.7cm diam. 2.7cm high
※古い転写プリントなので、色の抜けなど見られます。カップの縁に小さな欠けが1カ所ありますが、ヒビはなく、状態は良好です。
※ソーサー(皿)の裏面にB.F.Keramisのホールマークが入っており、カップにはロット番号と思われる数字が刻印されています。
うちわ小鉢【御室(仁清)焼・日本】
京都の御室(仁清)焼の団扇小鉢です。共箱付きです。
真上から見ると、まん丸いウチワの形をしていることが分かります。小さな取っ手は、ウチワの持ち手なんですね。薄い緑がかった白色の器ですが、とろんと柔らかな肌をしていて手になじみます。煮物を入れたり、和え物を入れたり、食材の色が映えそうな器です。
底面には「仁清」と銘が入っていますが、真偽は確かではありません。共箱もありますが、時代等が定かではなく、ただ前の持ち主が箱をあつらえ、大切に使っていたことが分かります。茶道具の茶碗として使ってらっしゃったそうです。
中面と側面に1カ所ずつホツが入っています(3枚目の画像)が、日常使いには問題はありません。
サイズ:12.7cm diam, 7.5cm high
ガラスの小物入れ【オランダ・20世紀】
エナメルで彩られたガラスの小物入れで、オランダの蚤の市で見つけました。
20世紀に入ってからのお品物と思われます。
青と黄色のエナメルで描かれた花模様のようなデザインに、もともとは金彩が施されていたようですが、ほとんど金彩はとれて薄ら分かる程度です。その他の傷や欠けはなく、蓋とぴったり合います。アクセサリー入れとして使われていたのかと思いますが、こういったガラスの器に金平糖や小さなスイーツをいれても良いし、ポプリやお香を入れてみても色や形が映え、可愛らしさが増しそうです。
サイズ 6.5cm diam, 3.7cm high(蓋をした場合)/ 2.7cm high(容器内の高さ)
片口ボウル(食器)【日本・20世紀中期】
白磁の片口ボウル(食器)で、1950-60年代頃の日本製です。
使用感がほとんどありませんので、デッドストック品だったのかもしれません。
真っ白で艶があり、ちょっとヒンヤリした手触りが気持ちよく感じます。
ちょうど球体を半分にしたような形で、底面まで丸くなっています。コロンコロンと安定感はありません。
そのままテーブルに置くと、口側にやや前のめりに・・・。盛りつけると安定感が出て、平行になりますので、さらに面白みと可愛らしさが増します。
どんなお料理にも映える白肌ですが、イチゴやオレンジ、グリーンハーブなどを盛りつけると、鮮やかさが増しそうです。
15cm diam, 7cm high
木製ティカ(紅)ボックス【インド・20世紀半】
インドなどのヒンドゥー教の国に行くと、額に朱色の粉(ティカ=紅)をつけた女性たちを見かけたことはないでしょうか。これはティカと呼ばれる紅粉を入れていた木製の入れ物で、スライド式になっています。
このティカボックスは、親子2代にわたって使われていたもので、ふたには愛らしい花模様が彫られています。母娘のコスメボックスだったのではないでしょうか。
なによりこの勾玉のような、おたまじゃくしの形が目を惹き、中に入れていた紅粉が木の隙間にしっとり入り込み、年月の長さを感じさせます。
白いものをいれるには少々不向きかもしれませんが、アクセサリー入れや、お薬入れなど小物入れとしてお使いいただけます。頭の部分にフックの金具がついていますので、とても機能的です!
もちろん、インテリアとしてお部屋に飾っていただくのも素敵ですね。