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親になる覚悟、出産のリスク

先日、某重鎮助産師さんに会って話をした。個人的に相談をしたのだが、そこで聞いた話はなかなかのものだった。
無痛分娩が多くなってきているという話だ。それ自体は決して悪いことではない。
それと同じ時期に私は出産を頑張らないという女子アナが帝王切開を選んだみたいなニュースがあった。

ここでの問題なのは無痛分娩や帝王切開がリスクがないように書かれていたり、そう思って選択していることだ。決してそんなことはないし、上がるリスクもある。

特に無痛分娩に関しては、異常出血が増える。

そもそも現代人は運動不足である。さらに新型コロナの関係で運動不足の人が増えている。その結果、運動不足の妊婦が増えているのだ。高齢出産が多くなったのと同時で出産に耐えうる体力がないのも問題にあるのだが、腹圧が低いことなどが原因で妊婦の姿勢悪いのだ。そうなるとお腹の中の胎児の姿勢も悪くなる。首が傾いていたり、歪んでいたりする赤ちゃんが増えているのだ。いつもの友人の歯科医師も息を飲んでいた。
胎児の姿勢が悪いとどうなるかというと本来出る角度で出てこない結果、産道を傷つけることが増えるそうだ。自然分娩であれば、時間をかけてゆっくり伸ばしていったり、痛みという信号でストップしたりできるのだ。無痛ということはそれらの信号がないということなのだ。

帝王切開も麻酔して切腹をしている。無事であろうはずがない。
緊急の場合もあるので、状況にはよるのだが、楽なことではない。

おおよその育児を経験していない人は出産が大変だと思っている。
大変は大変だろう。それは否定しない。しかし、出産後の方が大変なのだ。

出産以降の2時間や3時間おきの授乳が3ヶ月ほども続くのだ。そちらの方が大変だとは思わないか?ちゃんと寝られない日が3ヶ月も続くのだ。精神が崩壊してもおかしくないだろう。寝られないとはそれほど酷なことなのだ。

昔から言われている特に科学的でない発言をすると、つわりがしんどさを乗り越えたから出産というしんどさを耐えられる。出産というしんどさを乗り越えたから育児ができるというものだ。

これの真偽のほどは一旦おいといて、無痛分娩や帝王切開をすると問題を先送りにすることになる印象がある。無痛分娩もすんなりいったらいい。しかし、トラブルがあると異常出血や帝王切開でお腹を開いた状態で授乳をしないといけなくなることをわかっているだろうか?もっとしんどい授乳期間をダメージを受けた身体で乗り越えなくてはならなくなるのだ。

さらに授乳期間はしんどいので親や旦那に代わってもらいながらするとする。だとすると、今度は哺乳瓶が必須になってくるのだ。しかし、哺乳瓶は使い方を誤ると正しい嚥下を覚えることができなくなる。飲めるけど嚥下の仕方を間違っている状態になってしまうのだ。

昨今、給食で喉につめたというニュースがあるが、僕は嚥下がしっかり鍛えられていない、もしくは正しく嚥下ができていないことが原因の一つだと考えている。

重鎮助産師曰く、親になる準備ができていないというのだ。

色々な状況の結果、緊急帝王切開になったとかなら別だと思うが、最初からお産を頑張る気がないから無痛分娩やお産を頑張らないための帝王切開というのは確かにどうかと思う。

知識のなさもあると思うが、子どものためや、自分じゃない何かのために頑張る気はないということだ。これは親になるには少し覚悟が足りないのではないかと思う。

まぁ僕にどこまで覚悟があったかはわからないが。。。

少なくともお産という一大イベントに対しても自分を優先しているように思う。これが必ずしも悪いことではない。自分が頑張るのはここではないと思って、違うところで頑張るんだならいい。ただただ、自分を優先して楽している場合、必ず手痛いしっぺ返しがくるだろう。

全てを得れると思ってはいけない。何かを得るには何かを犠牲にせねばならないのだ。

そういった親がどうなるのかというのを重鎮助産師が言っていた。

最近は市町村の助成金などで出産後助産院に行けることが多いらしい。
助産院とは子育てでわからないことなどを助産師にアドバイスを受けることができるところだ。しかし、そういった親が助産院に来たら何をするか、、、

助産師に赤ちゃんを預けて自分は寝る

のだ。多くの助産師は唖然となるという。ベビーシッターでも保育園でもない。助産院は赤ちゃんとどう接したらいいか、どう育てるのがいいかを学ぶ場なのだ。親としてしっかりしたいとか学びたいという姿勢がないという。そういった親は安心して赤ちゃんを預けられるところだと思っている。
これが今起きているリアルで赤ちゃんどうこうではなく、親の方を育てなければならないというのが重鎮助産師の意見だった。

僕や友人は赤ちゃんを心身ともに強く育てるにはどうすべきかということを考えてきた。それには親に正しい情報や知識を与えるのが大事だと思ってきたのだ。しかし、その親が学ぶ気がなければもうその赤ちゃんはかなり高い確率で丈夫に育つことはないだろう。

本来ヒトという動物がデザインしている通りに子育てをしたらいいだけなのだが、段々本来のヒトという形から変わっていっているのかもしれない。

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